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2007-01-27 今週のLancetでは脳卒中が特集されており、Articlesの4報告は全て脳卒中関連の試験結果となっています。
およそ5000人を対象にした1つ目の試験では、一過性脳虚血発作(TIA)後の脳卒中リスクを評価するスコアがバリデートされました(The Lancet 2007; 369:283-292)。
ABCDスコアは、様々な要因にポイントを割り振ることで脳卒中のリスクを評価します。TIAから7日以内に計算した場合、その後2日間の脳卒中のリスクが高い人・リスクが中程度の人・リスクが高い人をこのスコアで同定することができます。
この報告に関連したエディトリアルにおいて、ABCDはTIA後の短期間の脳卒中リスクを評価する最も優れた方法であると著者は言っています。
2つ目の試験では、急性脳卒中が疑われる患者356人に対してCTとMRIの両方が実施され、MRIとCTの脳卒中診断精度が比較されました(The Lancet 2007; 369:293-298)。
この試験の結果、MRIの方がCTよりも診断精度が優れていると分かりました。MRIの診断精度は89%、CTの診断精度は54%でした。
著者は、急性脳卒中が疑われる患者の脳卒中の正確な診断にはMRI検査の方が好ましいと言っています。
3つ目の試験(SITS-MOST試験)では、ルーチンの臨床治療における血栓溶解薬・アルテプラーゼ(alteplase)の効果や安全性が評価されています(The Lancet 2007; 369:275-282)。
SITS-MOST試験では、285の医療施設でアルテプラーゼによる治療を受けた6483人の患者が追跡調査されました。アルテプラーゼは脳卒中症状発現から3時間以内に投与しなければならない薬剤です。
この結果、SITS-MOST試験でのアルテプラーゼの安全性プロフィールは無作為化試験での安全性プロフィールと少なくとも同程度に良好でした。
また、SITS-MOST試験の3ケ月時点の死亡率は11.3%、無作為化試験の混合データでの死亡率は17.3%でした。
この結果から、ルーチンの臨床治療の一部として血栓溶解治療を考慮すべきと考えられました。
4つ目のレトロスペクティブ観察試験では、急性脳卒中発現後48時間以内に通常の病棟に入院した場合と脳卒中ユニット(stroke unit)に入院した場合の転帰が比較されました(The Lancet 2007; 369:299-305)。
この試験の結果、通常の病棟で治療するよりも脳卒中ユニットで治療した方が追跡調査期間中の死亡や身体障害の危険が低下すると分かりました。
この結果から、ベッドとスタッフが予め配備されている脳卒中ユニットに症状発現後48時間以内に入院することが全ての急性脳卒中患者に推奨されると考えられました。
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なかなか興味深いものですが、ABCDスコア、知らなかったので調べたら、ここで教えて貰いました(すみません勉強不足で)。
http://shintagon.exblog.jp/2167064/
まぁ、内科も細分化されてどんどん覚えることも増えるのですが、全ての脳梗塞の患者さんを神経内科が診るというのは無理だろうし、僕も臨床に戻ったら、全く急性期を診ない訳にもいかないので、少しは勉強しましょうか…でも臨床を離れている時間がながくなっていくと使い物にならないかもしれません。
ちなみに、こういう集中医療にお金を配分を高くして専門医の育成をすると医師は不足します(真面目な話)。また夜間でもMRIを撮影できるようにするためのコストは医療費抑制の状況ですから、やはりごく一部の救急医療センターでしかできそうもありません。夜間CTがとれないと訴えられる時代から、やがては夜間MRIが不可能だと訴えられる時代が来る頃には病院は淘汰されつくすでしょうが、MRIの撮れる放射線技師を毎日待機させる…そんな医療費の増大に耐えられずに地方の病院から医療の砂漠化が進みそうな予感です。ぽち→![]()
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ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実
