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Doctors Blog

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 今週号のNEJMにありました。


Healing Our Sicko Health Care System

我々の病んだ医療制度を直そう

Jacob S. Hacker, Ph.D.
Volume 357:733-735  August 23, 2007  Number 8


 さて、日本の医療制度も病んでいます。高齢化にも十分対応できていないし、自己負担も増え続けている、しかも医療従事者のやる気をそぐような訴訟や事件(がんばった人が訴えられたり、疲れ果てて現場から立ち去る)が絶えません。
 そういう意味で、鏡にして、自分の映った顔を見るように、見直すべき時期に来ているという自覚は持ちたいところです。 

 

 あまり内閣改造には興味はなかったのですが、鴨下氏が 環境大臣に、舛添氏が厚生労働大臣になったというので、ここに明記しておきます。

 

 〔改造内閣・横顔〕医師出身の厚生族=鴨下 一郎氏

時事通信2007/08/27-20:07

 閣僚ゼロだった津島派から初入閣した。安倍晋三首相とは当選5回の同期で、昨年の総裁選では「支える会」のメンバーとして汗を流した。旧日本新党から初当選後、旧新進党などを経て自民党へ。厚生労働副大臣、衆院厚生労働委員長などを務めた厚生族だ。昨年の通常国会では超党派によるがん対策基本法の成立に尽力した。心療内科医で、専門分野を生かした著作は50冊以上に上る。細やかな性格の持ち主。環境相としての手腕は未知数だ。趣味は格闘技観戦。

 

〔改造内閣・横顔〕世論に敏感な即戦力=舛添 要一氏

2007/08/27-20:02  

 参院側の推薦でなく、政策通としての即戦力を買われた抜てき人事だ。参院政審会長を務め、先の参院選公約作りなどに尽力した。元は国際政治学者で外交・安全保障が専門だが、母親の介護体験を通じ、厚生行政に関心を持ったことも政界入りのきっかけとなった。2001年、先の参院選ともに抜群の知名度で比例代表でトップ当選。世論の動向に敏感で、相次ぐ閣僚不祥事などへの官邸の対応に厳しい批判を展開した。閣内でも「ご意見番」の役割を期待されそうだ。 

------------------ 

 さて、2007/06/02に拙ブログでも取り上げさせていただいておりますが、 彼は今回の選挙前に産経新聞に医療について寄稿しておりました。一部を[医療ルネッサンス:戯言を言う政治学者と戦わぬ日医]より再掲させていただいます。

 新しい大臣は、その中でこんなことを言っています。

 

問題は単に医師の数を増やせばよいというほど、単純ではない。日本の医療体制全体にメスを入れて抜本的に改革することが不可欠であり、医療サービスの受け手、つまり患者にとっても、また提供側、つまり医師や看護師にとってもプラスとなるような改革を模索」

「2007年を日本の医療ルネサンス元年とすべく全力をあげたいと思う」

 

 この発言通りに、医療ルネサンス、大いに期待させていただきます。ちなみにマッシー池田先生によれば…

 前回の参院選では,160万票を集めた舛添 要一から、”20万票ちょっとしか集められない医師会の言うことなど,誰も聞いちゃいない”と罵倒されたが、そう思っているのは枡添だけではない。これからの政策立案は日医を全く無視して進むだろう。

 

 日医も新しい厚生労働大臣にあわせて変わらないと、危険だという信号を受け取っておくべきでしょうね。 ぽち 

  なかのひと

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来年度から出産受け入れ休止 須坂病院、常勤医確保めど立たず

中日新聞 2007年8月28日

 須坂市の県立須坂病院は二十七日、来年四月から出産の扱いを休止すると発表した。常勤の産婦人科医二人のうち一人がけがをして、再び出産を担当できる時期が不明な上、新たな医師確保のめどが立たないため。斉藤博院長は会見で「一人の医師に過大な負担がかかっており、安全な医療の維持が困難と判断した」と説明した。

 斉藤院長によると、六月上旬に産婦人科の男性医師(48)が交通事故で右腕を骨折。現在、職場に復帰しているが、リハビリ中で出産に立ち会える状態ではないという。

 病院側は県内外に医師の派遣を依頼し、求人活動を実施。しかし安曇野市の県立こども病院や千葉大などから数回程度派遣を受けただけで、常勤医の応募はなく、産婦人科部長の内藤威副院長(61)がほぼ一人で月間三十数件の出産に対応。副院長は外来診療をこなし、週末も緊急時の呼び出しに備える状態という。

