書店に並んでいるのもすごいですが、こんな「ポイント数」・・・まさに、あの名作マンガ「リングにかけろ」で『ギャラクティカマグナム!』が連発して出ているような・・・汗。
いえ。読者を引きつけ、マニアというか「医療従事者」までが手を伸ばす経済雑誌の正しい在り方だと思います。経済雑誌は不安をネタにした方が売れるようです。
でも、医療従事者にとって他人事じゃないので・・・紹介してしまいます。すみません。あ、中づりもなかなかでしたので、それも掲載・・・します。

東洋経済 2008年11月1日特大号(2008年10月27日発売)/特別定価690円(税込)
医療破壊
消える病院、命を落とす医師、さまよう患者と家族
病院の経営危機、医師の過労死、行き場失う患者。このままでは日本の医療は崩壊する。
相次ぐ閉鎖・休床、病院の非常事態
自治体病院
合併・縮小を迫る総務省、利害対立で計画の頓挫も続出
民間病院
看護師不足が招く経営危機、町の病院が消えていく
低医療費・長寿
理想郷・佐久病院の苦悩、崩壊前夜の「長野モデル」
血液医療
必要な血液は届くのか、日本赤十字の危うい集約戦略
INTERVIEW
土屋了介/国立がんセンター中央病院病院長
社会保険・厚生年金病院
「片道切符」で放り出された社会保険・厚生年金病院
医師酷使社会の現実
過労死や自殺が続出
勤務医の労働基準法違反はなぜ問われない
密着ルポ
勤務医の32時間
大学病院勤務医誌上覆面座談会
想像を絶する激務と重責、このままでは自分の命も危ない
離島医療
ゆいまーる精神で命を守れ、沖縄離島プロジェクト始動
EPA
看護・介護職がやって来た、インドネシア最新事情見聞記
安心できる医療へ、医師と患者の苦闘
産婦人科
奈良“たらい回し”から1年、産科救急の立て直しなるか
助産師
お産を救う切り札なのに、院内助産所はなぜ広がらない
小児科
患者殺到続く夜間小児救急、“選別”策は混乱を救うか
脳卒中
患者の自覚と早期治療がカギ、有力薬t‐PAの効果と課題
若年性認知症
家庭崩壊、周囲の偏見…患者の知られざる苦難
COLUMN
正しい理解で認知症介護の負担を軽減
再入院もままならない!! 脳卒中後遺症患者の苦難
病院の身体拘束に違法判決、一宮西病院は何を問われたか
【診療所編】後継者が見つからない! 院長の知られざる苦悩
COLUMN
承継支援では三井ホームと住友信託が先行
【歯科編】インプラント治療の光と影
INTERVIEW
川添堯彬/日本口腔インプラント学会理事長
全国でシステム障害が続発、病院IT化はなぜ迷走する
クリニックの激安競争で急拡大するレーシック手術
医療再生を問う
山本修三/日本病院会会長
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いろいろと内容がもりだくさんです。ぜひ、お手にとってみることをお勧めします。
産科医の先生たちの限界までの働きを知りながら、実現困難な「理想=絶対に死なない」という難題を求める向きもあるようです。今回の事件を「格好のネタ」とばかりに取り上げるだけで解説者に回っているマスコミさんもいます。
まぁ、戦前の日本軍の失敗(インパール作戦など)と同じで、情報戦でも、補給路でも負けたのは同質。
産科医療が限界に達しつつあり、情報はすでにもう何年も前から悲鳴を上げているのに、「広島・長崎」(奈良・福島)の状況になって国と地方(都知事と大臣)が責任の争いnしていて、対応がよろしくありません。
地域の病院側も住民や開業医への周知徹底広報が不足していて、難しい局面に入ったのならさっさと、「白旗」を見えるように出しておいて、統合して生き延びるために撤退していくしかありません。
また人材供給(産科医)でも後方支援(NICU)の調達でも失敗しました。補給路をたたれが軍隊は略奪をするか飢え死にするしかありません。産科医師たちは行政からの後方支援も得られず、そのまま「孤立」して各個撃破されています。
孤立無援の中、新聞はここぞと書いてはいますが、建設的な意見は出ません。行政がやる気がないのは「責任」を追求してこなかったからです。
