久しぶりに出ました。宝くじじゃないけど・・・3000万の貸与。形を変えて突出する産科医への高額オファー。

 

 こういう土地に着任する医師は、絶対に撤退しない覚悟がなければなりません。3年で立ち去ろうものなら「禿鷹呼ばわり」・・・。

 

 田舎って金の使い方のセンスが悪いんですよね。田舎であろうと都会であろうと、現ナマを積んで、見せつけるような勧誘はよろしくありません。

 

 やるべきは、人脈、医局(まだ縁が完全に切れていなければ・・・)、遠戚をさぐって、「地域の困窮ぶり」と「暖かい人情」などを搦め手にして捕獲(いや招聘だっ汗)。

 

 まちがっても、大きなわなを仕掛けたから必ずかかるとばかりに書いちゃったらおしまい。わなを仕掛けましたなんて書いてあるようなもの。

 

 今回は3年だけの「期間」だけでもいいからおいでおいで・・・・なんてお金のにおいをかがせてはなりませぬ。

 

 そこには、オレオレサギみたいな人材派遣会社(秋田の男鹿市とかでしたよねー防衛医官を勝手に転職させてドロンした業者さんがいたり・・・)とか、ヤブ医者、偽医者が続々と名乗り出て来てしまいます。そういう魔物を呼び寄せるつもりならいいんですが・・・。

 

 地域で産科医を採用するのに絶対に表だって使ってはならぬもの…

 

高額のキャッシュによる吸引力パワー☆。

 

 金は人の行動や性格までも変えます。看板に「現ナマ使いますた・・・」なんて新聞に書かせたら地元住民はそれこそ着任早々、監視体制強化です。

 万が一何かしでかしたらそれこそ・・・住民からは「あの医者ヤブだべ・・・」といわれ、地域で針のむしろ、間違いなく退路を断たれます。

 

 なんか学習効果ないのが・・・いただけませんねぇ。

 

↓これ、ほんの2年前のことなんですけどね。

「三千万なら大学病院の助教授が来る。報酬高すぎ」

尾鷲市で産婦人科医消滅の危機

 

  なかのひと

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県立須坂病院、常勤産科医に1人3000万円の支度金

信濃毎日新聞 2008/11/26


 須坂市、上高井郡小布施町と高山村などでつくる須高行政事務組合は、同市の県立須坂病院で新たに常勤となる産婦人科医に、就業支度金として1人3000 万円を貸与し、3年間勤務すれば返還を免除する制度を導入する方針を決めた。今月から同病院に着任した非常勤の産婦人科医2人に活用してもらいたい考え だ。

 県病院事業局によると、県内の市町村が県立病院の医師に絞って支援するのは初めてという。3市町村がそれぞれの12月定例議会に、人口割りの制度負担金を盛った本年度一般会計補正予算案などを提出。各議会で可決されれば同組合は年内実施を目指す。

 須坂病院は、4月から休止している分娩(ぶんべん)を来年3月に再開する予定。三木正夫市長は「県に医師確保で尽力してもらったことに報いたい。医師不 足が厳しさを増す中、縁もゆかりもない地域に来てもらった2人に少しでも魅力を感じてもらい、定着につなげたい」とした。

 県病院事業局によると、着任した産婦人科医の処遇などは常勤化に向け検討中。「思い切った対策を講じる3市町村の姿勢に感謝したい。(2人も)地元の熱意に十分応えてくれると思う」としている。

 

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 毎日新聞さんは、相変わらず、「受け入れ拒否」です。「お産=安全なもの」みたいな過剰な安全を過信する状況は(産科医療の輝かしい成果ですが)、「受け入れ拒否」だとか「たらいまわし」といって騒いで、根本的にはどうにもならない状況だったりします。

 

 福島県や奈良県の事件後、産科医は同じ轍を踏まないようにかなり気をつけていると思いますが、墨東病院のように、都内でもセーフティネットワークが崩壊しかけていることに今頃・・・騒いでいます。

 

 2年前のように「医者が怠けている」だの、根性論に立脚したマスコミの魔女狩り報道は止みましたが、「受け入れ拒否→死亡」と短絡的思考では、改善の取り組みを応援してくれているとは思えません。

 産科医とベッドの供給が限られているので、産科医療についてお金を大盤振る舞いしても、大幅な改善のメドが立たない状況がしばらく続きます。

 

 さて、産科医療だけでなく、公立病院の経営はかなり厳しい状況です。行政サイドも野放図の赤字放置もできず、夕張みたいな自治体が続出しないために、そろそろ総務省や財務省は「強制的」に動いています。

 

 日本全国で「公立病院」のガイドラインは、医療再編には必要なところを示していると考えるしかないですが、地方自治体にはこれに対応できるでしょうか?