 須高地区(須坂市、小布施町、高山村)で唯一の出産施設である同病院が扱う出産は年間約四百二十件。長野市など周辺の北信地域の医療機関で約七百件の受け入れは可能とする県の判断で、来年度からの休止を決めた。来年三月までは引き続き出産を扱い、来年四月以降も妊娠期、出産後の診療は行う。

 県によると、県内で出産を扱う医療施設は二〇〇一年の六十八カ所から、八月十五日現在で五十一カ所に減少。また県産科・小児科医療対策検討会のまとめでは、県内の病院勤務の産婦人科医は〇四年から〇六年の三年間で二十九人が離職している。

 (吉岡潤)

---------------

 長野県の産科医療の状況については「ある産婦人科医のひとりごと」で詳しく知ることが可能です。南信のことが話題の中心になっていましたが、やはり北信でも同じでしたか・・・もっとも、長野市まで電車で30分ほどでそこまで問題にはなりません。

 ただ、この地区の循環器医も足りないという話を聞いていますので、その点も含めると、長野県全体で医師不足と無縁なのは佐久総合病院だけかも・・・という感じもしないでもありません。若月先生をはじめ、指導されてきた先生方の先見の明があったというべきでしょう。

 

 問題は、こういう医療崩壊は、大都市ならば隣の自治体で・・・という患者さんに少しの不便で済みますが、代替施設やアクセス手段が乏しい高齢者などを考えると、難しい問題です。

 

 下記のニュースのように、自治体に一つしかない施設が「採算」が取れなかったり、「老朽化」に直面して、撤退しても「さみしい」といっても生活には影響があまりないものと違い、医療は住民がゼロになってしまわない限り需要があります。

 今後、10年~15年で日本の人口はさらに都市部へ集中が進むとは思いますが、やはり住民が地域で生活する基盤のひとつ、「社会資本」の整備だけして、お金をかけずに放置していけば、そのまま撤退するしかありません。

 

 今後、二次医療圏ごとの救急医療、産科医療の整備を国は進めるとは思いますが、集約化については慎重に住民の声や需要を確認して、事前に説明を行わねば「自治体病院なのに何故、閉鎖?」とか「隣の自治体まで遠いのは困る・・・」といった不平不満のオンパレードになります。

 

 地域医療の再編計画にもきちんとした「インフォームドコンセント」が必要でしょうね。

ぽち 

  なかのひと

 

「シネマレイク」閉館へ 諏訪市唯一の映画館

郊外型シネコンに客奪われ

2007年8月27日  読売新聞)

 諏訪市内で半世紀にわたり、洋画を専門に上映してきた唯一の映画館「シネマレイク」(同市大手)が、31日で閉館する。一度は、市民の声に押され閉館を撤回したものの、市外の複合映画施設(シネコン)に客足を奪われ続け、経営者の小口憲男さん(77)は「80歳近くになり、体も限界」と、幕引きを決めた。

 シネマレイクは1954年12月末、隣接する劇場の舞台裏を改装し、350席(現在は207席)の単館映画館として開館した。小口さんが24歳の時、市内の別の映画館を経営していた父親と一緒に始め、映写技師から切符売り、ちんどん屋を引き連れたチラシ配りまで行ったという。

 大ヒットした「ジョーズ」(75年)や「E・T・」(82年)も上映。当時は入り口に長い列ができ、客の入れ替え時には、非常口まで開ける盛況ぶりだった。だが、娯楽の多様化と郊外型シネコンの進出で、観客数は落ち込んだ。映画最盛期の昭和30年代、市内に6つあった映画館だが、05年にはついに最後の1つに。平日は客が1人も来ない時もあり、赤字がかさんだ。

 6年前にも閉館を考えたことがあったが、聞きつけた地元住民から「街中が寂れてしまう」「何とか続けて」と懇願され、「もう少しだけ」との思いで続けてきた。昨年7月の豪雨災害では、館内が浸水する被害を受けても、2か月休館しただけで上映を再開した。

 しかし、建物の老朽化で消防法をクリアする改修に多額の費用がかかることもあり、やむなく閉館を決めた。小口さんは「市内から映画の灯が消えることに責任も感じるが、時代の流れの中で仕方がない」と話している。

 老舗スクリーンの閉館に、同館を訪れた客からは惜しむ声が上がっている。閉館を知り、上映中の映画「ダイ・ハード4・0」を息子と見に来たという市内の会社員男性(53)は「『ジョーズ』や『スター・ウォーズ』など、小さいころからずっと足を運んできた映画館。市内から映画館がなくなるのはさみしい」と、肩を落としていた。

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