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中国新聞 '07/7/20
▽県、地元と協議へ
広島県は十九日、県立瀬戸田病院(尾道市瀬戸田町)の移管先公募で、最終候補に残っていた県東部の医療法人が応募を辞退したことを明らかにした。民間移管で現状のまま病院を存続させる県の計画は白紙に戻った。今後、尾道市や地元医師会と移管の在り方を協議したいとしている。
県福祉保健部によると、法人は六月、応募時の収支計画について「裏付けが取れるように努力したが、難しい」などと説明。医師や看護師の確保も厳しい情勢になったとしていた。県は今月末に結論を出す予定だったが、法人側が九日付で辞退届を提出した。
県は二〇〇四年度末、瀬戸内しまなみ海道など道路網の整備で「広域性が薄れた」として、同病院の〇九年度までの地元移管を表明した。受け入れを打診していた尾道市が難色を示したため、昨年十月には移管先を民間に拡大。県東部の三医療法人が名乗りを上げ、今年一月までに書類審査で候補を一法人に絞っていた。
県は今後、尾道市や地元の三医師会などと移管の在り方を協議し、年内にも新たな方策をまとめる。県病院事業局の小田哲生局長は「原点に返り、地域にとって必要な医療機能は何かを考えたい」としている。
県は県立神石三和病院(神石高原町)についても〇四年度末に地元移管を表明し、町などと協議を続けている。町側は八月、運営形態や規模など移管の在り方の中間報告をまとめる予定でいる。(藤村潤平)
●クリック 県立瀬戸田病院
1948年、県立瀬戸田診療所として開設。内科、外科、産婦人科、眼科、リハビリテーション科の5科で、50床を備える。職員数45人。2006年度の1日平均の外来患者数は135・7人、病床利用率は61・8%。
中国新聞 '07/7/20
▽「地域の命綱」存続不安
尾道市瀬戸田町、広島県立瀬戸田病院(五十床)の移管先候補だった県東部の民間医療法人が、採算面から移管受け入れを辞退したことが十九日、明らかになった。地域の医療拠点の移管計画は振り出しに戻り、病院や地元に波紋が広がった。
「先行き不透明だが、医師としてはこれまで通りきちんと医療をやっていく」。板垣衛治院長は強調する。しかし、移管候補となっていた医療法人は、昨年十二月の審査で応募の三法人から絞り込まれ、二次審査に入っていた。この段階での白紙化に、猪狩敏郎事務長は「二十四日に三回目の審査が予定されていたのに」と戸惑う。
二十年近く通院する町内の田中義一さん(77)は最近、旧尾道市内で目の手術をした。術後の通院は瀬戸田病院にする。「年寄りの足では尾道まで通えない」と病院の存続に不安を抱く。
瀬戸田病院は一九四八年四月開設。内・外・眼・婦人科とリハビリテーションの五科で、二〇〇六年度の病床利用率は61・8%、外来患者は三万三千二百五十人。二十四時間の救急体制を取り、「地域の命の綱」の役割を果たしている。
市の花谷慶孝福祉保健部長は「辞退は残念。移管先を選定する県の今後の判断を待ちたい」としている。(石田憲二、田儀慶樹)
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