大同病院(名古屋市南区、吉川公章院長)を運営する医療法人宏潤会は、隣接して外来専門の診療所「だいどうクリニック」を建設し、11月6日にオープンする。これに伴い、泊まり勤務や緊急の呼び出しを免除するクリニックの専属医師制度を導入する。拘束を軽減することで、女性医師が出産や子育てなどの負担から現場を離れるような事態に歯止めをかける。厚生労働省は「全国的にも珍しい試み」と注目している。
大同病院は大同特殊鋼が開設した厚生施設を前身とする総合病院。常勤医師は現在59人(うち女性8人)。内科や小児科、産婦人科など計17の外来診療科目がクリニックに移り、入院中心の施設となる。
クリニックは5階建てで建設中。医師は、女性3人がクリニックだけの午前8時半-午後5時の定時勤務に就く予定で、大半は泊まり勤務や緊急の呼び出しのある病院との兼任となる。
新制度は、現場の声も取り入れながら検討してきた。病院では過去に、女性医師が仕事と家庭の両立の難しさからやめてしまうケースもあったことなどを踏まえた。
厚生労働省によると、医師のうち、女性は2004年末現在約4万4600人で、全体に占める割合は16・5%ながら、29歳以下では35・3%と、増える傾向にあるという。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061020/eve_____sya_____006.shtml
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いや。ぜひ、普通の男性医師にもお願いします。当直が毎週1回まで、土日の日直は月1回までという政府の指導になんて従っている病院はありません。しかも当直明けの日には代休は取得できません。当たり前ですが、今になってこういう請求がありました。ツケを払う時になったようで…
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奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、妊婦(当時32)が次々に転院を断られた末に死亡した問題は、重体妊婦の転院を大阪府内の病院の「善意」にすがってきた奈良側の依頼に、大阪側の受け入れが限界に迫っていることを浮かび上がらせた。厚生労働省は来年度までに「総合周産期母子医療センター」を指定するよう通知しているが、近畿では同県だけが整備基準を満たす病院がなく、確立された搬送システムもない。「このままではまた、同じことが起きる」。医療関係者は危機感を募らせている。
妊婦の容体が悪化した8月8日午前1時50分ごろ、大淀病院は県内の産婦人科の拠点施設・奈良県立医大付属病院に受け入れを要請した。だが、県立医大は満床だったため、「代わりの転院先を探す」と回答。大阪府立母子保健総合医療センター(和泉市)に同2時半ごろ打診したが、ここも満床だったために受け入れられなかった。
県立医大は同センターに「一緒に探してほしい」と依頼。センターの当直医が照会すると、7病院が拒否し、同4時半ごろに8カ所目の国立循環器病センター(大阪府吹田市)に受け入れてもらえることが決まった。
大阪府には、24時間態勢で高度周産期医療に対応できる府内43病院が加盟する「産婦人科診療相互援助システム」(OGCS)があり、重篤な母体・胎児の緊急搬送ネットワークが構築されている。数カ所の病院に断られるケースはたまにあるが、奈良のように受け入れ先を探すのに手間取ることはないという。端末をたたけば、どの病院に空きベッドがあるか、すぐわかるからだ。
今回受け入れを断った大阪市立総合医療センター(都島区)は、9床ある新生児集中治療室(NICU)が満床で、臨時にもう1床を入れてやりくりしている状況だった。病院側は「とても対応できる状態ではなかった。どこから要請があっても、そのうちの3割ぐらいしか受けられない。大阪府内の基幹病院で要請の半分以上を受け入れられるところは少ないはず」と漏らす。
ベルランド総合病院(堺市)は「人が足りず、責任ある対応ができない」と断った。病院幹部は「当日は分娩(ぶんべん)を待つ3人の妊婦がベッドにおり、うち1人は高リスク分娩。帝王切開が必要な妊婦1人も自宅待機していた。産婦人科部長を自宅から呼び出して当直医と2人で対応していた状況だった」と説明する。
大阪市内のある私立病院は、依頼の電話の内容が「子癇(しかん)発作で意識消失がある」ということだったため、脳疾患の可能性を疑って対応しきれないと考え、受け入れなかったという。
母子保健総合医療センターの末原則幸・診療局長兼産科部長は「母体の救急搬送を他府県に依存すれば、今回のようなケースは今後も出てくるだろう。奈良は独自で対応できるような拠点施設を早く整備すべきだ」と指摘する。
奈良県では重篤な状態になった妊婦の県外搬送が常態化している。県医務課によると、県外病院への搬送率は04年で37%(77件)。県立医大病院経営課は「転院先を探すネットワークなど、特別なシステムがあるわけではない」と話す。
ある民間病院関係者は「県内の公立病院では、出身大学の人的つながりで受け入れを頼んでいるケースが多い。こうした環境を変えなければ、県外に頼り切りの状態は続く」と指摘する。