医師不足の不幸を国民が味わっているのは仕方ありません。マスコミが医師の個人責任を追及したり、病院一つ一つ調べあげたって、処方箋がなければ医療は良くなりません。
逃げ口上ではなく、「いつになったら改善するのか目標を定め」それが出来ない行政側をちくちくと攻撃を繰り返し、答弁を行なった役人個人をインタビューし続けるしかありませんね。責任をもつ行政サイドが日本の場合、ずるがしこいですからね。
また各地の住民も「遠くに運ばれた・・・」と愚痴を言っても始まりません。もはや地域のことは地域で・・・国は限られた予算を切り分けることしかできません、昔のような大盤振る舞いはありえず、医師不足のために署名活動を行なう位ならがんばっている人を集めて、そういう人たちが活動できるような仕組みを作らなければなりません。
誰が「医療」を管理しているとしたら官僚であり、それをコントロールしたければ、投票あるいは声を霞ヶ関に届けるような工夫をしなければ、実現は難しいでしょうね。
もちろん、医師の話を聞いた上で、どこが問題か、地域によって直接的なファクターが違うことがありますので、大切なことは「現実」を求める理想に近づける努力を常に続けることかもしれません。
まぁ、破格の給料で医師を釣るよりは、現地にいる医師の士気をあげるようなやり方がいいかもしれませんね。
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【徹底検証】たらい回しで妊婦死亡 “最後の砦”に問題点山積
産経MSN 2008.10.24 22:55
●困難な診断
妊婦が当初、駆け込んだかかりつけ医は22日に開いた会見で、「尋常ではない頭痛を訴えていた」と話し、受け入れ要請先である墨東病院に緊急性を訴えたと力説した。しかし、墨東病院は「脳内出血の認識はなかった」と食い違った説明をしている。
もし、墨東病院側がかかりつけ医の要請を漫然と受け止めていたなら、過失にも問われかねないが、専門家からは、急病の妊婦の場合、外見の症状だけで「脳の血管に障害がある」と判断を下す難しさを指摘する声が強い。
昭和大の岡井崇教授(産婦人科)は「頭痛や吐き気があるといった症状があれば妊婦特有の子癇(しかん)発作を疑ったりする。その後、ベテランなら 脳内出血という判断にたどり着くかもしれないが、経験のない医師だと判断は難しいだろう」。対応した墨東病院の医師は、まだ現場経験5年目だった。
妊婦の脳内出血を、「100万人の妊婦で、数例ある程度の珍しい症状」という医師もいる。
日本医科大学の中井章人教授(女性診療科・産科)は「今回のようなケースで、産科医だけの判断で妊婦の症状を判断するのは難しい」と強調。脳外科の専門医に診せ、CT(コンピューター断層撮影)などで診断をしないと脳の血管に障害があるかどうかはわからないと指摘する。
●複数の診療科目
今回のケースで妊婦は妊娠9カ月。脳内出血で入院する場合に、病院側はどういう体勢を取るか。墨東病院のスタッフは「万全の体勢を作るのであれば 産科医、小児科医、脳神経外科医、それに麻酔科医が必要ということになる」という。医師1人と看護師、手術設備がそろっていたからといって、即受け入れ可 能というわけにはいかないのが現実だ。
東大病院は、脳外科医などの体制面では受け入れ可能だが、新生児の集中治療室(NICU)が満室という、産科の体制が整わないことが理由となって、受け入れを断った。
●満杯の施設
受け入れを断った8病院のうち墨東病院と日本赤十字社医療センター、日大板橋病院の3病院は「総合周産期母子医療センター」の指定を受けていた。 指定病院は、国から補助金が出る代わりに、切迫流産などリスクの高い出産に対応できる設備を備えなくてはならない。他の5つの病院も、名の通った大規模病 院だ。
しかし、日赤医療センターは「母胎児集中治療室が満床だった」。慶応大も「産科の個室が埋まっていた」。東京慈恵会医科大付属病院では「前日に体重約600グラムの超未熟児の双子の出産があり、空き施設がなかった」と説明している。
