個人的には、療養病床から転換したところには医師や看護師が少ない場所で何かあっても処置は不能。そういう場所で「安く、(やすらかにではなく…)亡くなって下さい」という感じにも聞こえてしまいますね。もちろん、老健で亡くなっても悪いことはありませんが、そういう場所になって当初の目的とは異なってきますね。一応、社団法人全国老人保健施設協会のホームページには…こうあります
-------------------------------  
 「ろうけん=介護老人保健施設」は、介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指すために、医師による医学的管理の下、看護・介護といったケアはもとより、作業療法士や理学療法士によるリハビリテーション、また、栄養管理・食事・入浴などの日常サービスまで併せて提供する施設です。利用者ひとりひとりの状態や目標に合わせたケアサービスを、医師をはじめとする専門スタッフが行い、夜間でも安心できる体制を整えています。

------------------------------- 

 まぁ、これ以上、今と同じような枠組みの中で医療費を増やすのは国家財政破綻のため無理だとはわかっていますが、そもそも医療費で国庫が破綻になったのではなく、国をあやまった官僚や政治家のツケを医療の削減という形で被害を受ける日本国民。仕方ないんでしょうね。ちなみに税収40兆円、国家公務員と地方公務員への給与費40兆円(日本の公務員数は400万人です。国家公務員100万人、地方公務員300万人です。公務員1人当たりの人件費を年間1000万円と仮定すると1000万円×400万人=40兆円)などを考えると、やっぱり医療費って安いんですよねぇ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311142723ぽち→

------------------------------- 

新型老健施設は終末期も対応 厚労省、療養病床転換促す

asahi.com 2007年04月15日09時53分

 厚生労働省は14日、慢性疾患を抱えるお年寄り向けの療養病床を減らすため、療養病床から老人保健施設に転換した場合、終末期のお年寄りのみとりや夜間看護などを充実させた新しいタイプの老健施設とすることを認める方針を固めた。削減で療養病床に入れなくなるお年寄りの受け皿とし、転換を促す狙いがある。09年の介護報酬改定で、療養病床から新型の老健施設に移行した施設への報酬を手厚くする。

 厚労相の諮問機関である「介護施設等の在り方に関する委員会」で検討し、6月をめどに具体的な対応をまとめる。

 療養病床には現在、医療保険を使って入院するベッド25万床と、介護保険を使う12万床がある。だが、療養病床の患者の半数は「医師の対応がほとんど必要ない」とされる。こうした社会的入院を解消し、医療費を抑えるため、厚労省は療養病床を12年度末までに15万床超に減らす方針だ。

 療養病床に入れないお年寄りは、老健施設や有料老人ホーム、自宅療養に移ることを想定している。しかし現実には、病状が安定していても、チューブによる栄養補給や、機械でのたんの吸引が必要な患者もいる。退院後に自宅へ戻るまでのリハビリなどを行ってきた現在の老健施設では受け入れが難しい場合があり、どの施設も受け入れてくれない「介護難民」が発生する恐れがある。

 療養病床を抱える医療機関の多くも、必要な医療を提供できなくなるなどとして老健施設への転換に難色を示している。厚労省は、療養病床で提供している比較的軽度な医療行為を、療養病床から転換した後の老健施設でも対応できるようにすることで、療養病床の削減を進めたい考えだ。

 また、現行の老健施設では「入所者100人につき看護師・准看護師9人」としている基準よりも看護師を多く配置。日常の看護や終末期のみとり、身体機能を維持するためのリハビリを充実させる。

 従来の老健施設に対する介護報酬とは別に、療養病床から新型の老健施設に転換したところに限り、介護報酬を上乗せする方針。みとりやリハビリの看護を提供した場合は、さらに加算することも検討する。

 これまでの老健施設は病院と自宅との「橋渡し」が中心で、施設で死を迎える人は入居者の2%にとどまる。自宅で亡くなるまで過ごすのが難しいお年寄りも多いため、新型老健施設では、長期的なケアや終末期医療にも対応できる「ついのすみか」の面ももたせる。

 厚労省は、療養病床の削減で医療保険給付は12年度時点で年4000億円減る一方、介護保険は1000億円増え、差し引き3000億円の給付抑制につながるとしている。新型老健施設で介護報酬を手厚くすれば、給付の抑制幅は小さくなる可能性がある。

     ◇

 〈キーワード:老人保健施設〉 退院した高齢者などが入居し、自宅に戻れるようにリハビリする施設。全国に約3100カ所あり、約29万人が入居している。病院と家庭を橋渡しする「中間施設」と位置づけられているが、実際に自宅に戻るのは約4割。そのほかは病院や診療所に戻るなどしている。

