心臓手術2日後、18歳死亡=医師の経験不足が原因?-県警も捜査・水戸
水戸市の水戸済生会総合病院で2004年、難度の高い心臓手術を受けた少年=当時(18)=が、2日後に死亡していたことが31日、分かった。遺族の訴えで茨城県警も業務上過失致死容疑で捜査。県警の依頼を受けた専門家は「執刀医が経験不足のため引き起こされた」などとする意見書を提出している。(時事通信) - 7月31日14時1分更新
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またも、痛ましい話しです。もっとも報道では「執刀医の経験不足」ばかりが前面に出てしまっているので、今の時点で正しい判断はつきかねます。
ただ、下記のリンクによれば、ロス手術の手術死亡率は4.1%(3922人中129人が死亡)と報告ということで、リスクが無いわけでもない。それを刑事事件として扱うかはまだ注意深くみていかねば成りません。
問題は、こういうのを「業務上過失致死容疑」となると、もうリスクは取れませんね。慣れている手術であっても、万が一のことを考えたら、スタッフが揃わなければ、緊急手術を避けるのが当然となり、「逮捕」の二文字がありとあらゆるハイリスク手術の障害になります…警察が動くのは本当に、医療の現場を知らないことで、かえって縮小医療に加速するばかりではないかと危惧します。
もちろん、この執刀医が2例目であるのに「20-30例の経験」と事実と違うことを家族に話したということであれば、これは民事上で争うべきです。業務上過失致死ってそう簡単に問うべきなんですかね。手術台や分娩台で患者さんが死ぬようなケースで、もれなく警察が出動するようでは、こまります。
↓英文の文献
Ross operation - sixteen year experience
Ronald C Elkins, C. Craig Elkins, Mary M Lane, Chris J Knott-craig, Timothy H Trotter, Marvin D Peyton; Oklahoma City, OK
operative mortality was 3.9%, 19/487
Highlights of a Ten-Year Experience With the Ross Procedure
THE ANNALS OF THORACIC SURGERY Volume 71 • Number 5 (Suppl.) • May 2001 • ISSN 0003-4975
John D. Oswalt, MD, Stephen J. Dewan, MD, Michael C. Mueller, MD, and Suzi Nelson, RN
Cardiothoracic and Vascular Surgeons, Austin, Texas
Operative mortality was 5.2% with a late mortality of 2.6%.
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