 

 ま、さすがに豪華病院はだめよって・・・もう手遅れかも。ある公立病院の民間移譲のケースは・・・600床で400億円の公立病院は、結局、公設民営になりますた。今さらながら、そんなのはもうダメよってことでしょうけど。


今まで、公立病院は赤字が税金による補てんがあるし、税金納めなくてもよかったり・・・いろいろと利点があるにも関わらず、お役人さんに任せっぱなしは危険だったりします。

 

 自治体の赤字の源、公立病院の経営難の時代、公設民営化よりは独立法人化、民間への売却がは流行するだろうなぁ・・・と思っている自分がいます。 まぁ、利益率が5%以下の産業なのでなかなか業界再編というのは進みにくいのですが・・・来年以降の景気とにらめっこかなと思うことしきりです。

  なかのひと



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産科・小児科への財政支援「拡充を」 総務省検討会

asahi.com 2008年11月25日

 総務省の「公立病院に関する財政措置のあり方等検討会」(座長・持田信樹東大大学院教授)は25日、医師不足が深刻な産科、小児科、救急医療や、過疎地 の病院への財政支援の拡充を求める報告書をまとめた。豪華な建物を整備しにくくする措置も求め、限られた財源の重点配分を促す内容になっている。同省は 09年度からの実施をめざす。

 報告書は、公立病院への財政支援の総額を拡大するよう努力を促す一方、「厳しい財政状況を考えれば、既存の財政措置の範囲内で、必要性の高い分野に重点 配分することが求められる」と指摘。(1)特別交付税が上乗せされる過疎地などの「不採算地区病院」の要件緩和(2)産科、小児科、救急医療を対象とした 特別交付税拡充(3)公立と同等の機能を持つ病院に自治体が助成する場合も特別交付税を交付――などの措置を盛り込んだ。

 豪華すぎる病棟の建設を防ぐため、建築単価が一定額を超えた場合、自治体が発行する病院事業債の対象外とすることによって普通交付税を減らすことも提 言。病床利用率が低い病院への普通交付税減額も検討したが、「11年度以降の反映に向けて慎重に検討」と結論を先送りした。

 

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妊婦受け入れ拒否死亡:県内のNICU事情 常に満床、医師不足で休止も /埼玉

毎日新聞 2008年11月25日
 ◇県の補助施設、稼働せず 現場は「まず限られた資源活用を」
 東京都で脳出血を起こした妊婦が8病院に受け入れを断られて死亡した問題で、断られた理由の一つに新生児集中治療室(NICU)が満床だったこと が挙げられている。県内も、埼玉医科大などに計83床あるが、常に満床状態。県はNICUの増床を打ち出したものの、新たに設備を整えても今度は医師不足 で稼働できない病院が現れるなど、深刻な状況が続いている。【稲田佳代】
 自治医大さいたま医療センター(さいたま市大宮区)に今年3月新設された南館4階のNICUは、完成から8カ月たった今もがらんとしている。今年度から地域周産期母子医療センターとして活躍が期待されていたが、肝心の医師が集まらないためだ。
 センターによると、NICUは最低6床を予定し、24時間医師が付きっきりの体制を取るため、稼働させるには小児科医、産婦人科医がそれぞれ約 20人必要という。現在は小児科医4人、産婦人科医9人。川上正舒(まさのぶ)センター長は「医師の取り合いで、来ると思っていた人が急にやめることがあ り、人員をそろえるのが難しい。できるだけ早くスタートさせたいのだが」と語る。
 センターのNICU整備が決まったのは03年10月。県は20億円の制度融資と、施設建設と設備の補助を06年度に計約6125万円行っており、「5年前から進めてきた計画なのに、まだ開設できないとは」とため息を漏らす。
 県の試算によると、県内のNICUは最低あと39床が必要。しかし、今年2月にも埼玉社会保険病院(同市浦和区)が医師不足のため10床を休止 し、状況は悪化している。上田清司知事は10月28日、東京都の問題を受けて09、10年度にNICUを10床ずつ増やし、11年度までに120床を目指 すと発表。「県としても予算をつけて支援したい」と述べた。
 これに対し、川口市立医療センターの栃木武一病院事業管理者は講演会で、「医師不足なのに、こんな絵に描いた餅ができるなら東京都も困っていな い。(今年度の)7000万円の予算も少なすぎる」と批判。むしろ、広域で搬送先を決定するコントロールセンターの構築を急ぐよう訴え、「どこの地域でも いいからモデル的に始めるべきだ。医師を増やすにも10年かかる。今の少ないマンパワーと限られた周産期医療の資源を活用する方法をもっと考えるべきだ」 と話している。

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