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日本経済新聞2007/06/06
日本経済新聞2007/06/06
産経新聞2007/06/06
訪問介護最大手「コムスン」(東京都)の事業所指定の不正取得などについて、厚生労働省は6日、介護保険法に基づき、コムスンの介護事業所2081カ所のうち約1655カ所について来年4月から2011(平成23)年度までの間に順次指定を打ち切り、新たな事業所の指定もしないよう都道府県に通知した。親会社のグッドウィル・グループはコムスンの全事業を別のグループ会社に譲渡すると発表した。
■6万人の利用者は
これを受け指定の権限がある都道府県から打ち切り処分を受けた事業所は介護保険サービスの提供ができなくなるが、約6万人の利用者がいるとみられ、厚労省は利用者が不利益を受けないよう、他社を紹介するなどの対応策を自治体に徹底する。
6日の東京株式市場で、子会社の訪問介護最大手「コムスン」が介護事業所の指定を打ち切られると伝わった親会社のグッドウィル・グループ株は、午後の取引開始直後から売り注文が殺到した。値幅制限の下限(ストップ安)となる前日比1万円安の7万1800円で比例配分された。
■「連座制」初適用
コムスンをめぐっては、都道府県が実施している指定事業所の監査で5都県8カ所の訪問介護事業所が、実際には雇っていないホームヘルパーがいるように装うなどして申請していたことが判明。コムスンは指定を取り消される直前に廃止届を出し、処分を免れる経緯があった。厚労省はこうした行為について「本社が組織的に関与していた」との見解を示し、悪質な“処分逃れ”に当たると判断。
同じ業者が複数の事業所を経営している場合、不正行為から5年間、系列のほかの事業所でも新規の指定や指定の更新を認めない「連座制」を適用する。全国に事業展開している業者への適用は初めて。
■ジュリアナ仕掛け人
グッドウィル・グループの折口雅博(おりぐちまさひろ)会長(45)は、1990年代初めに一世を風靡(ふうび)したディスコ「ジュリアナ東京」の仕掛け人として知られる。
2000年の介護保険制度導入と同時に、いち早く訪問介護事業に参入。テレビコマーシャルなどを積極的に活用して知名度を上げ、わずか数年でコムスンを業界トップに押し上げた。
折口会長は防衛大卒から実業家に転身。民間企業勤務を経て1991年、東京都港区にオープンしたディスコ「ジュリアナ東京」のプロデュースに携わった。94年には「ヴェルファーレ」を立ち上げた。
1995年に設立した人材サービス会社「グッドウィル」は短期間で急成長。グループ本社を六本木ヒルズに置き、最近も、有料老人ホームを経営する同業他社を買収するなど、拡大路線を突き進んでいた。
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■コムスン 人材派遣などを手掛ける東京証券取引所1部上場の「グッドウィル・グループ」(折口雅博会長)の中核企業。本社所在地は東京の六本木ヒルズで、従業員は約2万4000人。
グループの事業報告書によると、2002(平成14)年6月期に約150億円だったコムスンの年間売上高は06年には4倍以上の約639億円に増加。事業所もここ数年で急速に増やし、事業規模は業界トップ。ただ、2000年の介護保険導入直後には、利用者を計画通りに確保できず、事業所の大幅削減や職員リストラなどの混乱もあった。
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