昨日は国会の参議院予算委員会があったそうです。どうやら、厚生労働大臣よりも厚生労働省のお役人がえらいことが判明しました。
「予算委員会の開始が1時間も遅れた。(予算委員会に出席する)4人の大臣を1時間も待たせるほど、厚労官僚は偉いのか」
国会の中で、予算委員会で検疫のことを話すのは変じゃありません。しかし、そこに野党が参考人として招致を希望した関係者(その道のプロ)を与党が反対する?
いえ、これは霞が関のお役人さんが熱心にGW前後に行った水際大作戦の失敗の責任逃れなのです。
今回の新型インフルエンザ対策で厚生労働省は成田、関西、中部国際空港などを中心とする「検疫所」による水際作戦に熱心に取り組まれました。突 然、厚生省の命令によって、 北米便を中心とする機内検疫(こんなもの検疫艇よる船舶への臨船検疫のなごりです)で検疫業務が強化されました。そのために 動員された国立大学病院、防衛省の医師、そして現場の検疫官は情報不足の中、大変なご苦労をされたようです。
その結果として、関西地区を中心とする感染ルート不明な学校を中心としたインフルエンザの発生。関西の商店街、ホテル、学校などがパニック的に「ゴーストタウン」になったのも、「水際大作戦」による失態です。
これに対してきちんと内部から問題提起をしているのが木村先生です。公衆衛生のエキスパートです。なぜこの人は国会に呼んじゃだめでしょうかね?
■木村盛世オフィシャルWEB
何か、まずいことがあるんでしょうね・・・こんな「事態」を招いておきながら、責任者は出てこない。
こういう責任能力や当事者能力がない省庁は早く分解して、無責任な役人さんには引導をお渡しください。国民の生活に直結する、医療・福祉・労働などを管轄していながら、年金も医療もそして雇用についても、機能不全の官庁。
政権与党である自民党や公明党は「厚生労働省」のお役人と心中したければどうぞ・・・今年の夏の選挙が楽しみですが。
個人的には「政権与党」がやるべきことは、厚生労働省のお役人のミス隠しのお手伝いではなく、彼らの仕事ぶりを監視し、国民にむけて健康や福祉について、納得のいく説明ができるように仕事をさせることです。
年金問題で舛添大臣が謝罪を続けるはめになったのも過去の霞が関の天下り役人さんたちの「ツケ」を支払わされた問題だけで、彼が行ったわけではありません。むしろ国会対策で与野党の中で、真摯に取り組まれた方だと思います。
医師不足による赤字病院の続出でわかるように「医療崩壊」は国民が希望しませんが、「厚生労働省」は当事者能力が欠けており、崩壊しかけていま す。もっとまじめに仕事してほしいものですね・・・だから分割案なのかは不明ですが、自民党にとっても「改善」が必要なんだという意識がトップに芽生えて いることは改善の兆しととっていいのかもしれません。
というところで、大手メディアが報じてもわかんない情報を以下に示します。どっちかというと、大手新聞って国会のネタを面白く伝える努力していないのがよーくわかりますねw。
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与党、水際対策批判した検疫官の出席拒否 野党は反発
朝日新聞 2009年5月25日22時6分
参院予算委員会は25日の理事会で、新型の豚インフルエンザの水際対策の効果に疑問を呈した厚生労働省検疫官らの政府参考人出席を求めた民主党と、政府を代表する立場にないことを理由に反対した与党との間で意見がまとまらず、委員会の開会が約1時間遅れた。
与党が難色を示したのは、羽田空港の現役検疫官で医師の木村盛世氏。木村氏は朝日新聞など報道機関への投稿や取材に「水際作戦は無意味」「検疫が政治的パフォーマンスに利用された」などと発言している。
出席を要求した民主党の鈴木寛氏は「舛添厚労相側は容認したのに厚労省が木村氏の出席を拒んだ」と指摘したうえで、「本人から(出席の)了解いただいている。厚労省の横暴で開会が遅れたことは極めて遺憾」と抗議。木村氏の出席は今後、与野党で協議していくことになった。
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新型インフル 参院予算委で"参考人隠し"
ロハスメディカル 川口恭 (2009年5月25日 14:55)
25日の参議院予算委員会は開会が1時間遅れた。新型インフルエンザ対策を検証するため、委員が政府参考人として出席を求めた厚生労働省職員2人につい て、招致を認めるか否かで理事会が紛糾したためだ。結局、2人の招致は認められず、出席を求めていた委員は「通告済みの参考人が来ないというようなことは 過去に記憶がない。(1時間待ちぼうけを食らった)4人の大臣よりも、厚生省には偉い人がいるということだ」と痛烈に皮肉った。(川口恭)
委員は、民主党の鈴木寛氏。参考人として通告されていたのは、森兼啓太・国立感染症研究所主任研究官と木村盛世・検疫官。
この日、これに関連して行われたやりとりの概要は以下の通り。
鈴木
「開会が1時間遅れた理由を委員長から説明いただきたい」
溝手顕正委員長(自民)
「2人の政府参考人の招致について理事会の意見がまとまらなかったため。筆頭理事による協議の結果、両人については別途機会を設けて招致することとした」
鈴木
「委員長の裁定なので従う。しかし非常に遺憾だ。国会議員が通告を行ってペーパーにまで刷られた人、そのような人が国会に来ないというようなことが、かつ てあったか。しかも森兼さんに関しては本人は来たいと言い、上司の了解も内々に得ていた。それなのに4人の大臣がいらっしゃる会議の開会を1時間遅らせ て、厚生省(ママ)の横暴によって開会が遅れた。これは4人の大臣よりも厚生省(ママ)の官僚の方が偉いということであり、官僚内閣制の実態を示す最たる ものだ。(略)付け加えるならば森兼氏については大臣のアドバイザーで、2人の招致については、舛添大臣の秘書官からも了解をいただいていた。大臣の秘書 官より偉い人が厚生省にいた。(略)検疫について後づけで良いとも悪いとも申すつもりはなかったが、あらゆる可能性を想定して常に毎日点検・改善すること が必要だろう。採用するしないは別にして、国の方針に異を唱える専門家たちの意見やWHOの方針などをどの程度把握していたのか」
