昨日は、仕事も育児も家事も放っぽり出して
日帰りで東京へ行ってきました。
統合医療の第一人者で、
「癒す心 治る力」や「ヘルシーエイジング」の著者、
アンドルー・ワイル博士が来日されたのです。

とくに「癒す心、治る力」を最初に読んだときは泣きました!

人間には自然治癒力があり、
医師はそれを助けているに過ぎない。
西洋医学も優れている点はあるが、
切ったり強い薬を投与すればいいわけではない‥。
西洋医学に満足できない方に、お勧めの本です♪

統合医療とは、近代西洋医学の視点に立ちながら
自然療法や食事療法、リラクゼーションなどを積極的に
取り入れ全身の健康に働きかける医学のこと。
アメリカでは20%の大学医学部で
カリキュラムに取り入れられているそうです。
ああ、まさにわたしが勉強したいことです!

さてさて、
昨日はワイル博士のお弟子さんである先輩医師と一緒だったので
ワイル博士と握手したり、
昼食をご一緒したり、
サインをいただいたり、
写真を撮ったりと
至福の時を過ごしました♪
ははは、ただのミーハーです。
博士の手はとても柔らかくて温かくて
そのお人柄が感じられました。
はあ~幸せ。

博士は
「最近はアンチエイジングブームだけれど
人間は若返ったりしない。
老化は自然な現象であり、それをいかに受け入れ、
優雅に健康に年老いていくかが問題だ」
とおっしゃっていました。
アンチエイジング、お嫌いみたいです。
「アンチエイジング」って名前はアレですが
健康に年を取りたい、
お迎えがくるまで健康でありたい、という点で
統合医療と同じなんですけどね~。

とにかく、
大好きな本の著者に直接お会いできて、
もっともっと勉強しよう!と気持ちも新たになりました。
がんばるぞ~!!!!

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2007.05.24 10:10 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 15

子育て支援はいらない?

最近の医師不足の一因は
やっぱり女医さんが増えたこと、だと思います。
女医さんは、
結婚、出産、子育てという人生のイベントがあり、
なかなか結婚後も独身時代と同じように働けないからです。
しかも、
女医さんが急速に増えたのはここ10年くらいのこと。
今、まさに子育て世代の女医さんが多いのです。

少しでも女医さんにも働いてもらおうと
女医バンク(人材派遣?)、みたいなのを作ったり、
時短や当直免除など、多彩な勤務体系を提案したりと
医師会も動き出しています。

さて、今日こんなことを書いたのは
先日の夕刊フジに????なコラムを見つけたからです。
「国公立医学部を出ている女医には
 子育て援助はいらない」
というのです。
私学の医学部を卒業するのにかかるお金は数千万といわれています。
国公立だと300万円前後。
つまり差額は税金で「医者にしてもらってる」のです。
だから、さらなる支援はいらないだろう、と。

ちょっと、え~って感じでした。
まあ、記事の主旨は少し違って、
「公平、平等、というものは多角的に考えないといけない」
ということだったみたいですが‥。
同じ理論で、
国公立卒の医師が僻地医療へ行くべきだというのは
(少し)わかりますが、
だから子育て支援はいらないっていうのは、
なんか納得いきません!
男性医師だって税金使ってるじゃんっ!
医師として働きながら、
未来を育ててるんだから、表彰して欲しいくらいなのに~。

医師として受けた支援と
母として受ける支援は違う、と思います。
なんだか納得のいかない記事でした。

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2007.05.21 10:41 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 4

EBMとNBM

昨日は、
日本アロマセラピー医学会の関西地方会に行ってきました。

医療現場に少しずつ広がるアロマセラピー。
ですが、医学部で習うわけでもないし、
みんなどうやって勉強してるんだろ~と
いつも思います。
昨日の学会では
地方会らしい(笑)試行錯誤感あふれる発表が多く、
みんな手探りで、でもがんばってるんだな~と。
実際にいろいろ試してみて、
その結果を積み上げていくしかないんですよね。
(もちろん安全のために基礎知識は必須でしょうが)

特別講演では

Narrative Based Medicine(NBM)

という考え方を知りました。
西洋医学ではEvidence Based Medicine (EBM)が主流です。
科学的根拠に基づいた医学、ということです。
この治療法を使ったン百人と使わなかったン百人を比べ、
使った方が何%症状が改善した、みたいな研究結果を元に
治療するのがEBMなのです。

