「お墨付き」制度伸び悩み 病院の安全性や質を評価
朝日新聞2006年12月09日11時55分
病院の安全性や医療の質を第三者の立場から評価し、「お墨付き」を与える財団法人・日本医療機能評価機構の認定制度が伸び悩んでいる。これまでに全国4分の1の病院が認定されたが、新たに認定を求める病院数は04年度をピークに減少している。審査手順の煩雑さなどが理由とみられ、同機構は「このままでは制度が形骸(けいがい)化してしまう」と見直しに乗り出した。
制度は97年、医療事故が相次ぎ、医療への不信が高まる中で、患者が病院を選ぶ目安にしてもらうため、国と日本医師会の肝いりで始まった。
同機構の委託を受けた医師や看護師、病院事務経験者らが、申請があった病院を訪れ、医療体制やサービスの質などを審査して認定証を発行する。認定を受けた病院は「お墨付き」を看板などで患者にアピールできる。全国約9000病院のうち、認定病院は11月20日時点で2238病院(24.8%)ある。
申請数は、開始からしばらくは年120~130件だった。01年3月に規制緩和で認定病院を広告掲載できるようになったことや、翌年の診療報酬改定で一部の認定病院に加算が認められたことなどから増え始め、04年度は465件に上った。だが、05年度は341件、06年度は170件程度と一転して減少傾向になった。
背景に、病院側の負担感がある。審査開始から認定まで、最短で4カ月程度かかる。評価項目は病院運営から患者の安全確保など約500に上り、原則すべてが5段階で3以上の評価が必要となる。基準に達しなければ、最初から審査を受け直さなければならない。
このため同機構は来年度から、病院側の負担軽減のため訪問審査から4~6週間で中間結果を病院側に示し、最終結果の前に改善してもらう。必要なら、補充審査も受けられるようにした。
同機構は「診療報酬の引き下げなど病院を取り巻く環境が厳しさを増し、制度離れが進んでいる。手続きを効率化して少しでも多くの病院に浸透させていきたい」としている。
http://www.asahi.com/health/news/TKY200612090150.html
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実際に二つほど、評価の取得中に関わったことがあるのでわかりますが、Version3から4になったあたりから、本当に細かい手続きが必要となり、しかもそのためにいくつも委員会を作り、マニュアルを山のように作ることが「負担」、取得しようにも達成できないわけです。
病院機能評価も患者さんのニーズにこたえるためというお題目は良かったかもしれませんが、天下り機関の一つにしかすぎないようです。
本来の業務は病院へフィードバックなどを通して、医療水準の標準化とか底上げでしょうが、すでに病院間に解消不可能なほどの差が出てきているように思います。そこが案外狙い目だと思ってます。
http://venacava.seesaa.net/article/28774169.html
という記事ではそれが明らかになっています。そして「次の仕事」としてがん診療だそうで、見事に「焼け太り」のような様相。もうすこしあり方を考えて欲しいですし、5年ごとの評価や評価をしてもらうための費用もやはり評価取得に必要なコストが回収できなければ、中小規模の病院にとってみれば、あまり魅力などないでしょうね。さて、このお役所天下り先、誰のために作られたのでしょうか?本当に必要なんでしょうかね?ぽち→
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がん診療:特化した病院の評価を研究--医療機能評価機構
「日本医療機能評価機構」(坪井栄孝理事長)は1日、がんの治療成績や緩和ケアの進め方など、がん診療部門に特化した病院の評価認定制度に関する研究を始めると発表した。本年度中に評価基準などを検討する委員会を立ち上げ、08年の事業化を目指す。
同機構は、医療機関の設備や運営のあり方などを審査する「病院機能評価事業」を実施している。「(患者に対する)説明と同意が行われる体制が確立している」「病院感染管理のための体制が確立している」など約500項目を評価。2213病院が基準を満たしたと認定を受けている。
今中雄一・同機構理事によると、がん診療に関する評価は、がん治療の質の向上や患者への情報提供を進めるのが目的という。【大場あい】
毎日新聞 2006年12月2日 東京朝刊