自分が所属していた大学病院で、事務屋が各科の教授宛てに、掲示を貼り出したようです。もっともどんな掲示なのかは謎ですが、これを読んだ教授から、大学当局宛てに、返事がありました…。(大学に所属する方へのリプライだったのが、自分のメールアドレスに転送されてきました)。

 自分も一時所属したこともあり、大学名は伏せておきますが、これが国立の大学運営当局の態度だということで、載せます。

 この教授のメールを読むと、大学病院当局のいい加減な「命令は出しましたよ」「労働法を守らないのは科の教授のせい」という、内容だったのは想像にかたくありません。 ぽち→

 

Re:労働時間の適正な管理について

 

 ご案内いたできました労働時間の適正管理はよく理解できます。
 しかし,事務的にこのようなメールが届きますと,***科長として,私はどのように対処すればよいのか?迷うばかりです。
 この「A大病院の診療科の長宛にこの指針を徹底せよ」との通知は,「長期勤務とならないように診療を縮減をせよ」を意味するものです。
 勤務医不足からの医療崩壊に陥らないようにA大病院も対応を始めよういうことでしょうか?あるいは,本格的に超過勤務のない医師勤務体制の実現にむけて、総務課人事労務は努力していただいけるのですね。

 5時で手術を終わらない場合には,時間外手術手当を十分に支給する(小額の支給はすでにありますが)あるいは,週末の緊急手術や深夜に及ぶ場合には翌日に休日を与える,ということでしょうか?
 ICUのように医師も二交代勤務体制を導入するようにしていただかねば,現状のような重症手術を連日,A大病院では受け入れられないことにな ります。重症例の紹介患者さんが非常に多い現状では,私は,スタッフに恒常的に時間外勤務を強制していることになります。

 この指針を私が全く無視しているので,総務課人事労務は私に警告を発しておられると理解しています。管理責任者としては「これらの長時間手術が連続するこのないように, お断りする」のがよろしいのでしょうか?重症例は分散するように手術予定を組むのでしょうか?

 今でも長い待機期間をさらに延長して患者さんにお願いするのでしょう か?
 日常的に重症例,ハイリスクの手術を担当しており,もしも医療過誤が 生じれば,私の責任は間違いなく問われる,それでも診療をつづけているのは,医療従事者としての使命,倫理観からであることをご理解いただきたい。

今回の事務的対応のメールには,何ともあきれるばかりです。


On 2007/04/23, at 15:39, *****

:医学部・医学 wrote:

> <H19/4/23>
> メドアドレスをお持ちの方すべてに送信しています。
> 本件に関する問い合わせ先:総務課人事労務第二掛(内線****)
> =============================== 
> ==
>  教職員各位
>
>  労働時間の適正な管理について医学部掲示板の事務連絡に掲示しま 
> したので所属内周知願います。

------------------

 実は、この筆者の先生には自分の患者さんを救っていただいたことがあり、本当に感謝しております。まだ50代の女性で、自分の勤務先の病院では、外科医の先生も手が出せない状況だったのを電話ひとつで、快く引き受けていただき、救急車で搬送後、すぐに手術となり3日でICUを出たと聞き、無事に患者さんを救ってもらって今なお、感謝しています(一緒に入ってくれた同級生のA先生にも感謝しています)。

 

 おおよそ想像するに、国立病院に勤めている友人が去年、こんな通達をもらって怒ってましたが…その時の内容はこんなものでした。

 

官公庁からのお達しが大笑い。
1:病院の収益を上げてください。
2:時間外労働をしないでください。
3:休暇をしっかり消費してください。
4:人員を削減してください。(そのために病院の稼働率を見に来る役人が数人・・・単に見るだけ、稼働率も一番患者さんが少なくなる4月5月でみて少ないなら人数いらないだろうと、マックスで見ろと言いたい。』

 