マーシャ・エンジェル (著), 栗原 千絵子, 斉尾 武郎
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発展途上国が血栓治療薬について国際的な特許の取り決めを無視したのは今回が初めて。タイ政府はまた、米アボット・ラボラトリーズ<ABT.N>の抗HIV薬「カレトラ」の後発品についても認可した。
タイの保健当局者らは、この措置によって年8億バーツ(2400万ドル)程度節約することができるとしている。
モンコル保健相は同日、記者団に対し、タイ政府の医療スキームでは安全で必要な医薬品を購入する十分な資金がないため、こうした措置を取らざるを得なかったと説明した。
同措置は2日から実施されるという。
2007/01/30 14:46
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豊橋市民病院の小林淳剛院長は29日、記者会見し、小児外科医が3月末でいなくなり、休止の危機に陥っていることを明らかにした。産婦人科や小児科にも影響を与える大ピンチであり、小林院長は「大学医局に逆らっても自ら専門医師を探す」と懸命。精神・神経科はすでに3月末での休止を決めており、東三河の中核病院である豊橋市民病院まで深刻な医師不足に見舞われる事態となった。
同病院の小児外科は専門医1人で対応していたが、同医師が出身地の長野県に帰ることになったため、ピンチが訪れた。これまで再三にわたって引き止めて来たものの、今回は避けられない事態となった。系列の名大医局などに要請し「週2日派遣する」との回答を得た。
しかし、小林院長は「常勤でなければ困る。出産の際、胎児に問題が生じ緊急手術をするなど、常勤の専門医でないと到底務まらない。直接産婦人科に影響するし、小児科でも問題が起きる。大ピンチだ」と説明。「私自身が陣頭指揮し、探している」。
また、精神・神経科問題についても触れ、深刻な事態を明らかにした。入院・通院患者1570人(19日現在)のうち、1124人に紹介状を渡したが、いまだ446人に渡していない。このうち他院を受診し、紹介状の返事が届いたのはわずか150人、約1割。1420人の患者が受診していない。
今後、受診する可能性のあるクリニック(診療所)の総枠は600人程度。市内5カ所に精神病院があり対応総枠は820人程度あるものの、患者側に重度イメージがあって難しい事態に陥っている。豊橋市民病院の場合、軽度の精神障害であり、重度障害のイメージの強い精神病院を受診するのに抵抗感があるという。小林院長は「深刻な事態を受け止めた上で、最善を尽くしたい」と話す。
東日新聞2006/01/29
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やはり精神・神経科だけではなかったようですね。この大病院は900床で研修指定病院の一つです。 救急救命センターをやっている拠点病院では、充足感はない状況です。
最近の状況は「櫛の歯が抜けるように…」ではなく、ごっそりと抜けてします…一気に複数の医師が居なくなってしまい、診療休止に追い込まれている。
こういう危機的状況ですが、厚生労働省や行政は手をこまねいているばかり。ここで日医が…ってのは無理でしょうね。
じわじわと医療ネットワークが破綻しだしている。今年は医療砂漠元年。医師不足が都市部でも生じているように地方中核都市のレベル拡散しています。これを止める方策を行政は打てていません。政治(政党)もまた同じようです
自分が最後に勤めた市民病院の元部長先生と時々メールをやりとりしていますが、その先生は日医の活動をされているため、二つの政党の地方幹部から医療崩壊に関する提言求められて「県内でドクターバンクも作ったけど、機能していない、県できることは何かありませんか?」って聞かれたそうです。
この状況まで進んでしまっては、あまり妙案はないようです。政党もきちんと調査したりしているのは赤旗の共産党だけ。他の政党は医者の勤務状況とか日本医師会の支部や幹部レベルに聞くだけで、本当に必死に働いている現場の医師の声を聞かないで対策をしようとしている。無理なんじゃ?って思えてしまう。
