SkyTeam
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2008/11 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 女性医師における就業環境の実態 7割が育... | メイン | [考え直す時]CTやMRIなどの医療機器... >

地方での入院制限&入院休止

SkyTeam / 2006.08.17 09:10 / 推薦数 : 0
 友人の医師が東北地方で開業していますが、ある病院に往診を頼まれました。150床の病院、医師が二人(普通は6~7倍はいる…)。ナースステーションで入院患者さんの数を聞いてびっくり…入院患者さんはたった19人。職員100人近く…。これは舞鶴じゃありません。東北地方のある病院です。また別の自治体病院、5月単独で1.5億円赤字を出しとか…えーと年に治すと18億円?
 東北地方、所によれば人口10万人あたりの医師数は100人を切ってしまっているそうです(全国平均は220人)。
 ついでに彼に聞いたんだけど、新幹線の沿線にある病院は有名な系列病院ですが、常勤医師は一人、あとは全部バイト。毎週じゃなくて隔週くらいしかこない先生にかかる。えぇ、それでも居ないよりははるかにマシですと。その院長が倒れたらどうなるんでしょうか?>病院機能。
http://doropon.smithpatch.net/hekichi.html
 上のフラッシュの「聖地」に加わりそうな病院はいくらでもあるということです。柳の下のどじょうは1匹や2匹なんて話じゃない。こういう情報について医師会は外に出せないから…全部シュレッダーにかけて「外部」への漏洩を気にしているそうですが、逆のような気がしないでもない(地方自治体病院であれば、地域住民にあとですごい影響がでるんですが…)。こんな危機的状況を厚生労働省や政府が作り出してるのに、内緒にしてると…手遅れに。痛い目に一緒に遭うのは誰なんでしょうか?
 では、二つほど医療危機の情報…しかしマスコミは相変わらず表側だけしか見えてないように思えます。産科の次は内科…そしたら病院はおしまいなんですけどね。

ランキングにご協力を☆ポチっと!→

過密勤務で産婦人科入院制限 高山赤十字病院

 記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2006年8月13日】
揺 らぐ医の足元:高山赤十字病院・産婦人科 過密勤務で入院制限
 ◇3医師で年間630件 限度は1人100-150件----富山まで行く妊婦も
 産婦人科などの医師不足がへき地を中心に深刻化する中、岐阜県高山市の高山赤十字病院では、3人の産婦人科医が04年に約630件もの出産に携わっていた。同病院は前置胎盤など難しい妊娠・出産も扱うが、こうした病院は、医師1人が年間に携わる出産は100-150件が望ましいとの専門家の指摘もある。同病院では医師の勤務が過酷になり、ミスが起こりかねないとして05年から妊婦の入院を制限せざるを得なくなっている。【樋岡徹也】
 同病院には、大病院志向の妊婦が増えたこともあって周辺自治体からも妊婦が集まり、3人の医師が▽02年657件▽03年609件▽04年629件----の出産を扱った。医師らは「勤務がきつく、このままではミスが起きかねない」などと病院側に申し出た。
 日本産科婦人科学会の「学会のあり方検討委員会」の委員長、吉川裕之・筑波大教授は「前置胎盤などリスクの高い分娩(ぶんべん)も扱う病院では、医師1人で年間100-150件が限度。200件以上は多すぎる」と指摘する。
 同病院は05年11月ごろから妊婦の入院を毎月30人を目標とし、05年は550件、今年は上半期241件に抑えた。同病院は「約630件の分娩に対応するには5人以上の医師が必要だが、確保は難しい。医療水準を維持するため予約を制限するしかない」と話す。その結果、入院できない妊婦の中には、富山県や岐阜市まで行って出産する人もいるという。
 岐阜県内の病院や診療所で04年に勤務していた産婦人科医は155人で、10年前の94年(159人)とほとんど変わらない。ところが、岐阜市など県中心部の岐阜地域で04年に勤務していたのは84人なのに対し、高山市を含む飛騨地域は9人しかいなかった。
 岐阜県医療整備課の松原繁俊課長補佐は「病院の集中する岐阜市では、リスクの高い分娩を大病院、普通分娩は小規模病院が担うなど機能分担している。だが、高山などへき地の大病院には、あらゆる患者が集中し、本来やるべき高度医療ができていない。普通分娩を助産師に任せ、リスクが高い分娩を医師が受け持つなど、医師の負担を減らすことで、医師不足に対処していかなければならない」と話している。