ところが、アロマなどの代替医療では
個人差が多すぎるため、なかなかこういう研究は難しいのです。
そこで、NBM、患者さんの物語に基づいた医学を大切にしよう、
ということらしいです。

正直、90%の人に効果がある治療を受けても
残り10%に入ってしまえば「科学的根拠」は
意味がないんですものね。
その人にとって100%の治療は何か、が
本当は大切なんです。
NBM、素敵な考え方だなと思いました。

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2007.05.17 11:18 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 2

変死を診たら

変死体解剖わずか9%、というニュースを見て
改めて医師法を読み直しました。
昔、授業で習ったような、習ってないような‥。
ところどころ「知ってる」内容がありましたが、
へえ~なこともありました(オイオイ)。
そんなことでいいのか~!?

ところで、わたしも一度だけ「変死」に
ぶつかったことがあります。
詳しいことは忘れてしまったのですが、
当直中に、
通院歴がない人が突然死亡して
運ばれてきたのです。
一応、警察に連絡したら、
警察官が何人か来てくれました。

なんだかマニュアルみたいなのを持ってきて
「生命保険に入ってますか」
とか家族に質問していました。
結局「事件性なし」で解剖もしなかったんですけどね~。
思ったより簡単だな、
こっそり殺してもわかんないかも、と正直思いました。

実はよく友人たちとも
「刺し殺す、とかじゃなかったら結構見逃してるかも」
という話は以前からしています。
外見上異常がなければ、解剖しない限り診断不能ですから。
ましてや持病があったりしたら、
それで納得しちゃうかもしれません。

日本人はやっぱり解剖に抵抗があります。
散々解剖してきて(病理解剖です)
「解剖してよかったな~。病気の状態もよくわかったし!」
と思うことの多いわたしですが、
やっぱり自分や家族が解剖されるのは、イヤかも。
「変死=解剖しないと死亡診断書が交付されない」
とかにならないと、解剖率、上がらない、でしょうね。

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2007.05.14 13:09 |  生活 / くらし  |  グルメ / お酒  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 4

黒コショウの効果

「高齢者は肺炎で死ぬことが多い」
という話を聞いたことがあると思います。
でも、
この「肺炎」は、「普通の肺炎」とは違います。
誰かからバイ菌をもらって肺炎になるのではなく、
食べ物を誤嚥して起きる「誤嚥性肺炎」がほとんどです。

食べ物も空気も
同じように口から入ります。
元気な人は、食べ物が入るとき、
空気の通り道に蓋をして、
食べ物が肺に流れないようブロックしています。
でも、高齢者では
この蓋をするタイミングが遅れたり、
蓋がうまくできなかったりして
食べ物や唾液が肺に入り、肺炎になるのです。

高齢者医療において、
この「誤嚥」というのは重要な問題です。
食べ物の形態を変えたり、
飲み込むタイミングを指導したり、
嚥下訓練をしても
なかなか改善しません。

http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/region/20070513t13034.html黒コショウの香りで嚥下力アップするパッチ

以前から
ブラックペッパーのアロマオイルでマッサージすると
嚥下力がアップするという話は
知り合いのアロマセラピストさんから聞いていました。
アロマオイルではないですが、
香りを長時間保てる貼り薬として
研究発表&発売されたそうです。

すべての人に効くかどうかは別にして
大した副作用がなさそうで、いいですよね。
わたしの勤め先でも
いよいよアロマセラピー導入に向けて
動き出します!
がんばるぞ~♪

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2007.05.09 10:09 |  診療  |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 5

認知症を改善するロボット

最近、認知症の予防、治療には
「やっぱりコミュニケーションだよな~」
と感じている私。
ニンゲンは、誰かとつながっていないと
生きて行けない動物なんてす、きっと。

