2006.08.15 09:11 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  SkyTeam  | 推薦数 : 0

[医療を裁くのは誰か?]

 最近のマスコミの報道は明らかに過熱しているようで、先日ご紹介した「医師は怠慢だ」的な発言をされるブロガーも散見されます。ま、マスコミによって情報操作&統制が敷かれている状況下では仕方ないかと思います。しかし一体、医師の36時間連続の過重労働とか誰が許可してるのかというと…地方自治体や労働基準監督署だったりするわけで、政府も黙認ですから始末が悪い(法定労働時間を全国の医師が守ったら医療は崩壊すると思うがいかに?ちなみに、医師の給与、残業代なんて50%どころか25%割り増しでもらったことなんてないからそれほど下がらないと思いますけどね)。
 「kizasi.jp」というブログで今何がキーワードになっているかを検索するサイトがあるようで、そういうのを調べると過敏な反応を示していたり、医療訴訟について色んな人が述べているのがよくわかる。

↓兆し.jp 

 http://kizasi.jp/

 使い方は簡単です。キーワードを入れると、過去24時間、1週間、1ヶ月のそのキーワードの話題が増えたり減ったりがよく分かります。 
↓「靖国神社」

http://kizasi.jp/show.py/detail?span=1w&kw_expr=%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE

↓「医療訴訟」

http://kizasi.jp/show.py/detail?span=1m&kw_expr=%E5%8C%BB%E7%99%82%E8%A8%B4%E8%A8%9F

 

 大手マスコミは「わー」って取り上げるのですが、実際に刑事事件となり、医師の逮捕をテレビ報道されるまでになった大野病院のその後についてほとんど皆無。どうなったかというと…実は大野病院は医師不足もあり、他院統合の話も出ているのですが。
 今回は刑事事件についてですから、前置きはこれくらいにして、医療事故について「原因追及」は必要でしょう。ただ、現場で働いている医師の誰一人も「故意に」事故を起こした人は居ない…そしてそれを「殺人者」と同じ手錠をかけるべきなのか?
 マスコミにも聞いてみたいのですが、自分達の誤報で北朝鮮に渡った人がひどい目(政治犯収容所で虐待され死亡)に遭っているとする。このため新聞記者が刑事罰になって手錠をかけられたら?あるいは、裁判官が間違って判決を下して無実の人が死刑になった…それで裁判官は裁かれないのか?
 これらを業務上過失致死とかで訴えられないのはなぜでしょうかね。まぁ、彼らにも言い分はあると思います。医療裁判が「刑事事件」にふさわしくないのは、危険だとされる手術を誰も引き受け手が居なくなった場合、結局マイナスなのは国民であるということ。そして医療裁判は「結果論」で裁かれるべきではないだろうということ。
 医療が正しいかは専門家である医師や専門家の鑑定が一番必要であり、市民などの感情論で差し挟むよりも、船の事故の時に「海難審判所」があるように「医療審判所」があってもいいという意見もあり、自分もそろそろそういう建設的な意見をマスコミも考えてもいい時期だと思うのですが。
↓海難審判庁

 http://www.mlit.go.jp/maia/index.htm

 [ウィキペディアの記載より]

海難審判庁(かいなんしんぱんちょう、Marine Accident Inquiry Agency)は、国土交通省外局のひとつであり、海難が発生した際に、その事故の原因を究明し海難事故の再発防止に努めるため、海難審判法に基づき行政審判である海難審判を行う。 第2審を担当する高等海難審判庁(東京)と第1審を担当する地方海難審判庁(函館仙台横浜神戸広島門司那覇支部を含む。)、長崎)に分かれる。また、特別の機関として海難審判理事所及び地方海難審判理事所(地方海難審判庁の所在地に設置。)が付置されている。

設置根拠は、国土交通省設置法第53条。

なだしお事件(なだしおじけん)は1988年7月23日海上自衛隊潜水艦なだしお」と遊漁船「第一富士丸」が横須賀港北防波堤灯台東約3キロ沖で衝突した事故。「第一富士丸」は衝突から2分後に沈没し、乗客39、乗員9のうち30名が死亡、17名が重軽傷を負った。

 ↓「なだしお事件」は、結局海難審判+刑事事件となりましたが、きちんと専門的な審判の後に判決が下りました。

 なだしお事件(なだしおじけん)は1988年7月23日海上自衛隊潜水艦なだしお」と遊漁船「第一富士丸」が横須賀港北防波堤灯台東約3キロ沖で衝突した事故。「第一富士丸」は衝突から2分後に沈没し、乗客39、乗員9のうち30名が死亡、17名が重軽傷を負った。

 

