先日、日本の医療について「3分診療」が少なくなったという報道がされていました。
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外来患者の約6割が病院に「満足」
キャリアブレイン 2009/09/07
外来患者の約6割が受診した病院に満足していることが、厚生労働省が7日までにまとめた2008年受療行動調査の概況で分かった。
調査は昨年10月21-23日に、全国484の一般病院(特定機能病院、大病院、中病院、小病院、療養病床を有する病院)にかかっている外来・入院患者20万75人を対象に実施。15万4185人(外来患者10万946人、入院患者5万3239人)から有効回答を得た。
それによると、外来患者に受診した病院に「満足」しているかを尋ねたところ、「満足」が58.0%で半数を超え、これに「ふつう」29.0%、「不満」5.4%などが続いた。
病院種類別に見ると、「満足」の割合が最も高かったのは特定機能病院の63.2%で、以下は小病院61.2%、大病院59.3%など。
項目別に外来患者の満足度を見ると、「看護師、その他の病院職員による看護や対応」「医師との対話」「医師による診療・治療内容」について「満足」と回答した患者は5割を超えた(それぞれ57.6%、57.0%、55.7%)。一方、「待ち時間」では「不満足」30.6%、「満足」24.4%、「診療・治療に要した費用」では「不満足」24.0%、「満足」14.4%と、いずれも「不満足」が「満足」を上回った。
また、外来・入院患者に対し、過去5年間にかかったことのある医療機関で不満を感じた時に誰に相談したかを尋ねたところ(複数回答)、「主治医」が71.1%で最も多く、これに「家族・友人・知人」62.3%、「別の医師」36.7%などが続いた。
相談相手別に見ると、相談した結果「役立った」のは「主治医」が74.6%と最も多く、以下は「家族・友人・知人」60.9%、「医療機関のスタッフ」56.4%などだった。
■診察時間「3分以上10分未満」が5割強
さらに、外来患者に診察時間について尋ねたところ、「3分以上10分未満」が53.4%で最も多く、以下は「10分以上20分未満」16.4%、「3分未満」13.6%などが続いた。
診察前の待ち時間については、「30分以上1時間未満」が24.5%で最も多く、次いで「15分以上30分未満」23.5%、「15分未満」20.7%など。
厚労省では、診察時間の「3分未満」が05年の前回調査から2.8ポイント低下する一方、「3分以上10分未満」「10分以上20分未満」がそれぞれ2.8ポイント、2.4ポイント上昇しているなどと指摘。「無回答」の割合を考慮に入れる必要があるとしながらも、医療機関側が「3分診療」を避けて診察時間を長くしようとした結果とも推測できるとしている。
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例の「5分診療」ルールのおかげでしょうか?
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診療報酬改定で制度に不備 勤務医負担軽減の財源にも影響
産経MSN 2008.2.18
厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)が今月13日にまとめた平成20年度の診療報酬改定で、再診料の上乗せ料金として患者に詳しい説 明を行った場合にのみ請求できる「外来管理加算」の適用要件に制度上の不備があることが判明した。厚労省側は要件の診察時間を「5分以上」と説明してきた が、実際には目安にすぎず、5分未満でも請求できるというものだ。産科や小児科など勤務医の負担軽減策に回す財源が捻出(ねんしゅつ)できない恐れも出て おり、4月の実施前に導入意義そのものが問われそうだ。
外来管理加算とは、再診時に検査や処置がなくても医師から病状についての詳しい説明を受けると、再診料とは別に請求される上乗せ料金(520円、うち患者負担は原則3割)だ。現在は「詳しい説明」の基準があいまいなため、医師の裁量に委ねられており、今回の診療報酬改定で適用基準の厳格化を決めた。
厚労省は今回の改定にあたり(1)問診し患者の訴えをまとめる(2)病状と医師の判断を伝達(3)治療経過を踏まえた今後の治療方針を説明(4)患者の疑問や不安の聞き取り(5)患者からの聞き取り内容や医師の判断をカルテに記載-の5条件をすべて満たし、5分以上診察した場合にのみ適用できるよう見直すと説明していた。
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こういう時間を使っての、指導はどうしても、変にかんぐりたくなります。医師一人が外来診察する人数は、診療科ごとに異なります(皮膚科と精神科 じゃおそらく違うと思います)、そして生産性を落としても、「医療費抑制」と「医療の質向上」を狙ってのことかなとは思います。
もちろん、最終的にはお金を頂くのであれば、「よい診療サービス」を提供できることが大切で、1時間に30人とか大勢を診察するよりは、一人一人ゆっくり話を聞いてさし上げられるように、診療単価を高くしてもらえれば、できます。
先週も、ある大学教授が「先進国で大学病院の教授が午前中に100人以上診察する国は日本だけ」だなんて言っていましたが、そういう現実なのです。数を診ないと回らない状況だったりします。
さて、そういう「行政」側の指導は高い生産性を一部犠牲にしてまでも・・・「医療の質」というところでしょうが、低い診療報酬のために、必然的に競合する病院同士が「人数」を見ないと経営的にやっていけない・・・・そういう現実があります。
医療機関の事業利益率、だいたい2.2~2.3%です。これがこの医療業界の低い採算性、医療従事者は(特に医師は)人数が厳しく参入規制されていて、人件費は高くはりついていますし、人手不足のために「医療事故」のきっかけになるような過重労働が当たり前。
そんな中で、新しい本に巡り合いました。
マイケル・E. ポーター (著),山本 雄士(翻訳)
この本はハーバード大学のマイケル・ポーター博士が医療について書かれた本で、アメリカの医療について産業構造や競争の仕組み、様々な分析を行っている本で、このような本はおそらく、日本ではまったくない本ではないかと思います。
もちろん、非常に中身が濃いので、僕もぼちぼちと読んでいるところですが、非常に日本語として読みやすい本です。これは、山本雄士先生(東京大学医学部卒・ハーバード大MBA)が非常に苦心された部分かと思いますが、内容のおかげか、6月は発売からすでに3刷となったそうです。
今後、日本の医療については「医療費削減」というくびきが完全になくなるとは思えませんが、それでもしばらく医療のあり方について国民的なレベル で議論されると思います。その時「質の高い医療」を提供することができる病院、しかも経済的にも持続可能であることが求められるように思います。
<イベントのお知らせ>
10月11日に下記のようなイベントが開催されます。上記の「医療戦略の本質」の翻訳された山本雄士先生の特別講演もあります。
よろしければぜひご参加を。
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『医療の未来を考える会 ~医師・看護師・患者さんが集まる医療とは~』
開催日時:2009年10月11日 (日) 午後1時30分~午後5時30分
会場:国際医療福祉大学大学院 東京青山キャンパス 5F大ホール
東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営大江戸線 「青山一丁目」駅の3番出口より徒歩2分。
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅の3番出口より徒歩8分。
キャンパスの入口はタワー正面玄関ではなく、タワーに向かい右側
http://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/nogizaka/access.html
参加費:2000円(資料代込み)
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