固定リンク | コメント (0)

2007.04.15 06:05 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  マスコミ  |  SkyTeam  | 推薦数 : 8

研修医の違法バイト?@兵庫

  こういうバイトは上司である医局の先輩からの願いで、引き受けさせられた医師が一方的に悪いように書かれてしまっています。本業である研修をサボってしていたら逸脱ですが、2年目になればそれなりに出来てくるし、実際に勤務中に問題を発生したわけではない(昔だったら3ヶ月目からは一人で当直していたとか当たり前だったのですがねぇ)。むしろ人手不足の病院の助けにはなっていたと思うのですが、規則を杓子定規に適用すべきなのかもうちょっと考えてほしいものです。

 役所としてはそれほどお咎めなし、これで研修医が何故引き受けたのか?報道だけでは不明です。実際に兵庫医大の給与が30万程度あったのか?働かせた病院が医師不足で困っていたとかそういう背景がもうすこしわかってもいいのですが、例のごとく取材は適当、内容は不正確がモットーですかね。ちなみにここを見る限り、初期研修の給与は月額 220,000円…高くはなりましたが、それでも見劣りしますね>大学院卒の給与に比較すると(たぶんボーナスもないし22*12=264万円)。マスコミにとって格好の餌食。兵庫医大の学生にとってみれば、大学に残るメリットよりもマイナス面が目立つような報道になってしまいましたね。ぽち→

兵庫医大病院、臨床研修医9人が違法アルバイト

 兵庫医大病院(兵庫県西宮市、私立)の臨床研修医9人が研修期間中、別の病院でアルバイトをしていたことがわかった。2004年度から施行された新医師臨床研修制度で、研修医のアルバイトが禁止されてから、多数の違反が判明したのは初めて。厚生労働省近畿厚生局は「研修医の管理が不十分」として昨年、兵庫医大病院に厳重注意していた。

 同省によると、研修医は国家試験に合格して医師免許を持っているが、指導医の管理のもとでなければ診療行為を行えない。ところが、9人はアルバイト先で当直医などとして1人で勤務していた。

 兵庫医大病院によると、9人は研修2年目だった05年7~12月、西宮市、神戸市、大阪府高槻市、岡山市などにある12の民間病院と診療所で、夜間当直や休日の日直などをしていた。

 回数は、9人で少なくとも計46回にのぼった。うち1人は整形外科や精神科の3病院で計25回の当直を重ね、別の1人は4病院をかけもちしていた。

 報酬は当直の場合で1回3万~8万円。その間、院長らに電話連絡できる態勢はとられていたが、医師は院内に1人だけだった。

 保健所による民間病院への立ち入り検査で発覚。連絡を受けた近畿厚生局の指示で、兵庫医大病院が昨年1月、全研修医76人にアルバイトの有無を紙に書いて提出させたところ、9人が事実を認めた。

 新しい臨床研修制度は、患者の診療に従事しようとする医師に免許取得後、2年間の研修を義務付けた。その間は研修に専念するよう、医師法で義務付けることでアルバイトを禁止する一方、研修医に月30万円程度の収入を保障するため、研修先病院への国の補助金を増額した。

 9人の多くは「研修修了後に入る予定だった兵庫医大病院の医局の上司から頼まれた」と話したが、兵庫医大病院は依頼者を特定せず、アルバイト先での診療の有無も確認しないまま、調査を打ち切った。アルバイトは病院との雇用契約に反するが、医師法の規定に罰則はなく、9人は口頭注意を受けただけで、昨年3月に研修を修了した。

 近畿厚生局は、兵庫医大病院に厳重注意したものの、「組織的に関与したわけではない」として、補助金の返還は求めていない。

 研修医が当直していた高槻市内の病院は読売新聞の取材に「研修医とは知らなかった。医師不足だが、知っていたら雇わなかった」としている。

 兵庫医大病院の芳川浩男・卒後臨床研修センター長の話「研修医のアルバイト先での1人勤務は、医療事故につながる恐れがある。問題発覚後、全研修医に『アルバイトをしない』という誓約書を提出させるなど再発防止を徹底している」

 ■新医師臨床研修制度■ かつての大学病院中心の臨床研修は義務でなかったうえ、内容が専門分野に偏り、研修医は劣悪な待遇でアルバイトに追われていた。新制度は基本的な診療能力の習得を重視し、内科、外科、救急・麻酔科、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療の7分野を必修にした。研修医は現在、約1万5000人。主な研修先は一般病院が過半数になり、大学病院と逆転した。

2007年4月15日  読売新聞)

固定リンク | コメント (3)

SkyTeam
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2007/04 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着トラックバック