「◎×だから無謀だった・・・」といった批判はなしに、このことは自分の健康を考える大切なきっかけです。
考えていただきたいのは、急性心筋梗塞の原因は「肥満」だけではなく、「喫煙」「高血圧」「糖尿病」「ストレス」といった現代人にとっては非常にごくありふれた原因が重なり引き起こすことがわかっています。
日本人のトップ3の死因は「がん」「心臓病」「脳卒中」の順番ですが、2007年だけで、17.5万人が亡くなっています(ちなみに悪性腫瘍で33.6万人、脳血管疾患で12.6万人が死亡)[厚生労働省 平成19年人口動態統計月報年計数(概数)]。日本人のうち、15.8%が心疾患で死亡することを考えると、これは大きい数字です。
「がん」は早期発見で完治することも可能になりつつあります。しかし、心臓病は早期の治療が遅れれば、命を落とすことがあります(実際に筆者の祖父は愛煙 家でして、急性心筋梗塞で運ばれましたが、当時は血管治療が受けられる時代ではなく亡くなっています・・・故大平総理と同じころです)。
幸い、今回の芸能人の方は、AEDにより危険な状況から脱し、病院で治療を受けられて現在は命に別状はないとのことでよかったと思います。
ちなみに自分が診察していた方で、最年少の心筋梗塞は30歳の方でした。別に肥満でも何でもなかったこの方は実は「喫煙者」でした。それ以外は糖尿病も家族歴も一切ありませんでした(もっと調べればあったかもしれませんが・・・再発はなくお元気に退院されました)。
「心筋梗塞」は発病を防止できる、予防可能な疾患です。今年の4月からJR東日本の駅構内での喫煙は禁止されるようになります。
心臓病は各自が生活習慣で防げうる病気です。太り過ぎや喫煙の生活習慣を見直すチャンスだと思えば、非常に大切なことだと思います。
↓非常にわかりやすい解説です
まえだ循環器内科のホームページより
↓国立循環器病センター
心筋梗塞、狭心症とその治療
『周産期医療の崩壊をくい止める会』のワンクリック募金もよろしくです
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松村邦洋さん、原因は急性心筋梗塞だった
産経新聞2009/03/23 14:27
22日に行われた東京マラソンに参加し、一時意識不明の状態になったタレントの松村邦洋さん(41)は、急性心筋梗塞による心室細動が原因だったことを23日、所属事務所が明らかにした。
松村さんは病院搬送中に意識を取り戻しているが、心疾患の検査処置には安静が必要なため、医師による鎮静処置を施されているという。
また、合併症を伴う危険があるため、確定した病状を現時点で公表することができず、近日中に医師を伴って報告したいとしている。
「セレブになりたい」「利益を出さなければ」 などと語りながら、患者の安全を無視し、営利に走り続けた医師・・・。
こういう「非常識」な医師が、医療従事者の信頼性を落とします。できれば、こういう人を警察よりも真っ先に医道審議会や眼科学会などで「査問」に かけていただいて、「免許停止」などの行政処分の勧告、全国の医学部に巡回させて悪い見本として「こんな医者のマネをしてはいけません」と引き回しとかで きませんかねぇ。
いえ、もちろん最後のは冗談ですが。社会的制裁はある程度こたえたと思いますが、営利目的で患者さんを食い物にしてはなりませぬ。きちんとした謝罪も必要ですし、医療事故です。
医師は国から与えられた資格によって、他人にメスを入れたりする許可がなされている特別な職業です。
それにふさわしくない行為をした場合、医療界にとっては自浄作用が求められます。こういう医師を再び出さないためにもきちんと「検証」し。同じ事故を再発させないため、全国の同様の手術をする自由診療を行うクリニックに対して警告がなされるべきでしょうね。
【衝撃事件の核心】人気のレーシック手術…「薄利多売」に走った眼科、ずさんな衛生管理
産経MSN 2009.3.22 17:00
