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センバツ高校野球も、最終章になった。
私:先生も昔野球をされとったから、甲子園出たかったでしょう。
Dr.K:そうやなあ。
私:甲子園の砂とかほしいですか?
Dr.K:別にいらんわあ。あれって、どっかから持ってきてるんやろ?
私:鳥取砂丘の砂やって聞いたことありますよ。
Dr.K:鳥取砂丘の砂はどこから持ってきてんねん?
Dr.Kは結構おしゃれである。
私:先生、今日の靴下は足袋型ですね。履き心地良いですか?
Dr.K:ああ、これか。何回も履いてるとわからんようになるけどな。これ、下駄履くときに便利やねん。
Dr.Kは田舎で育ち、私は結構都会で育った。
私:僕ら子供のころはもうカブトムシを百貨店で買う時代になってました。
Dr.K:そうかあ、俺らなんかカブトもくわがたもなんぼでもおったからなあ。
私:大人になってもやっぱり虫とかは抵抗ありますよ。特にクモなんか気持ち悪いですわ。
Dr.K:おれなんか全然そういうのが平気やわ。クモなんか飼うてたもん。
私:え?クモなんかどうやって飼うんですか?
Dr.K:あれは確か浪人時代、下宿で一人暮らししてる時やったわ。足の長い家蜘蛛で、ツヨシっていう名前にしててん。
私:浪人時代って…よっぽどさみしかったんですね。それに名前を付けるなんて・・・
Dr.K:いいや、暇やっただけや。隣に住んでるやつが『ツヨシ』やったからそうしただけや。でもなあ、最後には『ツヨシ』って声かけたら出てくるまでになったんやで。
私:餌とかはどうしてたんですか?
Dr.K:ティッシュペーパーの箱に入れてたんやけど、腹減ったら勝手に出て行ってゴキブリとか食べとったわ。
Dr.Kが研修医と休憩しながら、オレンジ色のパッケージのジュースを飲んでいた。
私:それって、先生の好きなマンゴージュースですか?
Dr.K:いや違う。ふつうの野菜ジュースや。
私:(研修医に向かって)Dr.Kはマンゴー好きらしいからね。
研修医:へえ、そうなんですか。
Dr.K:中華料理とかに出てくるマンゴープリンもおいしいよなぁ。ところで中華料理のデザートで何が好き?
研修医:タピオカの入ったココナッツミルクが好きです。
Dr.K:あ~、あれな。確かにおいしいよな。
私:タピオカって、そもそも何なんですか?
Dr.K:かえるのたまごやろ。
医療機器には開発者の名前がついたものが数多くある。手術の道具もしかりである。手術中のことである。
Dr.K:ええっと・・・ウチダちょうだい。
看護師:ウチダ???
私:〇〇でしょう。
Dr.K:そうそう、〇〇。
手術が無事終わり、そのあと。
私:なんであの時ウチダって言ったんですか。身の回りにそんな人いないでしょ。韻も踏んでないし。
Dr.K:あほっ!だまとったら何も出てけえへんけど、ああやって言うことでちゃんと出てくるやんけ。