こう自分はお返事しました。「病院を通して給与でお金を配るよりは、医師の確保には労働環境の改善が必須ですね。僕がいた研修病院は15年前は医師が108人いましたが数が増え160人を越えています。僕のオーベンだった院長先生に聞いたところ、医師の数が増えても赤字にはなってないようです。やはり集約しなきゃ生き残りません。僕の前の勤務先も医師の人数が増えないため、なかなか大変みたいです。医師数が多いところは部長や医長の当番や当番の回数は減りますし、何かあっても余裕です。たぶんお金に釣られる医師は今のところすごく少ないですし、気付いた人は議員にはいないでしょうね。」
いかがでしょうか?政党にとって医療職(看護師120万人、医師27万人)の労働者としての声をきちんと聞いてくれる政党があれば、僕らはそこに投ずるべきだと思います。結局、自民党などは医療費削減の厚生労働省の方針に基本的には賛成ですし、武見厚生労働副大臣は国会では「医師不足や、看護師不足は緊急事項です。地域医療の崩壊寸前で大変です」だなんて発言をなされたことなどないように思います。厚生労働省の狙っている病床減らしのための、病院取りつぶしにご協力するのも政権与党なので仕方ないでしょうが、地域医療が崩壊した場合、国民の恨みをかうのは日医も自民党も厚生労働省もみな共犯ですから仕方ないかもしれませんね。
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二晩続けてNHKスペシャルの「インドの衝撃」を見ています。やはり貧困層が圧倒的ですが、日本とちがい人口の20%が中間層だったのがたった10年で30%以上になっただけで、消費ブームが拡大中だそうです。いっぽう、貧しい人はインドの半数以上が一年間に24万円以下の収入でやっているが、貧困から抜け出すために、インドの最高学府IIT(インド工科大学)を目指して雨漏りする塾で一生懸命に学ぼうとしている姿。
これからはインドの時代がやって来るのはなんとなく理解。もう一つは「きょうの世界」の「シリーズ・サウジアラビア①石油大国の脱石油戦略」なんですが、めったに報道されない石油産出国のサウジアラビアが石油資源の豊かさゆえ、若者が勤労意欲をなくし、20代の若者のうち3割が失業中。
サウジアラビア政府はやっきになって無料の自動車整備の職業訓練学校を開設して、若者が卒業すると5万円を支給して、さらにトヨタなどの自動車販売店の正社員になれるなんてのをやってましたが、どうも未来は暗いように思いました。
日本も資源小国ゆえ、一生懸命に教育に投資し、その甲斐あって奇跡的な成長を遂げましたが、いまだに次の産業は見えてきません。安倍首相の教育改革は、今後中身が問われそうですね。
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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070129dde012040060000c.html
◇ムダ省き、患者本位で
「病院のカルロス・ゴーン(日産自動車共同会長兼社長)」と言われたこともある。鹿児島市、埼玉県、川崎市とわたり歩いて、赤字続きの自治体病院(都道府県立や市町村立の病院)を次々と黒字にしてきたのが、この人。現在は川崎市病院事業管理者をつとめる武弘道さん(69)だ。世間の常識が通用しなかった自治体病院をどのように改革してきたのか、武さんに聞いた。【西和久】
◆病院の社長
武さんの肩書である病院事業管理者とは、病院長の上にあって、予算から人事まで経営を掌握する、いわば「病院の社長」である。武さんは鹿児島市立病院の病院事業管理者兼院長として8年間黒字経営を続けた実績を買われて、02年に当時の土屋義彦知事から埼玉県の病院事業管理者に迎えられた。
全国に約1000ある自治体病院の6割以上が赤字とされる。それもただの赤字ではない。民間病院と違って自治体の一般会計から支出される繰入金を加えてなお赤字なのである(図1)。そして自治体自身が財政の悪化で(北海道夕張市のように)繰入金を出せなくなりつつある。
そんな現実の下、武さんは埼玉県での4年間で四つの県立病院の累積赤字を一掃し、剰余を生み出すまでにした(図2)。そして05年、阿部孝夫川崎市長からスカウトされた。
結果は1年目から出始めた。川崎市立の2病院(このほか公設民営病院が06年に発足)が計7億1000万円の黒字に転換した。前年度が10億6000万円の赤字だから、17億7000万円も収支が改善したことになる(図3)。武さんは「ゴーンさんと違ってリストラや患者サービスの低下はしません。重要なのは内部の意識改革。ムダを省いて、患者本位の医療に徹すれば、結果はついてきます」と言う。では、武さんは何をしたのか。
◆面接は異例?