なぜ、どこもかしこも施設が埋まっているのか。お産問題に詳しい聖路加看護大学の堀内成子教授は「都会の病院が、地方で対応できない難しいお産なども受け入れている現実がある」と解説する。
都心の病院を頼るのは、ハイリスク出産の可能性がある妊婦だけではない。産科医不足が原因で、首都圏でも埼玉、千葉、神奈川など産科の休止は後を絶たない。首都圏の「お産難民」が、都心の高度な施設を持った病院へと、なだれ込んでいる現実もある。
全国周産期医療連絡協議会の北里大学、海野信也教授(産婦人科学)は「北里大もセンターの指定を受けているが妊婦の7割は受け入れを断っているのが現状」と苦境を明かす。
今回の問題では、センターの指定制度の不備も明るみになっている。墨東病院は、休日の当直医が1人しかいないなど、センターとしての機能は低下し ていた。国や都道府県がセンターの指定をしたあと、その機能の点検などのフォローには力を割いてこなかったことが、機能低下を招いた可能性もある。
●困難な診断
妊婦が当初、駆け込んだかかりつけ医は22日に開いた会見で、「尋常ではない頭痛を訴えていた」と話し、受け入れ要請先である墨東病院に緊急性を訴えたと力説した。しかし、墨東病院は「脳内出血の認識はなかった」と食い違った説明をしている。
もし、墨東病院側がかかりつけ医の要請を漫然と受け止めていたなら、過失にも問われかねないが、専門家からは、急病の妊婦の場合、外見の症状だけで「脳の血管に障害がある」と判断を下す難しさを指摘する声が強い。
昭和大の岡井崇教授(産婦人科)は「頭痛や吐き気があるといった症状があれば妊婦特有の子癇(しかん)発作を疑ったりする。その後、ベテランなら 脳内出血という判断にたどり着くかもしれないが、経験のない医師だと判断は難しいだろう」。対応した墨東病院の医師は、まだ現場経験5年目だった。
妊婦の脳内出血を、「100万人の妊婦で、数例ある程度の珍しい症状」という医師もいる。
日本医科大学の中井章人教授(女性診療科・産科)は「今回のようなケースで、産科医だけの判断で妊婦の症状を判断するのは難しい」と強調。脳外科の専門医に診せ、CT(コンピューター断層撮影)などで診断をしないと脳の血管に障害があるかどうかはわからないと指摘する。
●複数の診療科目
今回のケースで妊婦は妊娠9カ月。脳内出血で入院する場合に、病院側はどういう体勢を取るか。墨東病院のスタッフは「万全の体勢を作るのであれば産科医、小児科医、脳神経外科医、それに麻酔科医が必要ということになる」という。医師1人と看護師、手術設備がそろっていたからといって、即受け入れ可能というわけにはいかないのが現実だ。
東大病院は、脳外科医などの体制面では受け入れ可能だが、新生児の集中治療室(NICU)が満室という、産科の体制が整わないことが理由となって、受け入れを断った。
厚労省内には「今回の事例では、複数の診療科にまたがる救急対応の難しさが象徴的に出たケースともいえる」という声もある。
今回のケースでは大規模な病院に搬送依頼がされ、それが断られているが、多くの救急患者の受け入れ先は、より小規模な病院。そこでは各科の医師で 順番に救急医療の当番を回しているところも多い。救急の現場では、外科の医師が、内科の症状の患者を診ざるを得ないという現実も日常的にあるという。
◇
■東京の妊婦死亡問題 体調不良を訴えた妊婦(36)が4日、都立墨東病院など8病院に診療を拒否され、最終的に搬送された墨東病院で出産後、脳 内出血の手術を受け、3日後に死亡した。赤ちゃんは無事。墨東病院は都指定の総合周産期母子医療センターだが、4日の当直は研修医の1人態勢だった。同病 院と都は「当初は脳内出血と分からなかった。判断は妥当」と主張。受け入れを依頼した医院は「頭痛を訴えていると伝えた」と説明、頭部疾患をめぐる認識が 食い違っている。
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