------------------

 小京都として有名な「高山」は何度も行ったことがあります。かなり遠いです。名古屋からでも特急ワイドビューひだで2時間少し、県庁所在地の岐阜市からでも1時間半以上かかるのと、分水嶺を越えているので、富山の方が近い…しかし2004年秋の豪雨のため、高山本線は県境部で途絶したままで、いまだに開通せず。人口が9.6万とはいえ、面積は2,177.67k㎡の日本一広い市。近くには高度医療を行っている施設はここ以外はなし、万が一のことを考えたら重点化するべきなのだがその余裕が岐阜県にあるのかは謎である。
 そのうち、産科が撤退となって、ヘリコプターで運ぶようになるのかもしれませんが、夜間の運行が出来ないことなどを考えた場合、やはり地元の拠点はしっかり整備をするべきでしょう。
 -----------------------

医師不足で神経内科の入院休止 彦根市立病院 外来診療も縮小

 彦根市立病院(彦根市八坂町)は、9月から常勤医が1人となる神経内科の入院診療を休止し、外来診療も縮小する。同病院は「手段を尽くして後任者を確保したい」としている。
 同病院の神経内科は脳卒中や認知症、パーキンソン病などの患者を対象にこれまで、1日約60人の外来診療と30数人の入院診療のほか、24時間態勢で年間約300人の緊急入院に対応してきた。
 昨年7月には5人いた常勤医が徐々に減り、現在は常勤医2人と週3回の非常勤医1人になった。さらに、常勤医1人が8月末で別の医療機関に移ることになった。
 このため、9月から新たな入院患者の受け入れを休止し、現在の入院患者も他の医療機関に受け入れを要請している。外来診療は専門的な治療が必要な急性期の重症患者に限定し、緊急入院の受け入れも例外を除き休止する。
 神経内科でただ1人の常勤医として残るのは種田二郎副院長で、医師不足の内科診療も兼務したり、病院全般の医療安全面の管理や公的会合の出席など対外業務も担う。
 種田副院長によると、神経内科は患者1人あたりの診療に時間を要する上、専門医の養成に年月がかかり、どの医療機関でも構造的に医師が不足しているという。種田副院長は「医療レベルに責任を持って診療するには、受け入れを縮小せざるを得ない。後任の確保にあらゆる手段を尽くしているが、少なくとも年内いっぱいは見通しがたっていない」と話している。 (京都新聞) - 8月15日10時29分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060815-00000008-kyt-l25

----------------------

 大学の先輩がいたことがある病院で、たしか新築だったような…。設備も良くなったし、人口も多い地区ではこんな具合、いわゆる内科でも医師不足、この国は大丈夫なんでしょうか?

固定リンク | コメント (9) | トラックバック (0)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/TL/20060817/3/trackback

コメント

コメント一覧

こんにちわ.
なんか,すごい事になってますね.都会に居ると実感が湧かないんでしょうね.
大学の医局も神経内科医の1人勤務は,減らす方向なんでしょうか.それとも,入局者が少なくて,医局崩壊の危機なんでしょうか.
先生のブログを読ませていただいているとこの流れは,しばらく止まらない感じですね.
written by F / 2006.08.17 09:47
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060817&j=0019&k=200608174106

FireBirdさん>
 いつもコメントありがとうございます。もう一度始まったのはとまらないかもしれませんね。崩壊の序曲がどんどんと‥もう終わるまで。銀行の不良債権問題と同じかなって思ってます。リンク参照ください。ここは内科の崩壊です。

written by SkyTeam / 2006.08.17 17:34
政府の本音は、バブル後に崩壊した金融機関と同じで、自然淘汰しないと、ということではないでしょうか?すでに聖域ではなくなりつつあるようです。、、、建前では、医療を荒廃させるといえないでしょうが、、、
健康保険はすでに実質5割負担を超えています。月間負担2万円ということは、雇用者が同額以上を払い、年間負担は50万円。医療費を200万円払うとすれば、3割負担で60万円ですから合計110万円。(医療費200万年に対して55%負担です。)崩壊は、根源的な(経済的)背景から、起きていると感じます。風邪を引いても開業内科医のところには行かなくなる自然現象を政府は待っているのでしょう。寂しいですね。
written by いちご / 2006.08.17 20:20
いちごさんへ>
 どうもコメントありがとうございます。やはりそうなんでしょうねぇ。自然淘汰というには過酷なような気もします。へき地なんて自主財源もないからほとんど赤字です。そういう所は採算もとれないから満足に医療を受けれなくなってもいいということなのか?
 医療崩壊の完遂の暁には患者さんの負担は増えるでしょうね。国が出さないと言っているし、今後は開業医も厳しい時代です。
written by SkyTeam / 2006.08.17 23:16
こんばんは。いつも勉強になる記事をありがとうございます。