高度医療に対応できる設備を持ちながら、今回、要請されなかった近畿大学奈良病院(同県生駒市)には日頃、公立病院からの受け入れ依頼はほとんどないという。竹中勇人・業務課長は「(奈良県は)転院依頼のルールがはっきりしていない。県を中心に早期にきっちりとしたシステムを確立してほしい」と注文する。
http://www.asahi.com/national/update/1021/OSK200610210037.html
「楽して稼ぎたいのであれば、他の仕事をしたほうがよいのでは。」っておっしゃる方もお見えです。もっともマスコミの魔女狩り報道に素直に騙されて、どうしてこういう事件が起こったか全く理解が出来ない人が普通にいるようです。
産科医が平均年齢65歳で、職場から離脱してても平気らしいです。重症度の高い妊婦さんが、60km運ばれて助からない理由までも、全て医者の怠慢のせいだと思い違いしている。
産婦人科に根性で戦えとおっしゃる人は、戦前の日本人と同じですね…「神風は吹きませぬ」。だって、この異常状況を医学生も知っているし、毎年決まった人数しか医師は育ててませんから…その中から劣悪な労働条件に誰が行きますか?安全な医療を確保するために必要な最低限の人数も確保できない国に「安全なお産」なんて仮想現実でしかありません。
政府が「医者の労働条件が悪い」ままに放置プレイした結果、職場から離脱しているのであって、結局、マスコミが助長して、市民もそう思う。みんな「医者の分際で仕事をやりたくないのなら辞めれば?」だそうです。
いいですね。万が一、当直医が仮眠が一切取れなかった場合、猛烈に眠い上に外来中にこっくり…とか、ポカミスなんてことあります。根性で乗り切っても、、午後からの「手術」なんかしたりした日には…よくおわかりではないのですね。
医療安全を求める声は確実に強まっていますが、どうしてミスが起きるのか?とかどうしたら防げるのかという防止策に「労働基準法の遵守」とかないんですよねぇ…不思議なことに。
俺らの方がもっと働いているぞ…とか、お金たくさんふんだくっているから働くべき?もちろん、給料は高いのですが、時給にすると3000円とかになります。だって正当な時間外手当はもらえませんし、当直手当も深夜割り増しなどもらえませんから。
夜間の呼び出しはほぼ義務的(応召義務もありますし、患者さんの命がかかるから当たり前ですね)。代休はもらえません。年休もほぼ残ります…。どうなんだろ?
それでも命がかかるから仕事はしました…そして疲れちゃってというのもあって今はお仕事してません(すみません…)
はい。そういう意味で僕はこの病院の記事は、参考にはなるけど、まだまだ遅れています。
プロフェッショナルだから仕事しなさい?もちろん、賛成もしますが。プロ野球選手もシーズンオフがあるように、医者もシーズンオフがあればいいですね。無理?じゃ、ちゃんと代休とか労務管理やってください。でないと救急医療の現場から「医師の撤退」が続きます。お金じゃないんです。みんな心も体も限界一杯に酷使されて、立ち去る…現場がきつくなる…残ったうち誰かがまた立ち去る…の悪循環です。
当分、これが続きます。厚生労働省は病院をつぶせば余剰人員の医師や看護師が急性期に行くと見ているから?でも、そう簡単には行かないだろうと思う。救急病院から一旦離れた医師が、また元気に新しい最前線で働くには、それなりに環境がないと「不慣れゆえ事故」をおこします。
医療費には本当に必要なコストを国が金払ってない…ちょうど「映画のタダ見」と同じですね。困ったものです。
↓数字の一部は下記を参考にしました。
1. | 総勤務時間(常勤医師)の平均時間は70時間を超える |
2. | 診療時間の平均は40時間で法定労働時間とほぼ同じ |
3. | 医師勤務時間には会議、教育、自己研修、研究等診療以外種々の形態を含む |
4. | 若年者ほど勤務時間は長い、差は主として入院診療で逆に会議等は高齢医師で増加する |
5. | 女性医師の勤務時間は男性とあまり変わらず常勤、非常勤共に95%である |
6. | 非常勤医の場合、院外での勤務時間が長く、両者の合計は常勤医の85%である |
1. | 医師労働は複雑でどの範囲が勤務時間か定義は困難 |
2. | 常勤、非常勤共に労働が院内外複数施設に及ぶ事が多い |
3. | 非常勤医師は労働構造は一般労働のパートタイム労働の様には単純では無い |
4. | 医師勤務時間は長く、特に病院医師の労働密度は診療所医師よりも濃厚 |
5. | 女性医師の勤務時間は比較的男性医師とほぼ同様 |
国際比較とか色々な面でご検討下さい。別にヨーロッパみたいに1ヶ月休暇が欲しいとは言いません。せめて週に1度、月に4回、家族と過ごせる時間と、医学の進歩についていくため(学会で発表したりするのも仕事の一つです)勉強時間が欲しいですね。
ま、愚痴になってしまいました。政府のようにこれ以上増やさなくても「偏在化」とか「充足する見込み」という見当違いは…よくあるいつものこと(医療費がこのままだと100兆円を越えるなんて数字…どこに行きましたかな?)。
