「親方日の丸だって、借金体質はつらい・・・」で日本航空の苦闘ぶりは書きましたが、景気悪化の影響をもろに受けて、世界中の航空会社はコスト削減、不採算路線からの撤退が進んでいます。
もちろん、働く人にとっては、お役所体質が悪くはなかったかもしれませんが、会社そのものが残れないようだと、GMのように社員だけではなく、会社からの税収が減れば、地域社会全体が影響を受けてしまいます。
まぁ、航空会社は赤字「ほな辞めさせてもらいます・・・」というのが可能ですが、病院って難しいですね。企業じゃないので、何らかの形で「残っている」住民のためにと最後までがんばらなければならない。
民間ほ どフレキシビリティが高くない公共セクターの役目として「最後の最後」まで残ることが期待される一方、提供されるサービスの質が悪いと「市場から排除」さ れることが求められます(奈良の山本病院や銀座のレーシッククリニックみたいなのは誰も望まないでしょうから当然ですが)。
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日本航空が国際線を大幅廃止・減便
日刊スポーツ 2009/07/30
経営再建中の日本航空は30日、日本と中国を結ぶ路線を含めて不採算の国際線の廃止・減便を大幅に進める方針を明らかにした。不況によるビジネス需要の 低迷や、新型インフルエンザの流行で不採算路線が膨らんでいるためだ。具体的な路線を検討しており、今後策定する経営改善策の柱とする。廃止・減便は今秋 から順次実施する見通し。
日航は世界各地に路線網を張り巡らせてきたが、経営基盤の立て直しを優先するために国際線は「採算のしっかり取れる路線しかできない」(西松遥社長)と の戦略を描いている。大規模な廃止や減便により「国際線は(より路線を絞り込んだ)全日本空輸に近くなる」(幹部)という。
廃止や減便を検討する対象は、日本と欧米、東南アジアなどを結ぶ搭乗率が低迷している路線に加え、経済成長で注目されている中国との間で運航している路 線も「総花的になりすぎている」(幹部)として見直す。中国便では成田-西安、関西-青島の両路線を昨年10月に廃止したほか、今秋に関西空港発着の大 連、杭州のそれぞれの路線を廃止する方針。(共同)
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日本航空が世界に羽ばたくフラッグキャリアだったのは20世紀まで。現在、アメリカやヨーロッパでは顧客サービスの内容を見直し、預ける荷物のチャージを取ったり、不採算路線の統廃合、を続けています。まぁ、そういう意味で、日本航空のライバルたる全日空はさすがです。
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全日空が国内6路線廃止へ 減便も2路線、搭乗率低迷で
産経MSN 2009.7.30
全日本空輸が、国内線で共同運航(コードシェア)への切り替えを含めて今年10月末で6路線の廃止と、11月からの2路線の減便を検討していることが 30日、分かった。不況による企業の出張抑制などを受け、各路線の搭乗率が低迷しているためだ。31日に発表する平成21年度の緊急収支改善策に盛り込 む。
全日空は10月末をもって関西空港発着の高知、松山(ともに1日2往復)、鹿児島(1日1往復)の3路線の廃止を検討中。新千歳空港発着の福島(1日2 往復)、小松、富山(ともに1日1往復)の3路線は、それぞれ11月から北海道国際航空(エア・ドゥ)との共同運航に切り替える方針。
また、11月からは、関西-福岡の路線を1日4往復から2往復へ半減させ、仙台-福岡の路線もアイベックスエアラインズとの共同運航に切り替えて1日2往復から1往復にする見通し。
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北海道では路線単位の話じゃなくて、空港からの撤退問題になっています・・・もちろん、北海道道民にとっては大切な足でしょうし、空港で働く人にとっては仕事を失いかねませんが、問題はサービスを「提供」する側にもきちんと言える場が持てるのがいいですね。
地域から公立病院が不採算の部門を撤退しようものなら、地域住民どころかメディアから一斉に怨嗟の声があがります。
そういう意味では「もうダメ」って大人らしい態度で、医療を受ける側に甘えを許さない態度が求められるよなぁ・・・って贅沢かな。
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エアーニッポン「丘球空港撤退問題」 "無策"で臨んだ札幌市にanaが憮然
「夏だけでも飛べないのか」との市の提案に、「航空事業は海の家ではない」と憤慨。
BNN 2009/07/29
丘珠発着路線に係わる協議会
写真・「丘珠空港発着路線に係わる協議会」の第2回会合
全日本空輸(ANA)の子会社・エアーニッポンネットワーク(A-net)が丘珠空港発着の全路線を廃止し、新千歳空港への移転を検討している問題で、29日、道、札幌市、ANAなどによる「丘珠空港発着路線に係わる協議会」(第2回)が開かれた。
ANAは丘珠空港撤退の理由に、不況の影響を受けてグループ全体で数百億円規模の収支改善が必要なことや、丘珠路線で運用しているプロペラ機「ボンバルディアQ300」が製造中止となり代替機が見つからないこと、丘珠空港は冬季の悪天候で欠航が多いことなどを挙げている。
同社は丘珠路線を新千歳空港に集約することで、冬季就航率や本州からの乗継の利便性が向上するほか、多客期にはジェット機も使用できるため、道外からの観光客やビジネス客の増加が見込めるとしている。
これに対し、初回の協議会で札幌市は「ビジネス利用の多い丘珠路線がなくなれば、道内の経済活動や地域間交流に多大な影響がある」(市民まちづくり局交通計画部)と強く反発、道や丘珠路線の就航先市町とともに、丘珠路線維持を求めている。
29日の協議会では、Q300の代替機についての意見が交わされた。
ANAは「(ボンバルディア社以外の)プロペラ機は冬季の積雪や強風を考慮した場合、丘珠空港には適さない。(ボンバルデア社の)Q400はQ300よ りも大型で10トン重いため、丘珠空港の滑走路(1500メートル)では離着陸できない。Q400を代替機とする場合は滑走路強化と延長が不可欠。丘珠空 港で飛べるプロペラ機はQ300以外にないが製造中止となった」と説明した。
一方、市側は「コストがかかるのはわかっているが、他の機種に比べても経営を圧迫するほどではないのではないか。Q300とQ400には、(部品など の)互換性があるのではないか」などと質問したが、ANA側は「Q300とQ400は全く違う飛行機。製造中止となり、整備費用がうなぎ上りになっていく 負の遺産は残せない」と反論した。
市民まちづくり局の吉岡亨理事は「(ANA側の言い分は)単に効率化、合理化を求めているように聞こえる。例えば滑走路を強化して夏季だけでもQ400が飛べないのかなど、路線を維持するための話し合いをしたい」と述べた。
ANAの岡田晃上席執行役員は「航空事業は夏の海の家ではなく、そんな発想はない。公共性という意味で(丘珠路線は)当然あった方がいいが、まだ使えるのなら民間が我慢しても使えと聞こえる。公共性というのは官民一体のはずだ。利用者に不便をかけるが、製造中止となった以上はいつかは決めなければならないことで、先々を考えると今しかない」と不満をあらわにし、議論は並行線を辿った。
路線維持を求める札幌市の主張は、ANAの感情を闇雲に逆なでする無策というほかない内容だった。
次回の協議会は来月中に開催する予定。引き続き、Q300の代替機について議論するほか、札幌市や道から、丘珠路線維持のための利用促進策などが示される。(文・写真、糸田)
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