 民間病院に比べてはるかに安い給料で、献身的な医療をしている大学教官や医師に責任をおっかぶせる事務屋。許せません。

 大学病院も「独立法人化」したわけで、今までのように労働基準法を無視できないのは、とうぜん理解できますが、救いの手を求めている患者さんのために、一生懸命に医局の先生がたの努力を「法律や規則で縛るおろかな連中」。役人根性ここまで腐れりといったところでしょうか。ぽち→

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2007.04.24 00:34 |  開業 / 病院経営  |  SkyTeam  | 推薦数 : 13

[週刊東洋経済]医療特集を読む

 週刊東洋経済が、週刊ダイヤモンドに後追いすること、3週間で、立派な医療崩壊特集をやっています。ご興味がありましたら。ぜひどうぞ。北は北海道、岩手、新潟、千葉、神奈川、島根などオールスターの登場です。
 最近は女性週刊誌も「産科崩壊」を特集するくらいですから、国民にこれから起こるであろう、与党&財務省主導型医療改革の失敗の行く末を知らせる意味合いでも、できあがりがよくなっています。歯科開業医の悲惨な現状を見るにつけ、将来の開業医の没落が見えてくるような、立体的な企画だと思いました。中でも出色なのが「勤務医の逃散 消えた医師の悲鳴を聞く “手負い医師”の理想と現実 「よくやってくれた」もなかった」  でしょうか。
 夕方キオスクでは売切れているお店もあってびっくりでした(医療崩壊の号が売れるなんて…世も末ですね)。  ぽち→

  

ニッポンの医者、病院、診療所

外科も産科も小児科も消滅の危機、町に人が住めなくなる… 医療費抑制と医療崩壊の関係図

医療崩壊が女性と子どもを襲う 消える産科、縮む小児科

産科
 産科がなくなる… 「越境分娩」横浜でも
小児科
 大同団結で危機打破、「堺市モデル」の可能性
麻酔科
 激務に見合わぬ低評価に嫌気、急増するフリーランス医師
歯科
 セレブ医院からガード下まで、5人に1人はワーキングプア ルポ
勤務医の逃散
 消えた医師の悲鳴を聞く “手負い医師”の理想と現実 「よくやってくれた」もなかった  
自治体病院王国・岩手
 医師不足対策の誤算 東北大医師全員引き揚げで露呈した病院合併の舞台裏
北海道の現実
 大学医局が壊れた! 市立病院から医者が消え、救急患者受け入れも制限    

医療の担い手は大丈夫か!? 大激変下の医者、ナース、患者

看護師
 激烈極めたナース争奪戦は大学病院の独り勝ちに 
療養病床
 医療費削減へ病院を兵糧攻め、「医療・介護難民」発生の瀬戸際 
在宅医療
 治す医療から看取る医療へ、開業医が踏み出した「一歩」  
現役医学生5人が激白! 大学への思いから、将来の夢、地域医療への関心まで
女性医師
 医師不足解消の切り札、ママさん医師活用が本格化 
ルポ:事実上5万人が医療を受けられない、東京23区の苛烈な国民健康保険行政 

中途半端な病院は残らない あなたの病院は? 病院ビックバンを生き延びられるか?

病院経営
 患者ニーズに対応した機能分化と地域連携がカギ
世界の医療
 世界に広がる「民力型医療サービス」の潮流
 医療が国境を越え始めた! 東京ミッドタウンメディカルセンター、日中友好医院

開業ラッシュの診療所 「気楽で儲かる」は本当か

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 初診料ダウンに戦慄、選別の洗礼が待ち受ける
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 受診内容が様変わり、「風邪ひき医」から「子育て医」へ脱皮なるか
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 コンタクト診療粛清、一般眼科も痛み分け
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 エポや透析食包括化で粗診粗療が現実に? サービス合戦の様相も

世論調査 国民が望む医療制度とは 

 低負担と平等性を志向、負担増ではメリハリ重視

インタビュー 日本の医療を問う 

 川渕孝一/東京医科歯科大学大学院教授
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