国、厚生労働省の政策に従えば、今後、医師は有り余るようなので良かったですね(そしたらみんな36時間勤務からは開放されると思います)。でも、高速道路の建設と同じで、50年経っても無料にならなかったことを考えると…生きている内はダメかな。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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コメント
コメント一覧
質のいい医療というのなら、おっしゃるとおり休暇や勉強時間が絶対に必要ですね。医者が倒れて医者の世話になるって、冗談だけにして欲しいです。
奈良事件関連でちょっとちょっと医療費も関連するかなという記事をトラックバックさせていただきました。
しかし、素敵なコメントでしたね...あのお方は...^ ^;
お医者さんも大変だとは思いますが、お医者さん以外の職業もお医者さんと同じくらい、過酷な労働を強いられております。特にサービス業などは、お昼休みも無く、休日もなく・・・・・。また、私の知っている、知的障害者の施設に勤務する若者なんかは、10日間も連続で夜勤、泊まり。10日間ろくに寝る事も出来ず、それでも給料はサラリーマンより少なく、結婚も出来ない状態。お医者さんも大変だけど、医者だけが大変なんじゃないのです。産科や小児科のお医者さんの大変な状況をテレビでよく見ます。頑張っておられるなあ。政府ももっと、援助したらいいのに。とは思いますが、寝る暇もなく、体力、気力の限界で仕事をしているのは、医者ばかりではありません。このところをご理解いただきたい。超過勤務の手当てや労働条件の改善を訴えるなら、医者だけではなく、日本中の労働者に向けてやって欲しいところです。
職業に貴賎があるか否かはともかく、責任やリスクは職業によって異なります。
他の職業もキツいからお前らも文句言わずに働け、と言わんばかりの態度になっていることは自覚しておられますでしょうか?議論のすり替えもいいところです。煽りたいだけなら自分のblogでご存分になさってください。
『いなか小児科医』先生の所から寄らせて頂きました。
少しずつですが、今回の奈良の出来事で、前向きに進みつつある事が幸いです。
『女性医師働きやすく 宿直、呼び出し免除』の記事が大変興味深く、今から、その記事について書かせて頂きます。驚き半分、賛成半分で。
またいろいろ教えて下さい。
間違って2つTBされたみたいで。
しかも、両方リンクされていないし。
削除していただければ、ありがたいです。
ちょっと、迷惑TBがたくさん来ているのでTB禁止の設定にしたんですが。
いっこうに納まる気配がありません。
m3.comに言ってもいつになるかわかんないし。
迷惑かけるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。
これを機に、全国の勤務医が立ち上がってくれると良いんですが。
http://homepage3.nifty.com/akira_ehara/my_paper/shinpo4263_73_2006.html
江原朗.報道にみる勤務医の過労死労災請求:高い小児科医の請求率 日本医師会雑誌 2006;135:349
http://homepage3.nifty.com/akira_ehara/my_paper/ishikaiH18_3.html
江原朗.小児救急医療拠点病院における小児科医の勤務:36協定の規定を上回る勤務の可能性.日本医事新報 2006;4301:75-77.
http://homepage3.nifty.com/akira_ehara/my_paper/sinpo_4301_75_2006.html
よかったら、読んでください。
なかなか当直や救急医療の現場ではそういう時間がとれないし、大変ですよ。
いなか小児科医せんせい>
まぁ、色んな意味で、医師側も声を出していく必要がありますが、間違ってしまうと大変ですね。
Doctor Takechanせんせい>
いえいえ、色んな意味で情報をまとめる時間がなくて、もう少し奥へ入った議論をする材料程度しか提供できていません。またこれからもよろしくお願いします。
あかねセンセさん>
コメントありがとうございます。医療について興味をもっていただきありがとうございます。また色々とご意見よせてください。
ZXSせんせい>
コメントありがとうございます。なかなか現場を一気に理解はできないと思います。マスコミの報道が軌道修正されれば少しずつ変わっていくと思いたいです。
ドロロンえん魔君せんせい>
はじめまして。ありがとうございます。小児科の診療について理解が深まるといいですね。
Dr.Iせんせい>
なかなか医師が立ち上がるような雰囲気ではないですね。もう少し事態が重篤になってから?かもしれませんね。
eharaせんせい>
ありがとうございます。時間をみつけて読みたいと思います。というか、もっとマスコミが取り上げてくれるような媒体で小児科診療の問題が取り上げられるといいですね。
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