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「地域医療は今-救急-」の第1-4回がwebに掲載されていましたので、第三回を紹介させて頂きます。
民話の古里、岩手県遠野市にある「県立遠野病院」。周囲には静かな街並みとのどかな田園風景が広がるが、病院内では、多忙な時間が分刻みで流れている。
外来診療が始まる1時間前の午前7時。待合室ではお年寄りなど30人以上の患者が早くも長いすに座る。同市を中心とする約4万人の住民は、地域でただ一つのこの救急総合病院が頼りだ。
(中略)
こうして常勤11人と非常勤5人の医師が1日平均約500人の外来患者を診察し、約130人の入院患者の命を預かる。40代後半の長久保さんには体力的にも厳しいが、常勤医師の平均年齢は52歳。中には84歳の医師もおり、音を上げるわけにはいかない。
外来・入院患者数から算出する適正な医師数の目安「医師定数」には6人も不足しているので、その負担が一人ひとりの医師にのしかかる。
この病院でただ一人の小児科医の木本康生さん(37)は、この1年間で遠野から出たのは、自身の体調不良で広島県内の実家に帰省した1週間だけ。「休みでもいつ呼び出しがあるか分からないので、遠野を離れることはめったにない」と話す。
貴田岡院長は「交代できる医師が来ない以上、医者の使命感や意欲で病院を維持するしかない」と窮状を訴える。
病院勤務医の過酷な勤務実態は遠野病院に限らない。
1か月間休みを取らずに働いたという勤務医は全国に3割近くいて、7割以上の医師が宿直明けの日もそのまま連続勤務する――。日本医療労働組合連合会(日本医労連)が昨年11月から今年1月に実施したアンケートで明らかになった勤務実態だ。1か月の残業時間についても、労基署が労災認定の判断基準とする「月80時間以上」と回答した医師が3割を超えた。
日本医労連の池田寛・副委員長は「地方の病院を中心に医師が来なかったり、辞めたりするケースが増えている」と指摘する。
「使命感や意欲」ではもうカバーしきれない。医師が次々と病院を去り、残った医師をさらに追い詰める。救急医療を支える各地の拠点病院で悲鳴が上がっている。
| 医師定数 |
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| 医療法施行規則上の計算式で入院や外来の患者数に応じて算出される標準的な医師の配置数。原則的には全国一律だが、医師の確保が困難なへき地などについては、都道府県知事が基準を緩和することが出来る。この定数に対する充足率が70%を下回ると、病院の収入となる診療報酬が減額される。 |
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