アニマルセラピーだの、
老人施設と保育園を併設するだのも、
結局そういうことですよね。
同じように最近注目されているのは
ロボットセラピーなんだそうです。

日本医工学治療学会で
「認知症の患者14例に触れ合ってもらったところ
 7例で脳機能の改善効果があった」
と発表されたロボットがこれ↓

アザラシ型ロボット・パロちゃん。
犬や猫だと本物と比較してしまうけれど、
アザラシは身近にいないので、かえって違和感がないんですって。
確かに、かわいい~。

鳴いたり、眠ったり、手足を動かしたり、
喜んだり、怒ったり。
学習能力もあって、
長く使っていると、その人だけのパロちゃんになるそうです。

ペットと違って
世話も要らないし、死なないし。
本物の人間だと、
自分の希望と違う会話になったりして
ストレスがたまりますが(認知症にはこのストレスが良くない)、
ロボットだとその心配もナシ。
同じことを何百回言っても
ちゃんと聞いてくれます(笑)。
認知症高齢者の相棒としては
悪くないかもしれませんね。

個人的にパロちゃんを購入した人も
すでに500人を超えるそうです。
ちなみに一体35万円!
いよいよ、ロボット時代の到来か!?

パロのHP→http://www.paro.jp/index.html

 

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2007.05.08 10:42 |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 30

紅茶の国の‥

みなさんは紅茶をよく飲まれますか?
紅茶にも濃度は低いですが
緑茶と同じくカテキンが含まれていて
その健康効果が注目されています。

期待されているのはは、
癌予防効果があるとか、
心臓や血管を保護するなどで
効果があった!とする報告もチラホラ。
では質問。
「紅茶をよく飲む国といったら???」

やっぱりイギリスじゃないですか?
アフターヌーンティ!

でも、他の国に比べて
イギリスで心臓の病気が少ないとか
癌が少ないという報告は残念ながらナシ。
不思議ですよね。
その理由のひとつとして
紅茶にミルクを入れるからじゃないか、とする
報告が発表されました。

ストレートティ、
ミルクティ、
お白湯
を飲んだ健康な女性の血管の内皮機能を調べたところ
ストレートティを飲んだ人だけ
機能アップ(弛緩・拡張機能↑)が認められたんだとか。

この発表では
ミルクに含まれるカゼインが
カテキンと反応してその濃度を低下させるからでは?と
考察されていました。
食べ物の組み合わせで健康効果が変わるって
ちょっと面白いですね。
これも、一種の食い合わせ?

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2007.05.02 11:04 |  生活 / くらし  |  その他(医療関連)  |  ジュリ  | 推薦数 : 1

ドクターコール

少しブログをお休みしてしまいました。
原因は、
GWで保育園が休みだったことと、
雑誌の発売が嬉しくて周りに吹聴して歩いた(笑)結果、
周囲の人にブログの存在がバレて
なんだか書きにくくなったこと、です。
でも、負けずにがんばりま~す。

さて、
今朝のニュース、ご覧になりましたか。

救急救命士、球児を救う!

打球が左胸を直撃、
心肺停止に陥った球児を
たまたま観戦に来ていた救急救命士が
AEDで救命した、というニュースです。
どこでどんな病気になるかも寿命のうち、というのが
わたしの持論ですが、
改めて、そうだな~と思いました。
救命救急士がいなかったら、
AEDがなかったら、
死んでたかもしれないですものね。

こんなニュースがある反面、
「ドクターコールに応じる、と答えた医師は34%」
というニュースも。
よくドラマなんかである、飛行機の中などの
「急病人が出ました。お医者さんはいませんか~」
というアレです。
758人の医師を対象にアンケート調査したところ、

応じる 34%
応じない 17%
そのときになってみないとわかならい 48%


という結果が出たのだそうです。
う~ん。
わたしも「そのときになってみないと、わからない」かな。
すみません、弱気で‥。
今日のニュースみたいに救えたら美談ですが、
救えなかったら恨まれそう‥。
(法律的には重大な過失がなければ、
 責任は問われないらしいですが)
医者が出て行くと、なんか過度に期待されそうじゃないですか。
助けてくれそう!みたいな。

友人たちはよっぽど自分に自信があるのか、
「駅で倒れていたおじいさんを助けて一緒に救急車に乗った」
とか
「海水浴場で海パンのまま救命処置をした」
とか言ってますが‥。
そういえば、医者の披露宴でおばあさんが倒れて
列席者がやっぱり救急車に乗っていったな~。
わたしはまだ、
ドクターコールに遭遇したことはないですが
いざとなったら手を挙げてしまうものかもしれませんね。

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