春日部市は二十四日、同市立病院(小谷昭夫病院長)の小児科と産科を医師不足を理由に九月一日から当面の間休診すると発表した。会見した石川良三市長は「一日でも早く再開できるよう後任の医師確保に全力を尽くしたい」と話した。
同病院の小児科は現在二人の医師がいて週三回の診療を行っている。しかし一人の医師が八月末で「開業したい」と退職。残る一人も、九月末で退職の予定だという。
このため九月一日からは新患の受け付けをやめ、事実上休診する。残った一人の医師は九月中、これまで診療していた患者が困らないように、他の病院への紹介作業などを行う。小児科の休診は、一九六〇年の同科開設以来初めて。
昨年末まで同科には四人の医師がいたが、今年一月末と三月末に各一人の医師が退職。この影響で、当初週五日だった外来診療も七月から週三日に減ったほか、入院や重症患者を交代で受け持つ二次小児救急医療の輪番制からも離脱している。
小谷病院長は「もともと医師の定員は五人。夜間勤務もあり労働条件が過酷で疲弊したのではないか。ぎりぎりまで努力したが残念だ」と述べた。
また産婦人科でも四人いる医師のうち、産科担当の一人が八月末で退職することから、九月からの新規受診者の受け付けを休止する。「小児科医がバックアップできなくなり、お産に対応できない」のが理由だという。
九月末までに出産予定の九人は予定通り同科で分娩(ぶんべん)するが、十月以降に出産予定の三十三人は他院へ紹介した。
埼玉新聞2007/08/25
小児科待合室で「九月から休診」という知らせを聞いたという母親たち。「さっき友達から聞いてびっくりした」「市立病院なのになぜ休診するのでしょう」と不安や不満を口にした。
長男の一カ月検診にやって来たというさいたま市岩槻区の母親(29)は「家に近いのでこの病院を選びました。頼りにしていたけど、ほかの病院を探さないといけない」と戸惑いを隠せない。
大きなおなかで二歳の男の子を抱えた春日部市の女性(32)は「妊娠五、六カ月の時、胎盤が下がっていて流産の可能性があるので、総合病院がいいと薦められ、この病院を選んだ」と説明。
女性は「八月十五日の八カ月検診で『休診するのでここでは出産できません』と言われ、突然紹介状を渡された。結局、白岡町にある病院で受け入れてくれたが、遠くて通うのが大変。そこは小児科がないので、二歳の長男が病気になったらどうしよう」と話していた。
----------------
本当に・・・埼玉県民の方は、のんびりしておられます。北海道や東北地方のように片道数十Kmも走らないと病院がない地区で産科や小児科が消えるのとは訳が違います。ちょっと車や電車に乗れば東京にも遠くないですし、人口当たりの医師は少ないのですが、そういう意味ではあまり苦労されてなかったのもあるでしょう。
しかし、社会保険庁のお役人だって、働く人を税金泥棒のように魔女狩りして、給料が減らされたりすれば、公務員を辞めたくなります。
医者も同じなんだけど・・・気づくのが遅いのは仕方ないのでしょうが、「市立病院なのになぜ休診するのでしょう」なんて言ってないで、もう少し真剣に考えないと、燎原の火のように、崩壊が広がりそうに思いました。もう少し地方自治体で、病院が危機的な状況であることを住民に告知しないと、「税金払ってるのに・・・」とのたまうのですが、今回のように市民は「医療崩壊」の被害者であると同時に加害者ということを納得していません。これは、夕張のように完全に崩壊するまで、どこの自治体でも同じなのかもしれませんね。ぽち→固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |
コメント
コメント一覧
なぞなぞみたいでいいですねコレ。
う~ん、なんでだろ・・
なんで、こんな頓珍漢な質問になるんだろ・・
「なぜ医師がこの病院からいなくなるのですか?」
が普通の感性じゃないでしょうかね。
「市立の病院=休診なんてありえない」
という定義自体がおかしい事に早く気づきましょう。
もう間に合わないのかもしれませんが・・。
日本は平和といいますか、平和ボケというか、何事にも危機感がなさすぎるというか、このたった一言だけで絶句してしまいますね。
これだから政府も何もせず、この悲惨になってきている医療問題に無関心なわけです。
もっともっと困り果てないとこの国は気づかないのでしょう。
少なくとも、あと5年はかかりますね。
実はコレ、市民の声をした新聞マスゴミの声です
新聞マスゴミには編集権があり、都合の悪いことは隠すし、言いたいことはどんな少数意見でもかき集めて”世論”といったりする
マスゴミがこの程度じゃ、ぶら下がっている市民の啓蒙などできるはずもない
医療環境が悪くなっているのは、国民の自覚の無さが根本にあるのだから、自業自得ともいえます。
もう医療側がこれ以上、献身的にできる余地などなにもないし、すればするほど搾取される結果となります
一般国民と同等の権利を主張しましょうよ
本当にどうしたらいいのでしょうか?医療のありがたみを感じていない世間様に。一度くらい、診療報酬引き下げで・・・反対のデモ行進の時は急患以外は断りましょうかね。
ごんぞせんせい>
本当に平和なんですよ・・・最近まではね。だから大淀病院のような事件がおきたともいえますが。
Med_Lawせんせい>
市民への啓蒙は必要ですが・・・なかなかマスコミは国民が望む「凄腕のお医者様」とか「親切で一生懸命患者さんを診てくれる医師」ばかり流しますからね。
コメントを書く