マイケル・ジャクソン氏がお亡くなりになられたようです。ご冥福をお祈り申し上げます。
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日頃はやれ「病院経営の危機」だとか「ブログが3周年」だとか変なことを書き散らかしていますが、一応、たまには病気のことを書いてみます。
忘れ去られていますが、日本人の戦前の平均寿命は50歳未満でした。我々の祖父母の時代はいわゆる天寿をまっとうということは子育てが終わるか終らないかのうちに浮世とはおさらば・・・というのが本当の姿でした。
ですから、戦争での戦死も病気による死亡もまたすぐ隣合わせでした。今はまた遠ざかりすぎています。家で満足に診察もうけられずに亡くなる時代から、病院で死ぬ時代へと。大きく変貌しました。

そして、この平均寿命の急激な変化は、国民の栄養状況が大幅に改善したことと、死因No1の疾病に対して有効な治療をきちんと行うことが戦後可能になってからです。
そして、現代の日本は「忘れ」ようとしています。まだ我々はこの病気を完全に打ち勝つことはできておりません、そしてこの病気が恐ろしいことは、「貧困」といつも隣り合わせなことです。
以下に、この病気で50歳未満でお亡くなりになった方を「訃報ドットコム」より引用・転載しておきます。
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結核とは
結核(けっかく)とは、結核菌 ”Mycobacterium tuberculosis” により引き起こされる感染症。結核菌は1882年に細菌学者ロベルト・コッホによって発見された。日本では、明治初期まで肺結核は労咳(ろうがい)と呼ばれていた。
空 気感染が多く肺などの呼吸器官においての発症が目立つが、他にも経口感染などの感染経路があり、発症する器官も全身に及ぶ。結核菌は様々な器官において細 胞内寄生を行い、免疫システムはこれを宿主細胞もろともに攻撃するため、広範に組織が破壊され、放置すれば重篤な症状を起こして高い頻度で死に至る。肺結 核における激しい肺出血とそれによる喀血、またそれによって起こる窒息死がこうした病態を象徴している。
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結核で20代男性死亡 濃厚接触者9人も集団感染 大阪
朝日新聞 2009年6月25日
大阪市は25日、同市中央区の20代後半の男性が結核で死亡し、アルバイト先の同区の飲食店の同僚や元同僚、友人ら3人が発病、6人が感染する集団感染が あったと発表した。男性は、発症から体調悪化で昨年末に退職するまでの約2年間にわたって店に勤務し続けていたが、同市は客への感染の可能性は低いとして いる。
市によると、男性は07年1月にせきが出始め、08年秋ごろから体調が悪化。同年12月には仕事ができなくなって退職した。09 年2月10日、自宅で食事がとれず立ち上がれなくなり、運ばれた病院で検査した結果、結核と判明した。同日中に専門病院に転院したが同月23日、亡くなっ た。男性は一度も医師の診察を受けていなかった。
市保健所は、男性の症状が重くなった昨年10月以降に、男性と頻繁に接触した同僚や元同僚、友人20人を対象に健診を実施。4月末までに30代前半の男性 と20代後半の男女計3人の発病を確認した。ほかにも20~30代の男性6人が感染していた。9人はいずれも通院して治療を受けている。
発病者のうち1人の結核菌の遺伝子型が、死亡した男性のものと一致することが今月半ばに判明したため、市は集団感染と判断したという。今後、昨年9月以前に男性と頻繁に接触した約50人についても順次健診を行う予定だ。
市によると、男性は飲食店の調理室で働いていたが、調理室は換気状態がよく、客に空気感染で移ったおそれはほぼないと市は判断している。市は会見で飲食店 の店名を明かさず、現在も店は営業しているという。同店には正社員とアルバイト合わせて十数人の従業員がいるが、結核検診は正社員しか受けていなかったと いう。
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若年層に結核の脅威 国民罹患率、先進国で最悪
神戸新聞 2009/6/25
かつて年間十数万人が命を落とし、「亡国病」と恐れられた結核。昭和30年代以降、治療薬の進歩で劇的に患者数は減ったものの、根絶されたわけではない。 今春、お笑いタレント箕輪はるかさん(29)が発症したように若年層への拡大も懸念されている。専門医らは「過去の病気ではない」と警鐘を鳴らし、検査に よる早期発見と確実な治療を訴えている。(文化生活部・武藤邦生)
4月に発症した箕輪さんは東京都内で入院していたが回復し、今月14日、仕事に復帰した。西神戸医療センター(神戸市西区)呼吸器科の多田公英医長は「若者の場合、ほぼ間違いなく完治できる」と話し、適切な治療の必要性を説く。
