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< 福島大野病院事件によせて | メイン | イギリスの医療制度改革を学ぶ(医療政策機... >


 産経さんらしい、視点・・・という名にふさわしくない「事件」の考察です。

「医療界がこぞってすべての医療ミスで刑事責任の免責を主張するなら、事故調が事故原因究明や公正な判断を下せなくなるのでは、と懐疑的な見方が出てきても仕方あるまい。」

 刑事責任の免責は・・・今回の刑事訴訟の争点でしたか?事件の影響を大きくしたによる「萎縮医療」についても含めてもっと深い考察がないと、オピニオン紙という名前に負けてしまいます。
 
 産科医療がどんなになっても、滅亡に追い込んだ張本人としては、絶対に毎日さん(奈良)と産経さん(今回の記事は特にね)って自覚はないんだろうけど。

 マスコミさんも、そろそろ学びませんか?本当に産科医の声を聞いたのでしょうか?産科医不足のため手薄な現場で患者さんの命を落としてしまった今回の事件、検察による勾留のため、福島大野病院から産科医が居なくなって、お産難民を「現場」の医師個人の責任追及をし続けてもいいのでしょうか?

 そして、マスコミが自分たちが書いた記事を「反省」なく、同じように「医者はもっと厳しく反省を」という態度では、本当に訴訟で犠牲になった加藤先生、無罪判決が出ただけではもう元には戻らない「崩壊」の傷あと。

 今回の刑事訴訟で、ご遺族と医師の間で「心の溝」が埋まったとは思えません。刑事罰を求めるのは「現場」の状況を知れば知るほど、厳しいものがあります。それは「医療は犯罪行為」だと、拡大して法的に刑を下すのかは、リスクのない立場から言えるのでありましょう。

 もしも「マスコミ」が「特ダネ」で政治スキャンダルを報道するたびごとに、政治家ではなく、検察から刑事訴訟とされ、個人責任で「筆者」が訴えられれば、政治批判の記事を書き続けられますか?

 そういうことです。「病気」という弱った肉体にメスを入れる、その「ぎりぎり」を考えると「医師」はいつでも火の中に飛び込んでいます。マスコミには報道の自由があるようですが、公共の利益のために国民は支持をし、その活動を理解しています。

 医療も公共のために活動しています。「かばいあい」といわれるのであれば、「あるある大辞典II」のような、「完全捏造」番組を作成した、関西テレビを「産経新聞」としては「グループ会社の一員」として関係を清算できたでしょうか?

 いずれにせよ、救急医療や産科医療は「限界」を超えているのです。リスク回避できるマスコミさんと違い、医療も学びました。「司法」に任せては駄目で、本当にクロといえる医療については突き出す覚悟をつけてきたと思います。

 今回の弁護側に立たれた専門の先生(「追記」かばいあいってのは・・・医師の同士の面識があって、引き受ける場合の事でしょうけどね・・・今回は全然ちがいません?)を「かばいあい」と書けるのであれば、「産経新聞」は自ら展開する報道によって、「医療撲滅機関」だと思われても仕方ないでしょう。

 「産科医療」のために、激務の医師が続けられるようにマスコミさんももうちょっと理解を広めてくませんと・・・少人数で戦ってきた産科医療は元に戻れない。マスコミというのは、勉強して日々記事を書くものだと思います。

 今回、あなたたちは何を学びましたか?産経新聞の医療系記事の低クオリティは医療従事者の「マスコミ不信」の発信源になっていることをどれほど認識しているのでしょうかね?


  なかのひと


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【視点】無制限に医師の裁量を認めるものではない 大野病院事件
産経イザ 08/20 23:18
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/171598/

 手術中に医師が最良と判断した手法で患者が死亡した場合、医師個人は刑事責任を問われるべきか-。福島県立大野病院事件で、福島地裁は、臨床の場で通常行われる水準で医療措置をしていた場合、罪は問えないとの判断を示した。

 判決は、医療行為を「身体に対する侵襲を伴うものである以上、患者の生命や身体に対する危険性があることは自明」と表現。結果責任だけが問われる医療関係者から上がる「リスクの高い医療はできない」などの切実な叫びをくみ取った結果が、今回の無罪判決といえる。

 だが、判決は、加藤医師の医療行為と女性死亡の因果関係を認めた。大量失血も予見できたとしたうえで、検察側が指摘した通り、癒着胎盤の剥離を中止して子宮を摘出していれば、最悪の結果を回避できた可能性を指摘した。

 公判で弁護側の証人に立った産婦人科の権威らが「一切過失はない」と言い切る姿は、国民に「医者のかばい合い」と映ったに違いない。

 今回の事件を契機に、医療事故調査専門の第三者機関、いわゆる医療版事故調を設置しようという機運が高まっている。だが、医療界がこぞってすべての医療 ミスで刑事責任の免責を主張するなら、事故調が事故原因究明や公正な判断を下せなくなるのでは、と懐疑的な見方が出てきても仕方あるまい。

 今回の判決は「適切な手術」という前提付きで、医師の裁量を認めた。医療界は、なおいっそうの注意義務と医療を受ける患者、家族が十分納得するような説明責任が求められていることを忘れてはならない。(小野田雄一)

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控訴取りやめの署名募集中
周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページhttp://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgiにて、福島県立大野病院事件控訴取りやめ要望署名... [続きを読む]
posted from 天国へのビザ 2008.08.21 17:51
信頼
☆ 天命を待つ。 [続きを読む]
posted from 酔語酔吟 夢がたり 2008.08.21 21:37
追記:無罪判決・・・冷静な分析だろうか?
    福島県立大野病院産婦人科事件の判決が無罪ということになりました。     25枚の傍聴券に788人の傍聴希望者...ですか。ある意味凄いですね。     そう言えば、多くの医療従事者の... [続きを読む]
posted from with Coffee 営業中♪ 2008.08.22 14:17

コメント

コメント一覧

無理じゃないのですか、産経に医療安全についての正しい記事や社説を求めても。
彼らの知能に問題があるから、今後も向上の可能性はありません。
医療安全に関しての、WHOを始めとする先進国の考え方も知らないでしょうし、調べてもいないでしょう。
未だに、医療ミス・・そういう言葉は、ないんですよ、産経さん。WHOも、先進国の医療安全の部局も、使わない、というか定義されていない言葉です。

医療エラー、malpractice、が正しい専門用語です。
もっと、勉強してくださいな、産経さんを始めとする大手マスコミ。

そうそう産経さん、スウェーデンを始めとする北欧諸国やニュージーランドでは医療裁判を行わないことにしています。
フランスやオランダも一部で導入を開始しています。

それらの国で、同じ社説を公表しないでくださいね。産経さん。
世界の恥さらしになります。
産経さんの恥さらしは、日本国内に止どめてください。
written by 鶴亀松五郎 / 2008.08.21 17:45
鶴亀松五郎せんせい>
 いつもコメントありがとうございます。彼らには「学習」する気もないが、突っ込みは入れなきゃいけない。医療安全の専門家とかに聞いてから書くのならまだしもですが・・・時間がないから「その場」の雰囲気で書いていますよねぇ。本当に恥ってのはまともな医療ジャーナリストさんを雇ってないってことでしょうかね。
written by SkyTeam / 2008.09.06 11:19

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