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asahi.com 2007年05月02日03時21分
東京医大病院(東京都新宿区)は1日、06年4月から今年1月にかけ、産婦人科で行われた腹腔鏡(ふくくうきょう)手術で、日本の医師免許がない中国人留学生が、傷口の縫合をする処置などをしていた、と発表した。
病院によると、留学生が立ち会った手術は約50件。うち半数で傷口の縫合を担当していた。こうした医療行為は、出身国の医師資格があり、3年以上の臨床経験があれば、日本でも認められる。しかし、留学生は、中国の医師免許はあるものの、臨床経験は2年8カ月だった。
岩本俊彦院長は「医学生に教えるのと同様に、指導医のもとで行われるならよいと勘違いした。患者に謝罪し、今後このようなことがないようにしたい」と話した。
東京医科大学病院(東京都新宿区)で、医療行為を行う資格のない中国人留学生に、手術時の縫合などを行わせていたことがわかった。
同病院は、「留学生が中国の医師免許を持つ大学院生だったため、実習なら構わないと誤った判断をしてしまった」などと理由を説明。「患者の身体への影響はない」とも話しているが、厚生労働省では「事実なら医師法違反となるケース。事実関係を把握したい」としている。
同病院によると、留学生は2005年10月、同病院で研究を行う研修員になった後、昨年春に同大大学院に入った。その後、同病院の産科婦人科の臨床実習に参加。今年1月までに、産科婦人科の内視鏡手術59例に助手として加わり、このうち半分くらいのケースで縫合を担当したという。
医師養成を目的とする医学部の学生については、指導医の監督の下で、縫合も含め、医療行為にあたる臨床実習を行うことが認められている。しかし、研究部門である大学院は、日本の医師免許を持たない大学院生に臨床実習を行わせることはできない。
外国の医師資格をもつ留学生については、本国での3年以上の診療経験などを条件に、厚労省が、日本の医師とほぼ同様の医療行為を行うことを許可する制度があるが、この留学生の場合、中国での診療経験が3年に達していなかった。
同病院では今年1月、留学生の臨床実習が無資格状態である可能性に気づき、産科婦人科に中止を指示した。他の診療科では同様の事例はなかった。
厚労省は「大学病院がそんな間違いをするとは信じられない」としている。
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個人的には、研修医レベルを完了した外国人医師が、手術の介助に当たることはそれほど、大きな問題ではありません。もちろん、医師以外が会陰切開をしたり、分娩誘発剤を乱用している実態を無視して、こういう瑣末なことを「スクープ」にしても、何にも公共の利益になどならないと思います。
医師としては、留学中の医師が無免許で事故を多発させたりもしないのであれば、医学生ではなく、一医師として必要な修行の延長線上で許されるんじゃないかと思うのですが。自分の勤務していた病院にも中国人医師が見学に来ておいででしたが、知識も技術も問題ないと思いました(もちろんその先生は10年以上ご経験があったのにもかかわらず、手術もさせてもらえず医学生みたいに見学ばかりで気の毒でした)。
また、自分も2年目で研修医でありましたが、内視鏡手術の助手を行うことはそれほど難しくなかったですし、自分は3年目にはペースメーカの留置なども術者の一員として、手術をさせてもらいました。
そういう目で見ると、この件は何がそんなに叩かれる必要があるのだろうか?(もう日本の医療現場では無資格者である看護学生さんや医学生さんにメスや注射器を握らせたりは‥出来ないのはわかりますが、彼らが全く使えない状況のまま現場に出る方が、どんなに迷惑なのか?考えない官僚の頭は日本国内のことしか眼中にしかない。むしろアメリカの医学生の方がよっぽど行ってしまうんですがね~)
「Clinical Clerkships体験記 Johns Hopkins Hospital」
>医学生は自分自身で治療方針まで立て、患者のManagementにかかわることができます。
メディカルスクールの学生の病院内での立場は、内科や外科などの病棟チームの一員としての扱いである。
学生はインターン、レジデント、アテンディングなどから直接指導を受けながら、患者を受け持つ。レジデントの監視下では全ての医療行為が可能である。
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2007年05月01日09時04分
[東京 1日 ロイター] 経済財政諮問会議民間議員の八代尚宏氏(国際基督教大学教授)はロイターのインタビューに応じ、本格的な賃金上昇には新たな雇用創出が不可欠と指摘。諮問会議が目指す労働市場改革では労働移動を促す政策の推進を挙げ、今後の成長分野であるサービス分野の市場経済化がカギを握ると述べた。
八代氏は医療や教育分野の現状について「『社会主義的経済』といってもよいくらい政府の規制でがんじがらめになっている」と痛烈批判、「日本の成長を抑制し、雇用機会が増やせない大きな要因になっている」と述べた。成長分野でありながら雇用吸収力が乏しいこの分野での規制撤廃こそ雇用創出につながるとも述べ、「今後の成長戦略は規制改革がカギだ」と語った。
