予防接種に限らず、日本の場合、薬品行政に問題があるのはさんざん言われています。

 

 ワクチンラグなどはもっとも典型的で、先進的な国では「水痘」だけでなく「ロタウィルス」のワクチンもさらに子宮頚がんを防ぐ「がんワクチン」もあります(日本もやっと承認されましたが)。

 

 保険診療にかかる費用のうち予防接種ですませておけば、国民の医療費負担もさることながら、「医療資源」の節約や他国ならば命を落とさないですむ病気で苦しむ子供さんが発生している現状を国民も知らないでいたりします。

 

 またワクチンによる副作用に対する補償の内容が任意接種と定期接種(公費負担がなされている)によって異なることも含め、もう少し見直す必要があると感じます。

 

「知っていますか?ドラッグ・ワクチン『ラグ』」

 

 で東京大学の小野先生らが発表され、スライドに示されていますが、その中からドラッグ・ラグの実態などを見てみましょう。

 この国の医薬品は「遅れて」います。特に感染症の予防に必要なワクチンついては諸外国に比べると恐ろしく遅れています。

 

↓これ2007年、日本政府に承認される前に「Hibワクチン」の導入がすんでいた国の一覧です。

 


 

↓日本ではアメリカに20年遅れた訳ですね。

 


以下は小野先生のスライドから拝借しました。本当のドラッグラグは日本の場合、抗がん剤などは進むのですが、難病やまれな病気のお薬が本当に入ってこないのです。これは開発費用の問題や日本の承認申請について「厳しい」部分があるからです。

  大半は薬害訴訟によって、国が何度も訴えられ、そのために新しい医薬品の審査について慎重になったため、諸外国に比べて遅れてしまったり、国内市場のサイ ズが小さいために外国企業が進出してこないのと、日本の製薬企業もあまり儲からないワクチンや稀少薬の開発よりも、「売れる」薬の開発を優先するので当然 の結果とも言えます。

 ワクチンが儲かる儲からないという視点で言えば、有精卵を使うやり方しか日本にはなく、細胞培養による新技 術の導入が遅れが、典型的です。日本の4社のワクチンメーカーが新しいワクチンを開発するスピードも遅れ、今回のH1N1ワクチンも外国から輸入しなくて はならないかもしれない状況を作り出しています。

 



 


 


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 素人呼ばわりされてあたま「かんかん」になってお見えの方も見えますが、実際にHiBワクチンの効果は絶大です。

 日本にはこういう新薬すら20年遅れて入ってくるのを当然と思っているし、使わなくても母乳栄養なら大丈夫と勘違いされるのは、ちょっと・・・です。

 


 

細菌性髄膜炎については・・・

 

 メルクマニュアルにこのように記載されています。

 

 細菌性髄膜炎を起こした新生児の30%は死亡します。月齢の高い乳児と子供の死亡率は、インフルエンザ菌b型が細菌性髄膜炎の原因の場合は3〜5%、髄膜炎菌が原因の場合は5〜10%、肺炎球菌が原因の場合は10〜15%と幅があります。脳膿瘍がある子供の25%近くは死亡します。 

 生存した乳児では、10〜20%に脳と神経に重大な損傷が生じ、脳室の拡大(水頭症)、難聴、脳性麻痺(まひ)、精神遅滞などが起こります。50%までの乳児に学習障害、軽度の難聴、ときおりのけいれんなど軽度の後遺症が残ります。


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↓日本の現状です。

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細菌性髄膜炎 Hibワクチン認可

西日本新聞 2007年01月22日


(中略)一方、細菌性は化膿(かのう)性髄膜炎とも呼ばれる。ウイルス性より発症頻度は低いが、重症化しやすい。さまざまな原因菌があり、Hibが6割以上、肺炎 球菌が3割近くを占める。年間1000人近くの子どもが発症し、約5%が死亡、約25%に手足のまひや発達の遅れ、難聴、てんかんなど後遺症がみられると いう。

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 自分も毎年、このような大勢が大変な目に遭ったり、後遺症を残す病気が防げない状況を見るにつけ、国民全員が「ワクチンラグ」についてもっと考えてもらいたいです。

 ワクチンが「病気」と戦うための武器であり、諸外国では当たり前のワクチン接種を行わないでいたため、日本は「はしか輸出国」と言われるような国であり、改善すべき点であることを認めるしかありません。


 また、安全性が以下のように確保されるのであれば、ハイリスクの方や免疫状態のよくないがん患者さんなどは、積極的にワクチン接種を受けるべきです。

 今年の冬は健康な方も接種を推奨したいものですが、欧米諸国に比べると国民が必要とされる数量をまだ用意できるか難しい現状なので、考えていきたいところです。


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妊婦にワクチン90%の効果 / インフル免疫、新型も期待


 妊娠中に季節性インフルエンザワクチンを接種した女性には、感染や重症化予防に必要な抗体が90%の確率で生成され、胎児にも十分な免疫力が備わることが19日、国立成育医療センター(東京)の研究で分かった。

 一般の人に比べ、安全面に慎重な配慮が必要で研究対象になりにくい妊婦や胎児について、インフルエンザワクチンの有効性を免疫学的に立証した報告は海外 にも例がないといい、研究を主導した同センター母性内科の山口晃史医師は「副作用も認められなかった。新型インフルエンザ用ワクチンも製造法は基本的に同 じなので、同様の効果が期待できる」としている。

 研究は一昨年から昨年にかけ、同センターに来院した妊娠15~39週の女性125人(25~41歳)を対象に実施。病原性を除去したA型2種、B型1種のウイルス株を含む不活化ワクチンを使い、接種前と接種1カ月後の血中の抗体価(免疫力を示す指標)を調べた。

 その結果、45人は接種以前に3種すべてのウイルスに免疫があり反応は鈍かったが、残り80人の90%に当たる72人は、ワクチンに明確に反応。免疫の ないウイルスに対する抗体が急増し、十分な免疫力の目安とされる「抗体価40倍」を超えた。8人は反応したものの程度が不十分だった。

 研究論文は近く米ウイルス学専門誌「ジャーナル・オブ・メディカル・バイロロジー」に掲載される。

 

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グラクソと化血研、細胞培養技術によるインフルエンザワクチン共同開発で契約締結
日経プレスリリース 2009/09/18
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=231674&lindID=4

 

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