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 雨後の筍という言葉がありますが、バブル崩壊後、雇用確保のために、第三セクターで「テーマパーク」を地方自治体がやっていくつかが悲惨な結末を迎えています。
 メジャーなところでは、夕張の「石炭の歴史村」、北九州の「スペースワールド」、長崎の「オランダ村」、宮崎の「シーガイア」などですが。やはり倉敷もでしたか・・・。

 自分は、本場のチボリ公園に一度だけ行ったことありますが、ものすごい質素だったのを覚えています。小さいジェットコースターがあってコースが短く1周はあっという間に終わるのですが、5回同じコースが終わるまで止まってくれません(退屈になりすぎて、最後は「止めてくれー!」って悲鳴を上げていました)。

 そんなに大袈裟な遊具はなくて、花壇などがきれいですが、寒い冬季はクリスマスが終わると春まで閉園。ほとんどノリは浅草の「花やしき」。

 テーマパークは初期投資が大きいのは病院と同じですが、日本で成功している大規模なものはアジア諸国からもお客が来たり、リピーターまでいるディズニーランドのみ。

 よっぽどでないと、病院は遠方から患者さんを集めたりが難しいので、地域の医療需要にあわせないと、投資を回収できずに、住民に膨大な借金と空っぽの建物だけ残して、経営破たんしてしまうのってよくわかりますね。

 問題は、テーマパークは赤字垂れ流しなら、とっとと廃止でもいいんです(雇用を生むよりも赤字が大きければ潰すしかありません)が、「病院」がなくなると社会基盤の一部なので、肩代わりしてくれる民間病院や開業医の先生がいないと、大変なことになります。


↓バブル、テーマパーク。次々と破綻したテーマパークの写真はこちら
http://www.officej1.com/bubble/abukuzeni-12.htm



  なかのひと



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倉敷チボリ公園、閉園へ 名称使えず赤字積み上げ事業廃止

産経新聞イザ 2008/08/06

 多額の累積赤字を抱え、経営が行き詰まっているレジャー施設「倉敷チボリ公園」(岡山県倉敷市)について、県などが出資する施設運営会社、チボリ・ジャパン(坂口正行社長)は6日、取締役会を開き、来年以降の事業廃止と会社解散を決議した。今月26日の臨時株主総会で正式に承認される見通しで、同園はオープンから11年で廃園されることになった。廃園後の跡地問題については土地を所有するクラボウ(大阪市)の判断に委ねられる。
 同園をめぐっては、累積赤字は143億円を超えるうえ、来年以降は「チボリ」の名称が使えないことが決まっていた。また県と倉敷市が支援の打ち切りを示していることから、事業継続が焦点となっていた。
 同園(約12ヘクタール)は県がクラボウと土地契約を結び、50年間の定期借地権を設定。さらに県とチボリ社間で土地の転貸契約をしており、年間約6億円の地代のうち県が8割、同社が2割を負担している。
 チボリの名称が使用できなくなることから、県はこれまでに来年以降の地代負担を拒否し、今年限りで事業主体から退く方針を表明。石井正弘知事がクラボウへの土地返還や会社の清算を示唆していた。
 これに対し、チボリ社の坂口社長は公園部分を3分の1に縮小して県と市の支援を受け、公園以外の部分は商業施設として大手不動産会社が開発する存続案を提示した。しかし、県と市が難色を示し、存続案はご破算になった。
 岡山市内で記者会見した坂口社長は「万策尽きて会社解散に至ったのは残念だ」。同席した石井知事は「応援していただいた皆さんの思いを考えると断腸の思いだ」と述べた。


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チボリ最終章:/上 迷走の着地点 名称消え、公園に暗雲 /岡山

毎日新聞 岡山版 2008/08/05

 倉敷チボリ公園を運営するチボリ・ジャパン社(チ社)の取締役会が6日、開かれる。本家デンマークのチボリ・インターナショナル社(TI)との本契約解消から1年。暫定使用しているチボリの名称も年内で消滅する。事業廃止、チ社清算への流れが加速する中、将来の公園像は、県、市、チ社……それぞれの思惑をはらんだまま、いまだに定まらない。迷走するチボリの着地点を探った。【山崎明子】

 「(チボリの名称返上で)事業展開の自由度を得た」。開園10周年(07年7月18日)を目前にした同9日、チ社の坂口正行社長は会見で胸を張った。入園者減と累積赤字の拡大を背景に、チ社は同年春、TIとの契約を更新しない方針を決め、本契約終了に伴い、チボリ名称の暫定使用などを含む移行期間契約をTIと結ぶ。「ポスト・チボリ」を巡る議論が本格化した。

 そもそもの出発点は、06年3月末に県が打ち出した県民・市民公園化と指定管理者制度の導入。チ社はこの方針を前提にTIと交渉に入るが、大型遊具を中心に5カ年で36億円の設備投資とチボリ事業の継続を求めるTIと議論がかみ合わず、交渉は決裂する。

 加えて誤算だったのはチボリの名称。坂口社長は「チ社が運営を続ける限り、名称使用は可能」ととらえていたが、TIは本契約終了後、名称などの返還を求める。移行契約により、名称は08年末で消えることになった。冒頭の発言は、提携にあたり厳格な規定を設けたTIの“くびき”から解放される坂口社長の本音と言える。

