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[緊急搬入4割拒否]満床、人手不足

SkyTeam / 2007.01.02 18:51 / 推薦数 : 6
  
こんなで大丈夫なのでしょうか?次の奈良や福島はどこでも起こり得るような気がしてなりません
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妊婦緊急搬入4割拒否 昨年 福岡市のNICU備えた3施設 満床、人手不足理由に

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20070101/20070101_004.shtml

 切迫早産などで生命の危険が迫った妊婦を、一般の産婦人科病院・医院から受け入れる役割を担う福岡市内の大学病院など主要3施設が昨年1−11月、新生児集中治療室(NICU)の満床などを理由に、要請のあった約4割の受け入れを断っていたことが31日、分かった。昨年8月には奈良県で妊婦が分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥り、県境を越えた計19病院に搬入を断られた末に死亡する悲劇が起きたが、九州で最も産婦人科施設が充実している福岡市でも安心できない実態が浮き彫りになった。

■他県からの要請も増加

 福岡市内の産婦人科で、母体の救急措置と併せて、低体重や重い病気の赤ちゃんを24時間態勢で診ることのできるNICUを備えた病院は九州大、福岡大、九州医療センターの3カ所(計24床)しかない。

 ところが、3病院は昨年1−11月、地域の産婦人科医院などから計423件の搬入要請を受けながら4割にあたる160件を断っていた。

 拒否した内訳は、九大145件中41件▽福大189件中76件▽九州医療センター89件中43件。

 3病院は、拒否した理由として(1)NICUの満床(2)産科病棟の満床(3)スタッフの不足−などを挙げている。

 断られた患者は3病院の別の病院や、隣接した春日市にある福岡徳洲会病院などに搬送されたとみられる。遠く北九州市の病院に送られる例もあったが、患者が死亡に至るケースはなかったという。

 産科救急搬送の中心的な役割を担う総合周産期母子医療センターに福岡県から指定されている福大病院によると、福岡都市圏では、NICUの病床数は過去10年でほぼ倍増した。しかし(1)不妊治療の普及などで2500グラム未満の低出生体重児が増えた(2)比較的軽症の新生児を受け入れることのできる産婦人科病院が減った−ことに加え、慢性的に病床が不足している熊本、佐賀などの隣接県や、福岡県内の他地区からの搬送が目立つようになり、NICUが慢性的に足りない状態になっているという。

 福大病院の小濱大嗣・産科病棟医長は「九州で最も恵まれているはずの福岡ですら母体搬送システムが崩壊しつつある。早急に対策をとらないと奈良のような悲劇がいつ起きてもおかしくない」と指摘している。

■母子、3施設分散入院も

 九州の中では医療施設が整った福岡市でも緊急時の産婦人科病院の受け入れ態勢が心もとない現状に、患者や医師は危機感を募らせている。

 20代の女性は2006年11月、入院前に突然破水し双子を出産した。救急隊員は、福岡市内の3病院に受け入れを要請したが断られ、女性は分娩(ぶんべん)から約1時間後、ようやく九大病院にたどり着いた。

 しかし、九大の新生児集中治療室(NICU)が満床だったため、2人の赤ちゃんは別々の病院に運ばれ、母子3人が3病院に分かれて入院する異例の事態になった。

 30代の女性も11月、妊娠7カ月で破水し、かかりつけの産婦人科医院に駆け込んだ。NICUを備えた福岡市内の複数の病院に連絡したが、次々と断られ、福大病院に入院するまで1時間かかった。

 九州各地の産科救急患者が医療態勢が充実した福岡市を目指し、NICUなどが満床になり、福岡市の患者は北九州市など遠くの医療圏に行かざるを得ない−。医療資源が充実した大都市ゆえの皮肉な事態を関係者は「病院間だけでなく、医療圏を越えたドミノ現象が起きている」と危ぶむ。

 主要施設側からは「リスクの高い患者を避けたいとの意向が開業医に強まり、少しでも危険のある妊婦は大病院に送る例が散見される」との指摘も。「母体と赤ちゃんにとって望ましいことだろうが、受け入れ側はパンクする」と、福大病院総合周産期母子医療センターの雪竹浩病棟医長は言う。

 福岡県医師会の横倉義武会長は「お産に携わる医師を増やさなければ抜本解決にはつながらない」と話している。

=2007/01/01付 西日本新聞朝刊=

2007年01月01日12時03分

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