近視を矯正するレーシック手術を受けた患者が角膜炎などに集団感染した東京・銀座の診療所「銀座眼科」。保健所がこれまでに確認した被害患者の数は75人 にのぼり拡大の一途をたどっている。4年ほど前から急速に広がった人気の手術だが、自由診療のため価格競争が激化。同眼科の溝口朝雄(ともお)院長は安い 価格設定で多くの患者を集めていた。「薄利多売」を求めた結果、衛生管理がおざなりになったことが被害拡大の原因とみられる。その実態とは…。
滅菌装置の不具合、消毒なし…考えられない被害
《他のクリニックに比べてかなり安いために不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、機械や手術内容は最高のものと自負しております》《皆様の見える世界が少しでも快適になるお手伝いができれば、この上なくうれしく思います》
2月25日に集団感染が発覚するまで開設されていた銀座眼科のホームページ(HP)にはこんなうたい文句が並んでいた。
手術費用は両眼で9万5000円~10万5000円。両目の手術で約10万円~50万円といわれる市場の相場で、最も低い価格帯は眼鏡やコンタクトレンズ の煩わしさを嫌う20~30代の若い世代には魅力的な価格だ。高級感漂う銀座という立地も、患者に安心感を与えていたのかもしれない。
しかし、後遺症に苦しむ患者からしてみれば、「快適な世界」からはほど遠かった。
中央区保健所が銀座眼科から提出されたリストを基に把握している被害患者数は、昨年9月から今年1月に手術を受けた約639人のうち75人(17日現在)。
保健所が医療機関を通じて39人の病状調査を実施したところ、20人が重症と診断されていた。このうち1人は、進行すると失明する可能性がある網膜剥離(はくり)。4人が角膜移植を検討しているという。
「ブラジルやアメリカで同じような集団感染が発生したことがあったが、日本ではありえない被害。衛生管理に相当な問題があったはずだ」
日本眼内レンズ屈折手術学会の常任理事で東京歯科大水道橋病院眼科のビッセン宮島弘子教授は驚きを隠さない。
銀座眼科をめぐっては、保健所の立ち入り調査で、手術器具の滅菌装置の不具合▽手術時に手をアルコール消毒しない▽手術室に手洗い場がない-などずさんな衛生管理が明らかになっている。
「被害の発生は昨年9月23日から今年1月27日に手術した患者で発生した」。溝口院長は保健所の調査にこう説明した。
溝口院長によると、昨年9月23日に手術した患者が角膜炎を発症したことで初めて感染症の発生に気づいたという。当初は非感染性の角膜炎と考えていたが、その後も発症する患者が相次いだため、感染性を疑い始め、独自に感染源を調べ始めたのだという。
「自分で医療器具の洗浄など試行錯誤し、改善できるものと思っていた」
今年1月中旬に手術器具の滅菌装置を交換したところ、1月17日に手術した患者を最後に感染症の発生が止まったとしている。
しかし、感染源を特定しないまま、4カ月にわたり手術を続けたことが、被害を拡大させた最大の理由だ。
「値段を下げて手術数をこなす『薄利多売』で、衛生面についておろそかになっていたのではないか」。都内の別のクリニックの医師はこう指摘する。
手術翌日に目の痛み…訴訟沙汰のケースも
「銀座眼科では、昨年9月以前から感染者の存在を認識しながら、隠していた可能性が考えられる」。被害患者救済のため、無料電話相談を実施している弁護士グループ「医療問題弁護団」幹事長の石川順子弁護士は、こうみる。
同弁護団が3月9日から実施している電話相談には、昨年9月以前にも、緑膿菌による角膜潰瘍(かいよう)などを発症した患者25人から相談が寄せられているのだ。1月27日以降に手術を受けた6人からの相談もあった。
これまでの相談件数は計108件(18日現在)。このうち、溝口院長の手術を受けた患者とみられる75人から聞き取り調査を行った結果、銀座眼科で手術を受けた後、他の病院で受診している患者は87%を占めた。また、何らかの後遺症の診断を受けた人は56%に上った。
19年7月の手術で感染症を発症した東京都内の自営業の男性(34)は今月9日、溝口院長を相手取り、約2000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
