医療の世界でも
「医師の説明義務」
「治療法の自己決定」
が叫ばれて久しいですが、
実際にはいろいろと問題があります。
説明するのが難しい、のではないのですが、
「きちんと説明を受けて自分で治療法を選択した」
と患者さんは思っていても、
本当はかなりの部分で「医師の誘導」に
ひっかかっている、ということです。
医者が
「Aという治療法を勧めたい」
と思いながら説明すると、
公平な説明を心がけても、やっぱり
「Aがいいよ~」
というオーラが出ていて、
患者さんのほとんどはAという治療法を選択されます。
自分で選んだ、と思いながら‥。
まあ、それはそれで、いいのかもしれませんけど。
最近悩んでいるのは「胃ろう」の説明。
食事がとれない方の胃に
小さい穴を開けてそこから栄養を流し込む、という方法です。
わたしが自分で書いた、
患者さん、ご家族さん向けの説明書を改めて読みかえしたら
「う~ん、これを読んだら、
胃ろうにします、って言うよな~」
って感じなのです。
高齢者の場合、
ごはんを食べなくなるのは自然の摂理。
胃ろうを作ってまで長生きさせることが
本当にいいことなのかどうか、わたしも自信がありません。
ただ、
わたしの「誘導」にひっかかって、
本当は静かに見送りたい、と思っていたご家族が
迷われたら気の毒だなあと思います。
「ああ、あんな治療法があったのに、
してあげればよかった」
と最期にご家族が思われたら、本当に残念です。
それでも、こんな治療法もありますよ、
と説明しないわけにもいかないし‥。
本当に難しいですね。
ベスト5までもう少し!ぜひ、応援を~。
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