患者さんの負担が増えるのは混合診療になっても、ならなくても増えると思います。ただ、混合診療になることで何人かの方がおっしゃっているように民間保険会社の台頭になれば、アメリカ化する可能性もありますね。

アメリカの保険制度がうまく行っているという認識は僕はないので、導入するにしても、もう一歩改善する点を探さないといけないと思っています。


開業医になる気はないけど、今後どうなるのかしら・・。


また、いろいろ教えてください。いつもありがとうございます。
written by アンフェタミン / 2006.08.17 23:40
こんばんわ。お疲れ様です。
医療・福祉・介護などの現在の状況が掲載されています。
あまり、詳しくは記されていないのですが、ほぼ全国の記事が掲載されています。多分先生はご存知かと思いますが・・・
http://www.medicalcarenet.com/top.html
私が知っている病院でも神経内科の常勤の医師が居らず、非常勤の医師で凌いでいるようです。ここ最近、医局を離れていく先生方が多いように思います。
written by コロコロ / 2006.08.17 23:47
お返事、ありがとうございます。
上には、率直なことを書けませんでしたが、2度目なので、ご容赦ください。
① 産婦人科学会の5月の見解など、脳性小児麻痺の無過失責任などを要望しています。いいことを言っていると感じますが、ギミックも感じます。煎じ詰めると、診療費値上げを言っているのだと感じます。
② 1961年だったと思いますが、確かに、世界に例のない国民皆保険制度は当事は意味があったですが、医者に技量によって診療費を別にしたり専門医制度の見直しをするなどの課題があることから考えて、これ以上、診療費値上げは、疲弊した財政赤字の悪化を招くだけではないかと感じます。
③ 江別市のHPには医療職の賃金表は掲載されていません。北海道のHPには各市の医療職の賃金テーブルが掲載されています。ただし、手当て関係などとても複雑ですね。北海道新聞も定量的な説明はしていませんね。
④ 医師がそれなりの収入を得ることには賛成ですが、研修医制度・医局崩壊など現実にある課題に正面から取り組まないと、本当に、不味い時代が来ているのだと心配です。東京・大阪の大都市には医師が沢山いるではないでしょうか、、、現在の医療界の批判だけしてもポジティブではないですが、医療業界は聖域ではなくなりつつあると感じます。
たくさんのことを書いてまとまりが悪くて申し訳ありません。
written by いちご / 2006.08.18 19:39
上にお答えをしなかったので、、、
① 医療は自然に挑戦しすぎていますね。僻地に住み続けたいという望みをかなえるならば、医療は受けられないでしょう?日本全国、桃源郷というのは、輸出で外貨をためて、1億2000万人が食ってきた報いであり、行政改革(人員半減)をしないと、無理なところまで来てます。日銀総裁が利殖に走るようでは、良心のかけらさえ感じません。
② 患者の金銭的負担は増えますが、払えないものは仕方ありません。医院の入り口で病人が死んでいたら、どうなるでしょうね?誰の責任なのでしょう?病人の自己責任かな?
③ 開業医は苦しいですね。日本医師会は崩壊の危機でしょう。医療モールで生き残りますか?保険制度に甘えすぎたのでしょうね。

論理的に考えていくと、上の話になりますが、おかしいですね?こういう流れは、自然に進めば崩壊します。医療の良心は、破産しないとわからないのでしょうか?
医療は金持ちしか受けられない。貧乏人が受けられるのは、最低の医療だという本音を言えないから、、、、しかも、高齢者施設では、、、セクハラ、、、、医師選別の時代ですね。まじめな医師は、うつ病になるのでしょうね。寂しいです。

written by いちご / 2006.08.19 12:26
アンフェタミンせんせいへ>
 やはり開業は一過性のブームになりそうです。そのあとはわかりませんが、色々と行政が開業医いじめを始めそうな予感がします。

コロコロさんへ>
 いつもコメントありがとうございます。勤務医の先生がたの立場も大変ですね。患者さんはそのとばっちりを受けるわけで本当に気の毒なのです。しかし、今のままでは大変なことになってしまいそうな予感がします。どうしたらいいのでしょうか?

いちごさんへ>
東京・大阪の大都市には医師が沢山いるではないか?

そう思われますが、実は都市部でも医師がどんどんと立ち去っております。都市部の病院銀座から離れた都市近郊ではかなり医療過疎になりつつあります。残った病院で大変な状況であるのは神奈川や千葉の状況を見ればわかると思います。
 医師はこれまで自分たちのためだけに働いて居なかったのですが、今後は厳しいですね。ストレスは訴訟だけではないのです。今後も迷走が続きそうな予感がします。コメント遅れてすみませんでした。
written by SkyTeam / 2006.08.20 15:55

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。