男性によると、レーシック手術翌日から目が痛くなり、2日後に別の病院で角膜潰瘍(かいよう)と診断されて18日間入院。手術を受けたが、視力が低下する被害に遭った。
「溝口院長は手術に対するリスクを一切、説明しなかった。医師としての責任が軽すぎると思った」
男性は怒りを込め、提訴理由を話した。現在も左右の視力の差が大きく、遠近感が取りづらい状態で、仕事にも支障をきたしているという。
池袋でも健康被害…「消毒簡単で不安だった」
東京都中央区6丁目。銀座眼科は「シャネル」や「ルイ・ヴィトン」など海外高級ブランドショップが軒を連ねる並木通り沿いの好立地に位置している。
別の医師から設備を引き継ぐ形で開設し、「物件の賃貸料や設備の維持費だけでも300万円以上はかかっている」とある関係者は明かす。
銀座眼科のパンフレットや関係者によると、溝口院長は埼玉県出身。平成元年に産業医科大卒業後、自治医科大眼科教室に入局、東京医科大眼科助手を経て16年5月、さいたま市内で医療法人社団アイサージョンを設立。17年4月に埼玉・浦和に「溝口眼科北浦和」を開設した。
20年3月には、東京・池袋に「池袋東口アイクリニック」と「池袋アイハートクリニック」を開設した(いずれも20年6月閉鎖)。池袋の2つのクリニックはレーシック手術と手術前の検査をそれぞれが分担し、1つのクリニックとして機能していた。
いずれも開設者は、溝口院長とは別の医師の名前で届け出されていたが、クリニックの賃貸契約が溝口院長名義で結ばれるなど、事実上の経営者とみられる。
人通りの多い、駅に近い好立地を選び、クリニックを宣伝するHPの作成にも力を入れていたという溝口院長。「経営のセンスは結構あったのでは」と周囲は語る。
関係者によれば、アイクリニックはレーシック手術専門で、すべての手術を溝口院長が1人で行っていた。緑内障などを専門とする溝口眼科でも、クリニックの窓にはレーシック手術の広告を張り出し、客集めをしていたという。
昨年6月にアイクリニックで手術を受け、角膜炎を発症した会社員の女性(35)は溝口眼科の広告をきっかけに、アイクリニックで手術を受けた。
「狭い雑居ビルの中にあって驚いた。手術の時には患者用の手術着もなかったし、目などの消毒も簡単で不安に思った」と女性は振り返る。
アイクリニックは、20年3月の診療開始から約1カ月間、保健所に開設届を提出しておらず、医療法違反の疑いも持たれており、池袋保健所が当時の患者に被害がなかったか調査に乗り出している。
「違法かどうかは分からない。取材は受けられない」。溝口院長は産経新聞の取材にこう答え、足早に立ち去った。
「セレブになりたい」…医療機器の維持費は年間800万
プロゴルフのタイガー・ウッズ選手ら有名スポーツ選手が受けたことで世界的に知られるようになったレーシック手術。
日本では平成17年ごろ、美容整形系のクリニックが取り入れ、キャンペーン展開したことで人気が高まった。
ビッセン宮島教授によると、手術件数は10年ほど前に2万件ほどだったが、現在は30万~40万件と推定され、手術可能な医療施設は200カ所程度。手術 にかかる時間は15~30分程度だ。自由診療のため価格競争が激化し、手術料が安くなったことなどが手術数の増加の背景とされる。 「適切な処理がなされ れば、手術は99・9%安全。感染症の発症リスクはまれです。国内に失明例は報告されていません」。ビッセン宮島教授はこう言い切る。
銀座眼科の集団感染については、「感染症が1件でも発生したら、原因を特定するまで手術を中止するべきだった。手術室の衛生管理は医療の基本」と語る。
「レーザーそのものが1台約5000万円と高額で、維持費だけでも年間800万円かかる。価格の安い医療機関は手術を相当こなさなければ利益がでないでしょう」とも。
実際、溝口院長は周囲に「セレブになりたい」「利益を出さなければ」と話していたという。
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