【ロンドン=岐部秀光】英政府はロンドン、グラスゴーで相次いだ連続テロ事件の容疑者が外国人医療関係者に集中していたことを受け、今後、高い技能を持つ労働者の受け入れ審査を厳格化する方針を決めた。ブラウン首相が4日、ウエスト・テロ担当閣外相に対応を指示したことを議会で明らかにした。
テロの実行犯ら容疑者は公的医療制度(NHS)で働く医療関係者の審査が他の労働者に比べて緩いことを悪用し英国に入国したとみられている。英国は医師や看護師不足を補うため、インドや中東から医療関係者を多数受け入れている。
首相は医療分野だけでなく、高度な専門技術を持つ移民労働者全般で経歴調査を厳しくする考えを表明した。外国人が引き起こした今回のテロを受け、要注意人物のリストも拡大するという。(00:31)
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ということで、いまさらのように「門戸を閉ざす・・・」訳です。
Tai-chan先生のところのリンクでa legal alien in london というサイトで、イギリスの研修医のマッチングシステムについて記述がありますが、なかなか大変なようです。一部を抜粋しますが・・・こんな具合で、かなり競争があって、さらにEU諸国を優先され、それ以外の中東やアジア出身の先生は差別されるとなると・・・不満もあがりそうですね。ぽち→
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SLaMは、Maudsley病院とBethlem Royal病院を抱える、イギリスで一番大きな精神保健専門のNHSトラストである。世界でも有数の業績を誇る精神保健研究所とのつながりが強いため、上昇志向の強い研修医があちこちから集まってくる。今現在、SLaMで研修している研修医たちは、すでに厳しい選考を勝ち抜いてきたのである。そんな研修医たちのわずか10%しか、彼らがすでに勝ち得た研修ポストのオファーをとれなかったのである。
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東京新聞 2007年7月4日 朝刊
【ロンドン=池田千晶】英国の連続テロ事件で、オーストラリアのハワード首相は三日、事件に関連して逮捕した二十七歳の男はインド国籍の医師だと発表した。これまでに逮捕された八人のうち六人が医師か研修医とみられ、外国人医師グループを中心とした犯行の可能性が高まってきた。
豪メディアによると、新たに逮捕されたのはクイーンズランド州の病院に勤めるモハメド・ハニーフ容疑者。ブリスベーン空港から片道チケットでインドへ出国しようとして拘束された。昨年九月にこの病院で働き始める前は英中部リバプールに居住していた。
英国の医師登録者リストによると、グラスゴー空港のターミナルビルに突入した車に乗っていたビラル・アブドゥラ容疑者(27)は二〇〇四年にバグダッドで医師免許を取り、〇六年に英国で医師登録。突入した車に一緒に乗っていて大やけどした男が入院している病院に勤務していた。BBC放送は、ヨルダン人医師ムハンマド・アシャ容疑者(27)と同時に逮捕された妻は病院の技師だったとし「八人すべてが国民保健サービス(NHS)を提供する公立病院と関係がある」と伝えた。
BBC放送などによると、英国に登録する外国人医師は十二万八千人で全体の約半数。インドの二万八千人を筆頭に南アフリカ、パキスタン、イラクが上位を占める。
英国では、公立病院で働く英国人医師や看護師らが、給与など待遇への不満から海外に流出するケースが続出。医療サービスは外国人に依存せざるを得ず、労働許可証なしの就労が可能だった。
ところが、英政府は昨年、移民政策を見直し、医師にも労働許可証が必要となった。その結果、欧州連合(EU)域内からの医師らが優先され、英国の医療制度を支えてきた外国人医師らが締め出される羽目に。ガーディアン紙は「技能を磨く機会を奪われた医師らは不満を募らせていた」と指摘している。
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MTAS等による待遇差別が今回のテロ行為の誘因になったという説は、イギリスの医療ブログでも、数人が指摘していましたが、スルーされています。私個人としては、間接的な影響があった可能性は否定できないものの、直接原因になるとは、信じがたい感じがしています。
医師がテロリストであったという点について、高級紙は比較的冷静に分析していますが、タブロイド紙は、こぞって、医師やNHSに対する不安をあおり立てるような記事を書いています。
ロンドンのテロ未遂事件で、車の爆破装置に注射器が使われたようなのですが、それがNHSの役に立たない注射器(dud syringes)だったため、幸いに爆発をまぬがれたと、Daily Expressが報道しています(http://www.express.co.uk/posts/view/12491)。真偽のほどはわかりませんが、こんなときでもジョークのネタを見つけるというイギリス人のブラック・ユーモアのセンスは、なかなかあっぱれだと思っています。
確かに、ABC.comのNightLineというニュースを聞いている限りでは、医師の不満が・・・ということは報道されていましたが、その背景までそんな風に報道はされていませんでした。
先生に許可をいただかないまま、転載させていただいてありがとうございました。今後ともよろしくお願いします(日本人の場合、ブラックユーモアじゃなく、まじめにそのまま報道しちゃいますからね・・・)
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