「医師を採用するときに、面接することにしたんですよ」と武さん。えっ、これまではしてなかった? 社員を採用するときに幹部が面接するのは当たり前のこと。ところが、医療界ではきわめて異例だという。とくに医師不足の地方では、大学から交代で送り込まれる医師を「ありがたくお受けする」のが常識なのだという。
「面接とともに『市民のための医療を行い……』などと宣誓してもらわないと採用しません」。その意図は学閥の打破。自分を送り込んできた大学の「医局」の評価ばかりを気にするのではなく、患者のための医療に専念する覚悟をもってもらう。
武さんの病院改革は、驚くようなことをしたわけではない。こんなふうに、「医療界の常識」を「世間の常識」に変えることだった。
武さんが病院経営の物差しにしているものがある。83年以降、ずっと記録してきている主要自治体50病院の経営比較データだ。注目したのが毎年増えてきている外部委託費の動向だった。企業社会でいうアウトソーシング。当然、経営的にプラスになるというのが常識なのだが、病院では外部委託の比率の大きい方が経営状態がよくない。何のことはない、外部委託を増やしても人件費を減らしていなかった。これでは二重払いだ。武さんは外部委託の見直しを行い、一部の業務は再び内部化することにした。
データのランキングで川崎市立病院をみると、経営状態は50病院中のビリ近く。にもかかわらず職員の特殊勤務手当の多さはトップクラスだった。武さんはデータを公開して職員を説得し、手当を大幅にカットした。
また、薬や医療器材の一括購入を導入した。民間ではまとめて買えば安くなる、というのは常識。ところが埼玉県では4病院、川崎市では2病院がそれぞれ別々に買っていた。まとめて納入業者に競争させただけで、かなりの経費節減になった。ただ、その過程では古くからの業者や議員がらみの関係者をも切ることになった。中傷やいやがらせを受けたこともある。「でも、しがらみのない私だからできたんですよ」と武さん。
◆患者サービスで増収
一般企業が再建する場合は、経費節減と同時に、売り上げの拡大も必要になる。では、病院経営ではどうか。別の目的で導入した改革が結果的に増収につながったようだ。
一つは看護師の副院長昇格。「病院で働く人の60%が看護師なのに、日本では看護師副院長がほとんどいない。おかしい」というのが、武さんの持論。それを埼玉県でも川崎市でも実行した。看護師のモラルが高まる一方で、医師と違って看護師は診療科にとらわれない。入院許可を看護師に任せたところ、内科と外科の入院ベッドの融通などがスムーズに行われるようになった。ベッドの稼働率が上がり、大きな増収要因となった。
また診療開始時刻を繰り上げた。病院には朝から多くの外来患者が来て診療開始を待つ。「それなら診療開始を少しでも早く」という武さんの提案で、15分繰り上げたところ、診察できる患者数が増え、患者サービスの一環が増収につながった。
◆危機的な小児科
武さんはもともと小児科医である。武さんが勤務医をしていた鹿児島市立病院で80年に2例目の五つ子が生まれた。主治医をしたのが、武さんである。
その武さんがいま最も心を痛めているのが小児科の現状だ。小児科をもつ病院数が減っている。90年に全国で4120あったのが、05年には3154に。小児科の医師が次々と辞めていき、医師が確保できなくなっているのが大きな原因の一つだ。
もともと小児科は、診療報酬が低く、子供相手に時間がかかるわりに、たくさんの検査もできず、薬も多く出せない。病院にとっては採算の悪い診療科だった。そのために大病院でも医師は2~3人しか配置されず、この人数で救急や当直に対応しなければならない。その結果、医師が疲れ切って辞めていく。「立ち去り症候群」(武さん)だ。産科もまた同じ状況にある。
現在、医師不足が深刻な問題になっているが、「仮に医師数を大幅に増やしても、学生が小児科・産科医になりたがらなければ同じこと。それなら、小児科・産科専門の大学か学部をつくるべきだ」と、武さんはあちこちで説いて回っている。
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◇「夕刊とっておき」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279
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■人物略歴
◇たけ・ひろみち
1937年鹿児島県生まれ。九州大学医学部卒業。米ミシガン小児病院など2回にわたり米国の病院で臨床医として勤務。77年鹿児島市立病院小児科部長、93年病院事業管理者兼院長、02年埼玉県病院事業管理者、05年から川崎市病院事業管理者。
毎日新聞 2007年1月29日 東京夕刊
