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 前から問題になっている舞鶴市民病院の件。自分は行ったこともないため、全く縁がないのですが、昔「えぇ、にょうぼ」って朝の連続ドラマの舞台にもなったそうです。自分はあれ見ながら毎朝病棟回診とかしてたけど、当時はそんな余裕もなく知らなかった。

 まぁ、簡単に言えば、当時より先進的な医師研修システムをとってたのでご存じかもしれません。舞鶴市は人口十万人足らず、その町にある、たった235床の小さい病院に外国人医師を招聘して研修医にレクチャーしたりと、当時としても今でもとてもうらやましい研修コースであった。

 

↓当時の副院長へのインタビュー
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2002dir/n2502dir/n2502_01.htm

↓当時の研修状況とその前後
http://www5f.biglobe.ne.jp/~iyatsue/maizuru.htm

 

 もっとも、経営的には合わない(外国人の滞在費、50床の内科に医師が14人と人件費がかかっていた)ため、市長サイドから、こういう無駄遣いを辞めるように、病院幹部に圧力をかけた。

院長は研修医を指導していた副院長(内科)にこういう無駄なことをしないように圧力。

副院長は辞職。

副院長を慕っていた研修医や若手医師がまとめて辞職(11人)

内科医がゼロとなり、病院経営悪化(そらそーだ汗)

病院の赤字のために公立病院としてやってけないため京都の武田病院と提携

舞鶴市民病院の現状(5/27)

○現在の入院患者は二名。訪問看護と訪問リハビリテーションを開始。
○田中院長は6月末で退職。7月以降は医師ゼロに。
○民間委託先と考えていた京都武田との交渉は医師確保の目処が立っていないので進んでいない。
○地元医師会に医師派遣を依頼し検討してもらっている。
○本市における療養型病床の重要性は変わらず、地元医師会と連携して「公設民営化」の方向で進めたい。

 

http://scrapbook.ameba.jp/miffy_book/entry-10012928949.html

 

 まぁ、個人的には大学病院へのアンチテーゼとして研修病院として全国区だった病院は、僕が研修医時代には沖縄の県中部病院、亀田病院、湘南鎌倉の徳洲会病院くらいでしょうか?(もちろん異論はあるでしょうが)。
 その中で異色ともいえる僻地で、先進的すぎたのもあるけれど、結局、地方自治体には器も、予算もなく、理解してくれる方がいなく、目先の利益のために、病院をまるごと失いかねない(住民にとっては悲劇ですよね)状況。

 これは、「病院」という医療のスキームがとても弱い基盤の上に立っていて、一人の医師がモチベーションを下げるような圧力を役人がかけたため、地域の医療基盤を失った典型的な事例だと思います。
 地方で生じている医師不足も魅力がないため医師がそこに定着しないためでもあります。

 今後、病院が立ち直るためには相当な努力が必要でしょうし、二度とこのような事例を目撃したくありませんが、療養型病床を減らす口実で診療報酬を下げましたが、そのために地域にある病院の経営が立ちゆかなくなって困るのは地域の住民だということを考えて、政府や地方自治体は動いて欲しいと思いました。

 また、辞めた副院長がエゴイストだという方もいるでしょうが…僕はそう思いません。理想を追うために18年も舞鶴の地でがんばったのです、そして後継者を育ててその場を去ってもいいと思います。しかし後継者は育ってなかったのです。また、病院には彼を超えるような人材が居なかったのです。

 

 医師の待遇が悪い所に医師が行かないように、その地に留まってもらうためには、相互に理解しあう姿勢が必要でしょう。僻地にある、自治体病院には医師を引きつけるだけの魅魅力を身につけることを忘れ安穏としすぎましたし、また医師には経営に関して注意かけていたと思うことになります。

 最終的には、誰が迷惑したかといえば、舞鶴市民となります。だって赤字が30億円ですから。

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