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在宅医療ピンチ 訪問ステーションの看護師、大病院へ

朝日新聞 2006年12月06日09時55分

 お年寄りの在宅医療を支える「訪問看護ステーション」で看護師の人材難が深刻になっていることが、関係財団の調査で明らかになった。今年度中に退職する看護師がいるステーションが6割近くにのぼり、病院に再就職する人が多い。看護師の大病院集中を招いている4月の診療報酬改定の余波とみられ、休止や閉鎖に追い込まれるステーションも出ている。医療費抑制のため「病院から自宅へ」の流れを進める厚生労働省だが、今回の改定が裏目に出て、在宅医療を危機に陥れている格好だ。
 看護師が自宅などに出向いてケアにあたる訪問看護ステーションは、医師が往診する「在宅療養支援診療所」とともに在宅医療を支える両輪と位置づけられる。厚労省は04年度までに全国で9900カ所と見込んでいたが、経営と労働環境の厳しさから今年4月で5700カ所にとどまる。
 調査は「看護師が集まらない」との現場の声を受け、日本訪問看護振興財団が10月に実施。看護師の離職状況について1210カ所にアンケートし、503カ所から回答があった。
 それによると、4月以降に辞めた看護師がいるのは181カ所(36%)。今年度内の退職予定者がいる105カ所(21%)と合わせると、計57%で今年度中の離職者・離職予定者がいた。
 再就職先が分かっているケースのうち、最も多かったのは病院の38件。病院で訪問看護を「続ける」は1件のみで「続けない」が31件だった。診療所は計18件で訪問看護を「続ける」3件、「続けない」11件。別の訪問看護ステーションへの再就職は26件だった。
 人材流出の理由としては「診療報酬改定で病院の看護師確保が激しくなり影響を受けている」など、今春の改定を挙げる答えが目立った。
 膨らむ医療費の伸びを抑えるため、発症後間もない「急性期」の医療を充実させて長期入院患者を減らす一方、受け皿として在宅医療を整備し、自宅で療養したり最期をみとったりできるようにするのが厚労省の方針。春の改定では急性期医療充実をめざし、看護師を増やすと高い報酬が得られるようにした。
 この改定後、都市部の大病院などが待遇や研修態勢を整えて全国から看護師をかき集めており、中小病院だけでなくステーションもこのあおりを受けた形。自宅で安心して医療が受けられる仕組みをめざす厚労省自らが、結果的にその実現を阻害している構図だ。
 同財団によると、05年度の1カ所あたりの看護師数は平均3.81人(常勤換算)。収益の7割強を占める介護保険では「看護職員2.5人(同)以上」が基準で、これに達しなければ休止せざるを得ず、1人でも辞める影響は大きい。
 財団の佐藤美穂子常務理事は「予想以上に厳しい結果。患者・家族への影響が心配だ」と話す。
 厚労省保険局は「今春の改定で現場に急速すぎる変化が起きているのは認識している。急性期医療の充実と同時に在宅医療の推進もめざしており、バランスがとれるようさらに検討したい」としている。
     ◇
 〈訪問看護ステーション〉 数人程度の看護師らが所属してお年寄りの家庭などに出向き、医師と連携して健康状態の観察や在宅リハビリ指導、人工呼吸器の管理や痛みのコントロールなどをする。訪問看護は病院や診療所も行ってきたが、在宅医療を進め、ケアの質を高める目的で92年に制度化。今春の介護保険見直しでは、特別養護老人ホームやグループホームとの連携が強化された。

http://www.asahi.com/health/news/TKY200612050428.html

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 国の制度運営もそろそろ限界かな?人手不足を解消する手だてもなく、あっちで削り、こっちで増やし…見事な指導力不足で現場に対応できてません。
 財政が悪化しているのは仕方ないのですが、「在宅推進」と言いながら、現場で起こっているのはこの有様。無様というよりも、無能集団という他ありませんな>厚生労働省のお役人どもは。
 お役所はいいですね「在宅死推進」。でも、病院や施設から家に帰せば医療費や財政は確かに助かるかもしれません、しかし「介護」を背負わされた家族が「介護心中」とか起こり続けた場合、それは医師の責任でもなければ、介護の家族の問題でもない。霞ヶ関の連中には「未来の姿」が見えているのだろうか?
  せめて政府にお金がないなら「知恵」出して欲しいけど・・・無理でしょうかね。ぽち→

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訪問看護ステーションの看護士を確保するには医師がやる業務を分担させ、給料を大病院よりも優遇し、ヘルパーの機能も痰の吸引(最近認める方向になったそうですが)を含めて増やして看護士の業務を減らす。
これくらいしか知恵がないのですが、他にないでしょうか?
written by Tai-chan / 2006.12.10 08:13
Tai-chanせんせい>
 そうですねぇ。現実問題としてあまり給料をよくすると大病院からどっと抜けてしまうという難点があり、そうもうまく行かないような気がします。やはりヘルパーさんの活用と、看護師の資格を高度と中等度、初級という具合に分化させて利用していくしかないでしょうね。医師もスキルによって上級・中等・初級とあるようにそうなるべく時代だと思います。
written by SkyTeam / 2006.12.14 01:12

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