さて、昨日のWBSの後半の特集です 。安倍首相の「美しい日本」「イノベーションジャパン」という掛け声はとても耳障りがよいフレーズです。しかし、日本の場合、そうは言っても、恐ろしく医療技術の導入について言えば、かなり問題があります。
腹部大動脈瘤用のステントグラフトなども、日本の技術をもってすれば、それほど開発が困難とは思えない医療器具でさえも、政府の審査に時間がかかりすぎて、さらに時間がかかる…そのリスクを嫌って日本の企業は途中で断念してしまうということです。
途中、慈恵医大の大木先生(外科医の目 アメリカから(8)血管の専門医日本で育成)が実際に手術をされるところも流れましたが、実際に160万円もするのにほとんど全て海外…。
また、漏斗胸の治療器具についても同じで、ペクタスバーという医療器具もアメリカの先生が考案し、それを川崎医大の植村教授が学んで、日本に技術導入をされたそうです。そして日本の会社に、試作をお願いして作ってくれても、製品として開発する途中で、厚生労働省の認可を得るのに時間がかかり辞めてしまったそうです。リスクやコストを負担する企業があるかどうかが重要とお話されていました。
長いもので数年かかる。厚生労働省の医政局経済課の方が、審査官の質の向上と増員でスピードアップを図っています…とお答えなさってましたが、この遅れはイノベーションジャパンのためなのでしょうか?
ちなみに、日本の医療診断機器(内視鏡やCTなど)は競争力がありますが、逆にペースメーカやステントなどの治療機器はほとんど輸入です。
コメンテーターは、「かぎを握るのは医療情報の共有」ということで、もっと医療についてサービスを受ける患者さんと情報を共有しなければ…とのことでした。まぁ、患者さん団体の声が大きいと審査がなぜかするっと進むこともありますが、そういう海外の最新の医療技術についてほとんど報道しないですしね>マスコミは。
さて、イノベーションジャパン、実は最新の薬品の開発もそうです。 最新の医薬品についても同じです。こちらをご覧ください。記事はいつものようにBioTodayさんから転載させていただきました。
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特許切れの既存品からジェネリック(後発品)に切り替えを推奨する一方、新製品の値段も引き下げる・・・こんな状態で、新しい製品を投入する気になるんでしょうか?
記事をいつも転載させていただいているBioToday.comさんですが、Avastinについてだけ検索するといっぱい出てきます。さて、FDAの承認はいつだったでしょうか?すると2004年2月でした。ということは3年以上遅れ。日経メディカルによれば、すでに世界で88カ国以上で使えるようです…いいのかしら?>患者さん(アバスチン:世界初の血管新生阻害薬)
しかも日本の薬価は低い、かつ承認まで時間がかかり、さらに2年ごとに新薬の価格は引き下げる・・・これってイノベーションなのでしょうか?ちなみに、日本の医薬品市場はぜんぜん拡大していません。
世界で第2位の市場ではありますが、他の国が著しく成長しているのに比べると見劣りするため、結局、外資系企業も日本国内の製薬企業も日本発のイノベーションを断念せざるを得ないのが現状ではないでしょうか?
ドラッグラグの責任をお役所だけのせいにはしませんが、ニンジンがあまりにも小さいと、新しい薬を出す意欲はうせませんかね。やれやれ、「医師の需給見通し」を変えないで、医師の偏在を解消できるとお考えの安倍@羊頭狗肉内閣も何とかしてほしいですね。個人的にはやっとアンカロンの注射薬が出ます。
ちなみにイギリスの場合、薬価は高いけど保険が使えません…汗「英国でアバスチンは使えないの?」
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薬事日報2007/05/31
IMSジャパンは、2006年度の日本国内の医療用薬市場の調査結果を発表した。業界平均6・7%という薬価改定と共に、抗菌剤や高脂血症治療剤といった市場が低迷したことなどが影響し、薬価ベースで0.5%減の7兆7114億2800万円となった。マイナス成長となったのは00年度以来。同社は、薬価の大幅改定にもかかわらず、金額にして前年比358億円のマイナスにとどまったとの見方を示している。
薬効別売り上げ上位3位は、「レニン-アンジオテンシン系作用薬」「全身性抗菌剤」「制酸剤、鼓腸及び潰瘍治療剤」だが、「レニン-アンジオテンシン系作用薬」以外は前年比でマイナスとなった。
成長した薬効の一つは「レニン-アンジオテンシン系作用薬」で、AII受容体拮抗剤「ミカルディス」「オルメテック」の売り上げの伸長が後押しして5.5%増の4999億7700万円。また、抗腫瘍剤市場は「ティーエスワン」「グリベック」の2桁成長などによって7.3%増の3823億4700万円、糖尿病治療剤市場は2.6%増の2721億9600万円と、全体の横ばい状態に寄与した。
しかし、薬価改定などがあった「全身性抗菌剤市場」は6.9%減の4572億6700万円、「制酸剤・鼓腸・潰瘍治療剤市場」が3.5%減の4067億5400万円、「脂質調整剤・動脈硬化用剤市場」が2.0%減の3524億2700万円、「カルシウム拮抗剤市場」が2.6%減の3444億0400万円であった。高脂血症治療薬や抗潰瘍剤などはジェネリック薬との競合も影響したとみられている。
また、製薬企業上位20社では11社が前年に比べて増収となった(販売会社ベース)。例年通り武田薬品がトップで、主力品のAII受容体拮抗剤であるブロプレス、糖尿病薬のアクトスの伸びが貢献し、2.3%増の6179億6500万円。2位はアステラス製薬で1.4%減の5559億円、3位はファイザーの0.2%増の3316億円だった。
また、伸び率が大きかったのはグラクソ・スミスクラインで、うつ病治療薬のパキシル、喘息治療薬セレベント、フルタイド、抗ウイルス剤のバルトレックスといった製品の売り上げ増で5.9%増の2181億2000万円で、9位となった。
一方、減収となった9社のうち、制度改革が影響したのは中外製薬で、主力品の貧血治療薬「エポジン」が薬価改定や医療費の包括化の影響を受けたことなどがあり、8.4%減の3188億4400万円となった。
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ひょっとして、天下りを断った??
薬価の設定は、まだまだ不透明ですね..
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