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我々の科では、何かの時のために毎月全員から千円ずつ集めている。私がその集金係である。
私:先生、千円ください。
Dr.K:千円札無いわ。あ、ちょっと待って。五百円玉2枚でもええか?
私:良いですよ。
その日の昼食後、一緒に休憩しに行ったときのこと。
Dr.K:あ、お前に千円渡さなあかんなあ。で、悪いんやけど自動販売機でコーヒー買う金も貸してくれへん。お前、俺が朝渡した五百円玉持ってるやろ。
二人で歩いていると、また突然Dr.Kが鼻歌を歌い出した。
Dr.K:♪♪あーかーいーりんごに、くちびるよーせーてー♪♪
よく見ると、目の前に青森リンゴ協会寄贈と書いた車があった。
私:リンゴって書いてあったからその歌、歌ったんですね。
Dr.K:あーそうなんかあ。俺、なんでこの歌を歌ったんか自分でも分かれへんかってん。お前に言われて分かったわ。
私:視覚が口と直結してるんとちゃいます?
Dr.K:それは違うと思うわ。一瞬脳に入ったんやけど、リンゴていう字を見たことを忘れてしもたんやと思う。