ただし、侮るのは禁物だ。空気感染する結核は、日本で年間約2万5000人が発病する。患者数は感染症の中で最大級という。
罹患(りかん)率は10万人当たり平均約20人で、先進国の中で最も高い。米国の約4倍。メキシコやハンガリーも上回っており「中まん延国」とされている。
患者と接触する可能性が高い都市部が罹患率が高く、兵庫県は10万人当たり22・7人で、全国ワースト7位。うち神戸市は27・3人で、特に高い地域に挙げられる。多田医長は「誰もがかかるかもしれない病気」と警告する。
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全国ベースでみると、発症者の約半数は70歳以上だが、20~30代も2割近くいる。近年、若い世代は、患者減少のペースが鈍くなっているという。
神戸市保健所予防衛生課長の白井千香医師は「結核の予防接種であるBCGの効果は、10年余りで切れる。若者は自分の体力を過信して無理な生活をしがちで、発症のリスクは意外に高い」と説明する。
白井医師は、若年層を中心に非正規雇用の増加についても懸念する。職場で健康診断を受ける機会がなく、経済的事情から病院に行くことをためらううち、発見 が遅れることも考えられる。「年1回、胸部エックス線撮影を受けるのが原則。2週間以上のせきやたん、胸の痛みがある場合は、呼吸器科などで診察を受けて ほしい」と呼びかけている。
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治療に関しては通常、4種の抗生物質を服用する。他人にうつす危険性が高ければ入院、低い場合は通院で治療。服用は最短でも6カ月続ける必要があるが、まず完治が期待できる。
医師らが危ぶむのは、患者が主治医の判断を待たずに服薬を止めてしまうケースだ。
多田医長は「菌が薬に対して耐性を持ってしまうことが多く、将来、再発して長期入院や死亡の原因になりかねない。早い段階で確実に薬を飲み続け、完全に菌を殺すのが何より大切」と強調している。
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結核は「昔はありふれていたんだけどね・・・」ではありません。日本でも昔も今も都市部の貧困層が集まる地区に多く、家計をになう働き手を失わせ貧困を再生産していました。
またロシアやインドのように治療中断が多いようですと、多剤耐性菌となり他の患者さんにうつってしまいます。
医師も含めて、国民全員が忘れてはいけないことです。長引く咳や喀血、微熱、全身倦怠感などを症状とする恐ろしい病気がまだ日本国内には残っていることを。そしてその病気をもった人は保健証を持ってなかったりして、貧困ゆえに発見が遅れがちになることを。
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演題 「患者の権利について」
演者
講 師:池永 満氏(福岡県弁護士会会長)
司 会:中澤 堅次氏(栃木県済生会宇都宮病院院)
期 日:平成21年7月4日(土)午後4時~6時(受付午後3時30分~)
場 所:北里大学薬学部1号館2階講義室 (160名収容)
108-8641東京都港区白金5-9-1
地下鉄日比谷線広尾駅下車徒歩10分、南北線白金高輪駅徒歩10分
http://www.pharm.kitasato-u.ac.jp/campus_map.html
参加費:会員 ¥1,000円、非会員 ¥2,000円 学生・研修医は無料。
Patients’rights、患者権利(病人権利)という言葉があります。どこの病院の玄関にも掲げられているこの権利について、医師も含めて多くの人は単なる病院の努力目標のように捕らえています。
最近、医療事故死の報告制度法制化の議論の中で、立場により譲れない対立の構造があり、いろいろ考えさせられることが多くなりました。医の倫理など思想や理念に係る医師の団体が無いことも問題の一つです。
気 づいたことは、多くの日本のシステムは中央政府または官僚の視点でことが決まる。下からの視点は法律に反映されることは少ないか、あったとしても下から願 い出て上の気が変わって初めてということで、 上の都合でものが決まるから、現場まで降りると混乱が生じてしまう。下というのは憲法がいう基本的人権で、医療の世界では病人権利ということになります。
アメリカではこの権利は法律になっており、権利が侵害されたときに駆け込みを受け付ける病人権利擁護事務所という政府出資の民間機関が整備されています。日本でも法制化の動きはあったようですが、何かの事情で日の目を見なかったようです。
この権利の視点から日本の医療を考えてみようというのが今回の企画です。講師の池永先生は、「患者の権利オンブズマン」の理事長であり20年以上前からこの権利を意識しながら行動されています。多くの方、特に医師の参加を希望しています。
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