あまり金融とHealthcareセクターは直接関係がなくて、景気には影響しないと思われているかもしれませんが、実はおおありです。
少なくとも病院は建物の更新のために30~40年ごとに大きな起債などで借入金を必要とします。地域の自治体病院だけでなく、民間病院も含め、お金が調達できないと経営が立ち行かなくなります。
アメリカでは、金融不安が猛烈な病院倒産という憂 き目に会っています。日本もいずれこういうことになるかと思います。小さい自治体がいくつも合併したのに、市民病院が複数あるところ、公立病院で豪華な建 物を建てたけど、お役人が想定していた数字を達成できていないところ・・・いずれにせよ、そういう目でみれば、病院経営は「赤信号」がともってくるでしょ う。
というのは、今週号のAERAにもあるように地域の金融の要、地銀からカタカナ系の「ゼネコン」が大量に借入れをしており、このサブプライムショックで大半のゼネコンが資金繰りが危うくなっていることからも、経営が厳しい銀行は、新規の融資だけでなく、借り換えも場合によっては断ってくるかもしれず・・・ある意味、今年より来年が医療は悪化しやすいのです。
ということで、まずはアメリカの状況を・・・・
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病院が倒産、North Oaklandメディカルセンターは閉鎖へ
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日本も、いずれ未払いの診療費がたまるようだと、公立病院の経営にも関わってくるでしょう。支払うのは利用者の義務であり、貧困層の人は保護下ではぜいたく品は購入 ができないようになっています(モラルハザードの面では仕方ないのでしょう)。
しかし、生存権が日本の憲法では定められているように、命にかかわる医療についてはお金のあるなしで病院側は応召義務もあり、受診を拒めません。
公的医療機関は自治体からの補助金があって従来は割と鷹揚だったのですが、日本も小泉改革で地方の財政の屋台骨がゆらいで いる今日この頃、検討さ れるのは仕方ないかもしれませんね。
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読売新聞 2008/11/03
県内の病院や診療所で出産したにもかかわらず、医療費や入院費などを支払わなかった人が昨年度172人おり、未払い金額は計約3100万円に上る ことが、県産婦人科医会の調査でわかった。同規模の未払いは毎年あるとみられ、医師からは「患者に金がないからといって診察を断ることはできない。泣き寝 入りするしかないのはおかしいのでは」と行政に対策を求める声があがっている。
同会によると、昨年度に県内の出産可能な16の医療機関(病院7、診療所9)でお産をしたのは6687人で、未払いがあったのは7病院と4診療 所。一般的に出産には約40万円かかるが、全額未払いは106人、一部のみ支払ったのは66人で、未払いの総額は3087万円に上った。
読売新聞が各病院に問い合わせたところ、金額が最も高かったのは県立中央で約1021万円。次が市立甲府で982万円。同会によると4診療所では 84~4万円の未払いがあった。武者吉英会長は「県内では毎年約7000人がお産をしており、未払いも毎年同程度あるはず」と分析する。
ある診療所の産婦人科医は「給料日に払うと言われて待っていたが、その後連絡が取れなくなった」と話す。別の産婦人科医は出産育児一時金について「生活費や遊ぶ金に使う人もいる」と指摘し、「子供を産むからには親としての責任を持ってほしい」と憤る。
出産育児一時金を医療機関に代理で受け取ってもらえる制度もあるが、あくまでも妊婦側に選ぶ権利があり、利用は全妊婦の2割ほどにとどまっているという。日本産婦人科医会の関係者は「未払いは若者や外国人などの無保険者に多く、そもそも一時金を支給されない」と明かす。
出産時の医療事故を巡り、来年1月に始まる「産科医療補償制度」(無過失補償制度)に対しても不満は強い。保険料3万円は医療機関が保険会社に支 払い、診療費に上乗せして請求する仕組みだ。このため、県内16医療機関はすべて加入しているものの、「踏み倒されれば負担が増えるだけ」との声が多い。
武者会長は「患者に金がなくても皆全力投球で診察をしている。未払いがなくなることはないだろうし、行政には医師を守る仕組みを考えてほしい」と話している。
未払い問題は全国的な傾向で、日本産婦人科医会が全国調査を進めている。
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