舛添要一・厚生労働大臣
「色々な専門家の意見を聴くのはいかがなものかというメディアもある。現在は、自治医大の尾身教授をヘッドとする委員会の方針に従って動いている。万が 一、委員会が間違っていたら日本全体が誤ることになるので、セカンドオピニオン、サードオピニオンも聞いておこうということだ。検疫が全く無意味とは思わ ないが、しかし限られた人的リソースをどこでどういう段階でスライドするかは非常に難しい。一番の盲点だったのは、水際対策を一所懸命やりながら『入って くるのは時間の問題』と言い続けてきたわけだが、『既に入っているかもしれない』と言っておかなければならなかったかなと思う」
鈴木
「木村盛世氏は、共同通信や朝日新聞でハッキリ方針に異を唱えている。この意見をどのように把握し、どのように扱われたのか」
上田博三・健康局長
「新聞情報だけなので直接本人から聴いたわけではない」
鈴木
「本人から直接聴かないのか」
上田
「必要とあれば、それも検討する」
鈴木
「なぜ必要ないのか。その根拠を示してほしい」
上田
「私どもが呼ぶと、上司なので。もう少し公平な形で呼べるなら考えたい」
鈴木
「ダブルメッセージになっているから整理したらどうかと申し上げている」
上田
「公平な観点で職制に関わらない形で聴いてみたい」
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幻に終わった参議院予算委員会の参考人招致
「医療維新」5/25号so-net.m3.com
(2009年5月25日16時配信)
「政府参考人招致のための書類を提出して、 参考人として招致されなかったことは私の記憶ではない。本人の了解も得られていると聞いている。その上、予算委員会の開始が1時間も遅れた。(予算委員会に出席する)4人の大臣を1時間も待たせるほど、厚労官僚は偉いのか」
こう厳しく追及したのは、民主党・参議院議員の鈴木寛氏 。5月25日午後1時から開催予定だった参議院予算委員会は開始が1時間遅れた上、鈴木氏が参考人招致を依頼した、二人の医師の招致は見送られました。
その二人とは、国立感染症研究所感染症情報センター主任研究員の森兼啓太氏と、現役の厚労省検疫官(東京空港検疫所支所・検疫医療専門職)の木村盛世氏。
森兼氏は、 舛添要一・厚生労働大臣が組織した、「新型インフルエンザのアドバイザリーボード」の4人のうちの1人。また木村氏は、m3.com編集部では何度も取材 させていただきましたが、検疫などの水際対策をはじめ、現在の政府の対応に厳しい目を向けています(医療維新 『「今の状況は政府が招いた パニック」- 厚労省検疫官・木村盛世氏に聞く』を参照)。
「森兼先生については(併任 している厚労省の改革推進室の) 上司も了承したほか、舛添大臣の秘書も、2人の招致を了承したと聞いている」(鈴木氏)にもかかわらず、なぜ参考人招致が実現しなかったのか……。
この点については、「参考人の招致について 、理事会の意見がまとまらなかった。協議の結果、別途、機会を設けて質疑を行う」(予算委員会委員長)とされただけで、具体的な説明は一切ありませんでした。
木村氏は、先ほど紹介した当サイトの記事のほか、新聞、テレビ、雑誌などで、今回の政府の対策を批判しています。それが国会の場で指摘されることを政府、厚労省は恐れたのでしょうか。木村氏は、当然ながら「批判」を目的として発言しているわけではありません。 「新型インフルエンザ対策は国防である」という認識を持ち、その感覚に乏しい政府の対応に危 機感を抱いて、問題視しているのです。木村氏は今日、国会まで足を運んでいますが、 「参考人招致されていることは、民主党から聞いた。国会や厚労省からは連絡を受けていない」(木村氏)。
鈴木氏が「(検疫がいいか悪いかではなく)情報がダブルスタンダードになっ ていることが問題であり、国民の混乱を招くので、情報を整理してほしい。厚労省は木村氏から話を聞いたのか」と質したところ、まさに新型インフルエンザ対策の現場で指揮を取っている上田博三・健康局長は、「新聞情報として得ただけで、直接本人からは話を 聞いていない。必要であれば、聞く」「われわれは上司に当たることになるので、話を聞くのであれば、職制とは関係ない公平な場で聞きたい」などと回答するにとどまり ました。
そのほか、鈴木氏は、発熱相談センター、発熱外来、PCRの検査体制 の不備などを問題視、予算の確保の必要性を指摘しましたが、上田氏をはじめ、政府側の答弁は歯切れの 悪いものばかり。十分な体制、予算が確保されていない現実が露呈しました。
なお、昨日(5月24日)、m3.com編集部では木村氏と虎の門 病院泌尿器科部長の小松秀樹氏との対談を実施しました。明日から連載を開始する予定ですので、ぜひお読みください。「国会の場で、今回の新型インフルエンザ対策を検証すべき」というのがお二人の結論です。
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参考図書
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コメント一覧
まともな法律と必要な予算があれば日本の優秀な官僚は仕事をするはずです。
国会の怠慢・・・といいますが厳しいですね。日本の官僚は優秀な方もみえますし、たぶん諸外国と比較してもそれほどルーズではないと思います。でもまともな法律を作る国家公務員を選んだのは国民ですからね・・・汗。
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