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個人的にはこの報道は実態に迫っているとは思いません、産科などではもっと多いのではないでしょうか?こういう統計は数字のマジックがつきもの。本当に訴訟リスクに晒さされている産科医などについてマスコミも分かっているだろうに、厚生労働省にコメントを求めるべきなのに、彼らは放置プレイ。
数字だけ垂れ流すのではなく、年収がほとんど我々と同じ新聞記者さんはどれくらい訴訟になりますかね?きちんと背考察してほしいですね>産経新聞さんは。しかし、下記のような体質の会社ですし、例のねつ造番組を作った系列だから無理でしょうね。マスコミに自浄作用は全くないように思ってあきらめるしかないのでしょうか?ぽち→![]()
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産経新聞
プリペイド方式の医療サービスがインディアナポリスに登場した。
インディ・アージェント・ケア社は医療保険に加入していない人や基本的な診療費は補償されない保険にしか入っていない人向けにプリペイド方式のサービスを開始した。
1人につき月額25ドル(約3000円)で初期診断を申し受ける。1回の診断には別に25ドルがいる。
開設したE・スタンレー・カルダツキー医師は「保険に加入しておらず、危険な状態になるまで病院にいかない人間があまりにも多い。これらの人は緊急治療室を混雑させるだけだ。私たちの目的は病院に行きにくい人たちに初期診療を提供することで、これらの問題を解決することだ」という。
米国には医療保険に入っていない人が4600万人もいる。入っていても対象が治療費の高い傷病に限定されたものである人も多い。会費を払っておけば初期診療が得られるプリペイド式はそれなりに便利だ。
インディは現在、1日に15人から25人の患者しか診断していないが、ゆくゆく100人から150人規模に拡充したい考えだ。
しかし、「初期診療に何度もいくわけではないのに月間25ドルは高すぎる。医療保険に加入する理由は重い病気にかかり、多額の診療費が必要な場合に備えてのことだ」と疑問視する声もある。
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一見するとお買い得にみえるけど、毎回かかるたびに診察料金が25ドル。薬は別に薬局で購入する…これでは貧困者には加入できません。アメリカの場合、あのクリントン政権時代の好景気下でも300万人が餓死寸前だったという国です。根本的には富の分配が悪いのです。世界で一番たくさん医療費を使いながら、平均寿命が世界ランキングで20位。これをめざそうというのが厚生労働省や民間保険会社。こういう制度を日本国民は希望しますか?また、日本医師会もこんな保険が導入されるのを希望しているのでしょうかね?ぽち→![]()
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厚生労働省は、出産前後の周産期医療の実態を調査するため、都道府県に対し、管内に設置された総合周産期母子医療センターの「新生児集中治療室」(NICU)の充足状況や他県との連携などについて確認するよう通知した。ベッド満床などを理由に、妊婦が病院に受け付けられないケースが多いとされ、実態把握を進め、対策に生かす方針だ。
NICUの運営については、日本産婦人科医会や研究者の調査はあるが、厚労省が本格的に調べるのは初めて。
同センターは、リスクの高い出産に対応できる医療施設で、昨年7月現在、39都道府県に計61施設ある。NICUの病床数は原則9床以上で、周産期医療ネットワークの中核に位置付けられている。実態調査は(1)受け入れや他県とのネットワーク状況(2)NICUの後方支援などについて--の2種類。
管内のNICUの充足状況について、不足している場合、具体的な不足数の回答を求める。また▽搬送を受け入れられなかった件数と理由▽センターの空床状況などを提供するコンピューターシステムの設置の有無▽県外への搬送者数--など、救急体制の機能状況なども調べる。
さらに、ベッド満床の背景とされる長期入院の重症児との関連で、NICU(05年度実績)の平均入院期間、最大入院期間、病床利用率、年間利用者数なども確認する。【玉木達也】
毎日新聞 2007年1月28日 3時00分
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「平成の大合併」で10町村が一つとなった栗原市。宮城県で最も広い市の産科医療は、たった一人の開業医が支えている。
旧築館町で、ささき産婦人科クリニック(16床)を開業する佐々木裕之さん(50)。「志願したわけじゃない。気付いたらアラモ砦(とりで)に一人立てこもってしまった」。冗談めかした言い回しで窮状を説明する。