 ところが、チ社会長の石井正弘知事は、逆の判断をする。チボリブランドが消えれば、県の広域観光拠点としての意義が変わり、県事業としての目的も失われる--。そうした状況下で、知事が公園の主体的な運営を託そうとしたのが公園を抱える倉敷市だった。

 9月5日、古市健三市長(当時)を訪ねた石井知事は市民公園化の検討を要請する。古市氏は“市の顔”でもあるチボリ公園を「まちづくりに必要不可欠」とする一方で、「新たな税金投入はしない」と繰り返してきた経緯がある。知事は市民公園化に伴い、「5年間、2分の1」の地代負担という譲歩策を示すが、市長は申し入れを拒否。知事も12月の取締役会で地代負担打ち切りを公言、公的支援を絶たれたチボリ運営の“押し付け合い”が始まることになる。

 県と市の交渉を見守ってきたチ社の岡荘一郎監査役は、「古市氏は何らかの支援策を探ってはいた。しかし、知事と市長は率直な意思疎通ができていなかった」と振り返る。さらに、こうしたコミュニケーション不足が、チボリ公園問題をめぐる当事者間の確執を深め、問題の混乱に拍車をかけた。

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 ◇倉敷チボリ公園の入園者推移と累積損失

     入場者 数累積損失

    (万人) (百万円)

97年度※298  1068

98年度 294  1448

99年度 238  2601

00年度 181  4542

01年度 134  7202

02年度 116  7378

03年度 109  7586

04年度 110  7881

05年度  91 11352

06年度  81 13795

07年度  75 14362

※97年度は97年7月~98年3月

*単位未満切捨て

*05年度から減損会計導入

毎日新聞 2008年8月5日 地方版

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チボリ最終章:/下 ツケはどこへ 県も倉敷市も逃れたい /岡山

毎日新聞 岡山版 2008/08/06

 倉敷市が倉敷チボリ公園の市民公園化を拒否した根底には開園を巡る県とのいきさつがある。岡山市制100周年の目玉だったチボリ事業から同市が撤退した後、故長野士郎知事が91年、倉敷市への誘致を表明。県が事業主体になることを前提に、渡辺行雄市長(当時)に100億円の協力を求めた。県の説明では、「これ以上、倉敷市に迷惑はかけない」はずだったのだ。

 石井正弘知事の真意を探ろうと市議会は昨年9月、島津義昭副知事に説明を求める。市議らは「赤字を垂れ流した県の責任を明確にするのが先。市に丸投げされるのは困る」と不満を爆発させた。県の提案を受け入れるにあたっての“ガス抜き”とも受け止められたが結果的には市側の本音が端的に表れている。

 昨年11月以降、古市健三市長(当時)が市民公園化案の受け入れ拒否を決め、石井知事も県の支援打ち切りを打ち出す。チ社は民営化による存続を模索せざるを得なくなった。このため、坂口正行社長と副会長の伊原木一衛・天満屋会長は、複数の大手土地開発業者の打診を受け、アウトレットモールを核として公園の一部を存続させる案を描き始める。

 6月20日の取締役会で公表された両氏の民営化案を見ると、伊原木案はチボリの名称継続と県の土地転貸を前提とする2案。石井知事はチボリ・インターナショナル社(TI)との再交渉の困難さと、土地転貸の大義名分である「公共性、文化性」のハードルを示し、2案ともに頓挫。坂口案は名称にはこだわらないが、公園部分には公的負担が必要だ。地主のクラボウは「公園部分を県、市へ分割して貸すことも可能」との意向を伝えたが、県、市ともに拒否した。

 4月の市長選で古市氏を破った伊東香織市長は「県事業として、県の責任で最後まで解決するべきだ」として、公園事業終結、土地返還もやむなしとの最終見解を示した。6日の取締役会でチ社解散動議が提案されれば、賛成に回る構えだ。「発言の根底には、経営責任の問題や(税金投入を巡って係争中の)訴訟まで市が引き継ぐことはできないという考えがあるようだ」(岡荘一郎・チ社監査役)

 石井知事も4日の県議会全員協議会で、事業廃止提案は自ら行う可能性に触れ、チ社解散も「採決に至れば、賛成せざるを得ない」と重ねて言明した。県、市の支援が期待できない以上、自治体による事業維持は不可能になり、閉園は避けられない状況だ。「土地返還となれば、地主のクラボウと(公約に掲げた「花と緑の空間」について)協議したい」との伊東市長の発言が現実味を帯びる。

 チボリの名称が使えるのは年末まで。「ポスト・チボリ」の議論に残された時間は余りにも少ない。

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 ◇ご意見をお待ちしています

 倉敷チボリ公園をめぐる論議が最終段階を迎えつつあります。「チボリ」の名称が使えなくなる来年以降、公園の事業を続けるべきか、廃止すべきか。その理由は。事態の責任は--。皆さんからのご意見をお待ちしています。毎日新聞紙上やホームページに掲載する場合があります。ファクス086・231・2129か郵便で〒700-0904 岡山市柳町1の1の17、毎日新聞岡山支局へ。住所、氏名、職業、年齢と連絡先の電話番号を明記してください。

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