インタビューの概要は以下の通り。
──景気が回復しているにもかかわらず賃金が上がらない。なぜか。
「景気がある程度回復し、雇用も、常用雇用が昨年からようやく伸び出した。にもかかわらず賃金はいまだに横ばいで上がらない。説明はなかなか難しいが、ひとつは企業経営者が先行き不安視しているのではないかということ。もうひとつ、企業収益のかなりの部分が海外の子会社による可能性がある。国際化の影響もあるのではないか」
──労働市場改革の狙いは。
「輸出産業は人手不足だが、輸入代替産業は安いものにおしまくられ賃金を上げられる状況にない。2極化現象が起きている。こういう時には、できるだけ労働移動、低賃金部門から高賃金部門に人が移動するような政策が必要だ。今それを進めようとしているが、なかなか進まない」
「もちろん、雇用吸収力のある産業が出てこないと行き先もない。これまでのところ、賃金の高い産業は製造業に限られその製造業が海外に出てしまう。非製造業、特にサービス部門で、賃金の高い仕事を早く拡大させる必要があって、諮問会議でもサービス産業革新に力を入れている。
「サービス産業といっても対個人サービス、医療や教育などの専門分野がカギになる。そういうところが日本ではあまりに雇用吸収力がなく、かつ生産性が低い。ここに一番の問題があり、そこをまず改革していくのがひとつの狙いになっている」
──原因はどこにあるのか。
「ひとつは規制。非製造業、特にサービス分野は規制の塊で、いわば『社会主義的経済』といってもよいくらい、政府の規制でがんじがらめになっている。生産性の高い企業が育つ土壌がない。規制改革でできるだけ開放していくことが課題だ」
「たとえば病院や医療分野。今後の日本では確実な成長産業だ。ところが政府は医療費の抑制政策をしている。財政健全化のために仕方がないが、需要が増えようとする産業で、逆に医療費を抑制する矛盾する政策が行われている。他方で、医療費は基本的に公的保険でカバーしなければならないという呪縛がある。従って政府は公的保険の医療費をできるだけ抑制する。しかし、抑制しなければならないのは公的医療費であって、私的医療費を抑制する必要はない。政府はいまの国民皆保険をきちんと守る。そのために公的医療を確実に保障する。しかしそれ以上は自由に民間が提供する。“混合診療”を全面的に認めれば、医療サービス産業は飛躍的に発展する余地が大きい。ここに全力を挙げている。
また、医療関係サービス。医療機器分野も、日本が得意とする分野のはずだが、かなり大幅な輸入超過になっている。これも規制が原因としか言えない。医薬品も同じで、厚生労働省の規制によって自由な価格形成が妨げられている」
「成長分野でありかつ日本が得意とする分野がこういう社会主義的な仕組みで妨げられているのが、日本の成長を抑制し、よい雇用機会が増やせない大きな要因になっている。高齢化社会の成長分野であり、ハイテク分野でもある医療サービスを主体にやっていけば、もっとよい雇用機会が生まれる。しかもこれは地域差もない。全国どこでも受けられるので地域格差の是正にも役立つ。今後の成長戦略は規制改革がカギだ」
──今後も賃金・消費は上がりにくいとみるのか。
「景気回復がもう少し続けば、労働需給は次第にひっ迫する。既にパート労働はひっ迫し賃金も上がってきている。それが常用雇用にまで普及するにはもう少し時間がかかる。ただ、もっとダイナミックに賃金や雇用が増えるには、新しい雇用を創出する必要がある」
「医療以外にも保育や介護など成長分野はたくさんある。しかし、ことごとく規制がある。サービス産業をもっと市場経済化していくことが重要だ」
「賃金は、生産性を上げ、企業がもっと労働者を雇うことが利益になって、労働者の需要が増えれば、自然と上がる。人口減少社会に入り、労働需給がひっ迫する環境が整っている。雇用需要を増やすためにどうしたら良いかを考えるべきだ」
──規制打破は繰り返し指摘されながら進まない。推進させるためのテコは何か。
「意識改革だろう。消費者主体のサービスだということがまだ十分認識されていないことにある。『競争に任せると消費者が被害を被る。だからわれわれが守る』という説明が多く、それが受け入れられている。政府の非常に非効率的な規制よりも市場での競争によって消費者が守られるということが認知されない。選択できる範囲を広げていくことが結果的に質の高いサービスを実現する基本だということがなかなか認識されない。意識改革が必要だ」
「義務教育でも、公立学校の選択性が一部では導入されているが、まだ全体にまで広がらない。むしろ反対が多い。選ばれなかったら困るという生産者の論理で、学校が反対するからだ。少子化で児童数が急速に減っているにもかかわらず、私立中学が増えている。おかしなことだ。無償の義務教育が空洞化している。私立と同じように公立もある程度選べるようにしていくと、選ばれるために、学校が努力する。そこが大事。教育関係者は、消費者が選ぶようにすると選ばれる学校と選ばれない学校の格差が拡大すると言って反対する。我々はその先、選択されないところが努力することが大事だということを言っている」
──今後の金融政策について。
「金融政策でできることは限られている。構造改革が進まない限り、金利を上げようが下げようが一喜一憂する問題ではない」
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