父の跡を継いだのは1995年。当時、10町村には出産できる医療施設が公的病院と民間診療所で計5カ所あった。少子化や医師不足、医師の急死。次々に休診、閉鎖へと追い込まれた。
「栗原、そして登米、気仙沼・本吉。宮城県北の産科医療は、がけっぷちに立たされている」。表情を険しくする佐々木さん。「見落とされている危機的な事実もある」と、こう付け加えた。
「産科開業医の循環が途切れつつある」
2005年に誕生した子どもの出生場所は、小規模施設の診療所(19床以下)が47.4%を占めた。日本のお産の半分は開業医が背負う。
栗原、登米、気仙沼・本吉の3広域圏でお産を扱う開業医は今や4人。ベテランの域に入る佐々木さんが最も若い。「東北のいわゆる郡部は、ほとんどの開業医に後継者がいない。新規参入もない。絶滅寸前です」
佐々木さんはこの10年、家族旅行も学会も行けなかった。年400件を扱っていた分娩は、2年前から350件前後に抑えている。あまりの忙しさと、求められる医療レベルが年々高まっているためだ。
「産科開業医はとてもやりがいのある仕事。でも、苦境がやりがいを超えてしまった」。子どもが医師を志望しても跡を継がせたいとは思わない。「わたし自身、あと何年やれるか」。笑みを絶やさない大柄な体には、どこか疲労感が漂う。

産む場を求め、栗原では市境・県境を超える妊婦も増えている。宮城県北の拠点病院、大崎市民病院も受け皿の一つ。第一産婦人科長の我妻理重さん(41)は言う。「もし佐々木先生がいなくなったら、栗原どころか、県北の産科医療に重大な影響が出る。ここにも、もっと大勢の患者が押し寄せる」
地域のお産を支え合う開業医と病院。産科医療は、両輪がそろってこそうまく回る。
「このまま開業医の世代交代が滞れば、地方の診療所から『出産難民』があふれ出す。あと5年で、未曾有の事態が起きますよ」。佐々木さんの危惧(きぐ)が現実味を帯びる。
連載「お産SOS―東北の現場から」に医療関係者らから寄せられた声は、厳しい勤務環境への悲痛な叫び、産科医療崩壊を招いた要因への糾弾が目立っている。
「厚生労働省は増大する医療費を抑制するあまり、産科を筆頭にして始まった医療崩壊を困ったことと認識していない」。こう指摘する静岡県の内科勤務医(50)は「現場の声を聞き、実効ある対策を立てるべきだ」と迫る。
分娩(ぶんべん)の扱いをやめる病院や開業医が相次ぐ原因としては、医療費抑制を進める国の施策、医療行為に対する厳しい司法判断、国民の権利意識の高まり、大学病院の医局体制などを挙げる意見が多い。
東北の病院で働くという医師は「医者だから寝る間も惜しんで患者を診るのは当たり前だと思っていませんか」と率直に問いかけ、「医師の現状を少しでも理解してほしい」と訴える。
連載の第1部では、産科医の道に進む学生が激減している現状を紹介した。研修医になる直前という大阪府の学生(25)は、生命の誕生を助ける産科の素晴らしさを認めながらも、進路には選べないと告白する。「激務を強制させられる上、ミスを絶対に許さない。『犯罪者』になりたくない」
窮状の打開策に関しては「都市部への医師集約化は仕方ない」(埼玉県の男性)「医師の絶対数が足りない」(宮城県の女性ら)という声が圧倒的。医師不足に不安を抱く住民の署名活動に対し、「医師が来たいと思うような招聘(しょうへい)策を自治体や地域は考えるべきだ」という提起もあった。
福岡県の男性医師(39)は、勤務医を守れるのは地域住民しかいないと断言する。「医師の待遇を改善し、不当な訴訟のリスクから回避できる仕組みや精神的なサポートを自治体に働き掛けるべきだ」と呼び掛ける。
山形県の開業医は助産師の資格問題が医師不足に深くかかわっていると分析。助産師が大病院に偏在し、内診行為を医師か助産師に限るという厚労省の通知が開業医を苦境に陥れているとして「これでは少子化対策ではなく、少子化政策。分娩開始から娩出期の内診は、医師の指導の下に看護師もできるよう変更すべきだ」と主張する。
茨城県の産婦人科勤務医(45)は「ここの掲示板を一人でも多くの人に読んでほしい」と河北新報社がインターネット上に開設した専用掲示板に書き込んだ。
一方で、マスコミの報道の在り方に異議も相次ぐ。「本来、患者と医師は病気に対してともに闘う仲間なのに、マスコミの横やりでしっくりいかない」(東京都の男性)「マスコミは面白おかしく医者たたきをしてきた」(北海道の男性)などだ。
宮城県の整形外科勤務医は「産科と同じことが内科、整形外科などでも起きている」と警鐘を鳴らす。地域医療の危機を象徴するお産の現場を通して、批判への答えも連載で示していきたい。(反響特集は随時掲載します)
【写真説明】病棟を回診する南会津病院産婦人科の安部宏医師。生命と笑顔の輝きが過酷な医療現場に踏みとどまらせている=福島県南会津町
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