1992年12月10日 - 横浜地方裁判所で、判決公判。事故主因は「なだしお」にあったとして、「なだしお」元艦長に禁錮2年6カ月(執行猶予4年)、「第一富士丸」側の責任も免れないとして「第一富士丸」元船長に禁錮1年6カ月(執行猶予4年)の有罪判決。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AA%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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 医療の場合、民事裁判はわかるのですが、こういう専門的な場もなく、医師を刑事裁判に‥とするのは本当に適切なのか?やはりもう少し議論を行って、本来求められている「事故再発防止」に役立つようになっていって欲しいものです。

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禁煙指導 異例の追跡調査

効果なければ保険適用取り消しも

 厚生労働省は年内に、2006年度から保険適用が認められた医師による禁煙指導の効果を検証する調査に乗り出す。効果が乏しいと判明した場合は、08年の次回の診療報酬改定で保険適用の取り消しなども検討する。保険適用をめぐる診療効果の追跡調査は異例で、高齢化社会で膨張を続ける医療費を抑制する必要性に迫られたものだ。
 標準的な禁煙指導は、12週間で5回程度、医師の指導が行われる。医療機関は1回の指導で230~180点(1点10円)の保険点数を診察料や処方せん料に加えることができる。
 医療機関には現在も、指導が終了した1か月後に患者の禁煙が続いているかどうかを調べ、社会保険事務所に報告することが義務付けられている。ただ、「1か月後だけでは、禁煙指導の効果がわからない」との指摘があり、今回の調査では、厚労省が主体となり、「3か月後」と「6か月後」の禁煙成功率も追跡調査することとした。
 禁煙指導の保険適用にはもともと賛否両論があったため、調査の結果次第では、保険適用の取り消しや保険点数の引き下げなどを検討する。禁煙の禁断症状を和らげる禁煙補助剤のニコチンパッチの保険適用も、見直しの対象となる可能性があるという。厚労省は近く、中央社会保険医療協議会の委員や有識者らで構成する「調査検討委員会」(仮称)を設置し、調査対象の医療機関の選定に着手する。調査の実務は民間調査機関に委託し、来春にも調査結果をまとめる予定だ。
2006年8月13日  読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060813ik01.htm

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 やっと今年になって「禁煙」を後押しするような政策(値上げ+禁煙パッチに保険適用)が通ったのに、結局、効果がでなければ…一年か二年で廃止ですか?個人的には喫煙者のようになかなか離脱が困難な習慣をもった人に対して、単に「教育」だけでは難しいので、そこに介入は必要と思うのですが。必要ならば日本に未導入の薬も使って…喫煙者の割合を減らすような世界中から見てもかなり遅れた「喫煙者大国」を何とかして欲しいのですが。
 ちなみに海外ではもう次の禁煙薬が市販されているようです。このような薬を用いても44%しか成功しないことを考えると、日本の場合、新薬なしで「根性」で何とかしようというポーズだけだったのかもしれません。ちなみにアメリカでは一箱が5ドル以上です。イギリスは5ポンド(1200円)だとか…その点を考えると、喫煙者天国を「何とかしよう」なんて気はさらさらなさそうに見えますが。
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以下、BioTodayの5/13記事より
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=13043

Pfizer社 禁煙薬・Chantix (チャンティックス、varenicline;バレニクリン) がアメリカFDAに承認された

2006-05-12 2006年5月11日、Pfizer社は、Chantix (チャンティックス、varenicline;バレニクリン) が禁煙薬としてアメリカFDAに承認されたと発表しました。
 ここ10年来で初のFDAに承認された禁煙薬です。医薬品優先審査(Priority Review)によって承認されました。Chantixを服用すると、およそ1/5の喫煙者が1年間禁煙できます。バレニクリンは、選択的ニコチン性アセチルコリン受容体の部分作用薬です。Pfizer社は、2010年までにChantixの年商は12億ドルを達成すると見込んでいます。

 Pfizer社が実施した2つの試験において、GlaxoSmithKline社の禁煙薬・ZybanよりもChantixの方が禁煙率が高いことが示されています。Chantixでの禁煙率は44%、Zybanでは30%でした。しかし両剤の効果は徐々に薄れていきます。1つの試験で、1年後まで禁煙できた患者の割合はChantixで22%、Zybanでは16%、プラセボで10%だったという結果が得られています。また、1つの試験では、禁煙率はZybanとChantixで有意な差はありませんでした。

 Chantixで最も多い副作用は吐き気です。Chantixの最高用量を服用した人のおよそ30%に起きます。そのほかには、頭痛、嘔吐、鼓腸、不眠、異常な夢などが認められました。
 アメリカでの成人の喫煙人口は4450万人と推定されています。そのうちの860万人は喫煙によって重篤な疾患を一つ以上患っていると推定されています。


‥> この記事のカテゴリ
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‥> Reference
Pfizer Inc. (PFE)'s Smoking Cessation Medicine Chantix(TM) (Varenicline) Receives FDA Approval / Biospace
FDA approves Pfizer drug to help smokers / Reuters

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