< 本日休載 | メイン | マスコミさんにお世話にならないように・・... >
2008.05.02 06:15 |  診療  |  研究  |  諸外国の医療・薬事行政  |  マスコミ  |  SkyTeam  | 推薦数 : 6

[難問]産学連携をめぐる話題

 学会などで、大学教授の先生がたから、すばらしい講演を聴いて、日常の診療に役立てたり、現場にどうやってフィードバックするか?は常に診療サイドにとって大切なものです。
 ただ、製薬企業がプロモーションの一環でしている事実も否定できず・・・日本でも大学と企業の産学連携と研究費の問題が報道されています。しかし、これはアメリカとて同じ問題に突き当たっています。先週、アメリカでこの件について提言がなされました。

----------------------- 

アメリカ:製薬企業から医師への便宜供与について勧告がされる

US medical colleges association issues recommendations on industry funding
アメリカ医科大学協会 (AAMC)は、製薬企業による資金提供について勧告を発行

2008年4月28日

 アメリカ医科大学協会による報告書によると、アメリカの製薬企業は利害衝突を避けるため、メディカルスクールの職員や学生や医師に贈り物や無料の食事や旅行を提供したり、ゴーストライターによる論文の代筆したりすることを禁止すべきだと勧告しました。
(以下詳細はこちらへ・・・)
 ----------------------------
 アメリカは世界の医薬品のマーケットの50%を占めますので、やはり競争も激しいのですが。さてと日本はというと・・・ 
↓このように一部のマスコミさんが、センセーショナルに金額を取り上げるのは?です
国立循環器病センター:部長、製薬32社から5000万円 高額講演、3年で400回
毎日新聞 2008年4月15日 東京夕刊

 ↓実際にまともに国が研究費を出していれば、「受け取らない」大学も出てくるでしょうが、まともに国が研究費を出していない現状をちゃんと知って書いてほしいなぁ>マスコミさんには

 こんな書き方するのは、じゃ、霞を食って研究が出来るというのか?疑問が大いにあります。

 イノベーションジャパン!の掛け声はよくても「満足に研究できるような研究費」なしには、イノベーションも基礎研究もないんじゃないの?産学連携も必要だとか言うけど、規制だので縛れば、ますます「研究」しようという人はいなくなるのではないでしょうか?もう少し、バランスを考えてほしいものです。

ぽち   なかのひと

 

「白い巨塔から白い廃墟へ」厳しい大学病院

2007.09.21
------------------------

企業から医師への資金提供 医学部7割ルールなし

読売新聞 2008/04/28

 医学部を持つ全国の大学のうち、医師ら教員が製薬企業などから得た研究費や講演料を届け出たり、研究の独立性が保たれるかどうかを審査、監督したりするルールを策定、実施しているのは3割に過ぎないことが、読売新聞の調査でわかった。

 特に私立大では、ルールを持つのは回答した24校中1校だけで、医師と企業の資金関係を「開示できる」としたのも2校にとどまり、情報公開の遅れが浮き彫りになった。

 調査は全国80大学(国公立51、私立29)に文書で行い、74校(国公立50、私立24)から回答を得た。ルールを作成しているのは23校で、実際に運用しているのは20校(27%)だった。そのうち国公立が19校で、私立は1校だけだった。

 教員が企業から得た役員報酬や顧問料、特許権料、株式の保有、講演料や原稿料、研究費などのうち、大学への届け出が必要な場合の金額は「年間100万円以上」としたところが多かった。8校では届け出対象を本人のみとし、15校では家族も含めた。

 ルールを持たない51校のうち、25校は「今年度内に作成、または作成を検討する」としたが、26校は「未定」だった。

[解説]私大、開示に後ろ向き…ルール化 慶大のみ

 企業から医師への資金提供を巡っては、薬物療法などの目安を定めた診療指針の作成委員を務める国公立大の医師の約9割が、製薬企業から寄付金を受け取っていたことが、読売新聞の調査で既に明らかになっている。しかし、私立大の場合、指針の作成委員に名を連ねる教授らも多いものの、製薬企業との資金関係はベールに包まれているのが実情だ。

 寄付金について、国公立大のほとんどは、情報公開制度に基づき、受領した教員、講座名や提供した企業名、金額を開示している。一方、私立大では、今回の本紙調査に対し、10校が寄付金の総額(平均2億9400万円)は回答したが、個別の資金関係を「開示できる」としたのは東京医大、東海大の2校だけだった。調査に「答えられない」とした私立大も数校あり、情報開示に後ろ向きな姿勢が目立った。

 資金についてルールを設けている私立大は慶応大だけで、医学部教員に外部委員(弁護士)1人を含めた委員会で、企業の資金提供で行う研究について審査、勧告などを行う。

 インフルエンザ治療薬「タミフル」に関する厚生労働省研究班の医師が治療薬メーカーから寄付金を得ていた問題を機に、厚労省は先月、2010年度から、大学の医師が同省研究費を申請する場合、所属大学が資金関係のルールを運用していることを条件とすることを決めた。

 ルール策定と情報公開を急ぐべきだ。

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/TL/20080502/1/trackback

コメント

コメントはまだありません。

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。
SkyTeam
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2012/02 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック