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Doctors Blog

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検察「救命できた」 割りばし事故の控訴審

中日新聞 2007年6月12日 19時38分

 東京都杉並区で1999年、割りばしがのどに刺さった保育園児杉野隼三ちゃん=当時(4)=が杏林大病院(東京都三鷹市)で治療後に死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われ、1審判決で無罪を言い渡された当時の担当医根本英樹被告(39)の控訴審初公判が12日、東京高裁(阿部文洋裁判長)であった。

 昨年3月の東京地裁判決が、割りばしが頭の中まで達していることを想定せず、十分な診察や検査をしなかった過失を認めた一方で「気付いても救えた可能性は極めて低かった」と、死亡との因果関係を否定したことに対し、検察側は「正しい判断を前提に適切な措置をすれば救命できた」と主張、禁固1年の刑を求めた。

 弁護側は1審と同様に「割りばしが頭の中に到達したと想定することは不可能だった」と無罪を主張した。

(共同)
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 この患者さんを救えなかった医師にとっても、お子さんをなくされたご遺族にとっても、この事件は不幸な出来事になってしまいました。愛する子供さんを亡くされたご家族にとり、つらい思い出かと存じ上げるとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
 さて、大淀町立病院の事件も大野病院の事件も同様ですが、全ての医療行為には100%の完全さを求めるのは困難です。限られた人員と限られたリソース(国の保険財政もね)。その中でベストエフォート型のサービスをしているのが医療従事者。
 司法はベストエフォートとはまた違う世界で、最初から「疑わしきは罰せず」を原理としながらも、時として誤謬を生み、かつ最終的な結論を神のごとく一方的に宣言する。ベストエフォートではなく、フェイルセーフですらない法曹界(強いて言えば3審制が救いだが、それでも誤謬は避けられぬ)、限界ぎりぎり状態で働いている医療関係者を、司法関係者がこれを裁くには資格は十分足りているのでしょうか。
 結果が悪いことを元に、司法の場で医師を裁くことは、患者さんサイドにとり、決して満足いく結果が得られるとは思いません。検査のオーダーをしなかったことが最終的には不幸な転帰のきっかけにはなりましたが、万が一の可能性を否定するために、転倒した患者さんに全例、頭部CTを撮らないように、医師の判断を「業務上過失致死」という、現実と相容れない訴訟はどうも・・・医師の立場にしてみれば、「地雷原を歩かされて、通った所で踏んだはず!」と言われても、神様のように察知するのは困難です。
 僻地で医療を考えるでもririnko0406先生が言ってますが、よほどのことがない限り、CTの被爆の線量や麻酔のデメリットを感じると、撮らない方のメリットの両てんびんをかけて、必要以上にはCTなど撮らないのが、医師の態度として正しい(もっとも、その辺はご遺族からしてみると全例撮れというかもしれませんが、医療保険が通りません・・・必要な検査を省いたからだという意見よりは常識的な判断がほしいところです)。

「割り箸が脳に刺さったわが子」と「大病院の態度」

↑コメント推奨文は考えさせられます。ぽち→ 

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 毎日続く、赤字病院の統廃合の話、そして病院の撤退の裏側は、結局マンパワー不足でしょうね。本来ならば医師が充足していれば支えられたかもしれない地域医療が、結局、医師への過重負担の限界を超えてしまい、退職あるいは医局からの人員配置見直し。

 昨日はある地方の病院で勤務されている先生から、産科の撤退後どうなったか聞いてきましたが、病床稼働率が80%から50-60%近くまで低下。こうなるともう経営建て直しは大変です。残された医師だけに負担がしわ寄せされ、結局、再編&集約化が促進される訳ですが、それって住民にとってどうなんでしょうかね?ぽち→ 

勤務医負担「増えた」 疲弊ぶり予想以上


日本海新聞2007/06/14

 医師不足などを背景に全国的に勤務医の疲弊が問題となる中、鳥取県西部医師会勤務医部会(野坂仁愛部会長)は、実態を知ろうとアンケート調査を実施した。その結果、多くが三年前に比べ勤務負担が増えたと実感し、六割以上が処遇に不満を感じていることなどが分かった。なかには「地域医療が崩壊してしまう」と危惧(きぐ)する声もあり、「疲弊は予想以上」とみている。

 アンケートは三月末までに実施し、同会の勤務医百十七人のうち四十九人(男性二十四人、女性八人、性別未記入十七人)が回答した。内訳は▽部長・医長二十六人▽副部長・副医長四人▽管理職以外五人▽役職未記入十四人-。

 その結果、一日の平均勤務時間は「十-十五時間」が78%、「八時間以内」「八-十時間」がともに10%、「十五時間以上」も一人(2%)いた。

 一週間の平均残業時間=グラフA=では「十-二十時間」「二十-三十時間」「三十時間以上」の合計が80%を超えた。

 当直回数は▽〇回(6%)▽一回以内(20%)▽一回半-二回(61%)▽二回半-四回(12%)-。

 「当直明けが休みなら元気が出ますか?」の問いには、90%が「元気が出る」、または「少しは元気が出る」と回答し、当直を含めた長時間連続勤務が重い負担になっている実態がうかがわれた。

 一方、給料や勤務時間、休暇などの処遇については、「満足」「やや満足」が計31%に対し、「やや不満」「不満」「大変不満」が計65%。「三年前と比べ勤務負担は増えたと思いますか?」の質問=グラフB=には、勤続年数三年以上の三十五人のうち計80%が「増えた」「やや増えた」と答え、その理由として▽医師不足▽医療の高度化▽事務作業の増加-などを挙げた。

 このほか、医師の増員や休日の確保、開業医によるバックアップ体制、女性医師の労働環境整備などの要望も。「開業や転勤も考えている」「地域医療が崩壊してしまう」などの切実な声も記入されていた。

 また、マスコミへの印象を問う質問では「医療者側をたたきすぎる」との回答が八割近くを占めた。

 同会の副会長で勤務医部会担当役員の高見徹・日南病院長は、この結果を「勤務医は予想以上に疲弊しており、安全面からみても問題。勤務医・開業医・住民がスクラムを組んで良い医療を築いていかなければならない」と受け止める。同会では今後、勤務医と開業医の連携強化などの対策に取り組む方針。

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