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Tasaka S et al. Serum indicators for the diagnosis of pneumocystis pneumonia. Chest 2007;131(4):1173-80.

・ HIV陽性患者のニューモシスチス肺炎診断のための検査の第一選択は、高張生理食塩水吸入による誘発喀痰による菌体の確認であるが、non-HIVでの陽性率は高くない。誘発喀痰で陰性の場合はBAL検体が必要となる。診断の基本は誘発喀痰またはBALの鏡験による菌体確認である(PCRが用いられることも多い)。しかし、気管支鏡検査は呼吸不全が高度の場合は侵襲が大きい。
・ ニューモシスチス肺炎に関連する血液検査にはLDH、KL-6、β-D-グルカンが知られている。この報告でTasakaらはLDH、KL-6、β-D-グルカンのうち、どれがニューモシスチス肺炎診断に最も重要な診断マーカーか、重症度のマーカーはどれかにつき、検討した。
・ 対象はPCP疑いのため、気管支鏡検査を施行した295例で、そのうち、57例がPCPと診断された(鏡検)。基礎疾患は血液悪性腫瘍(14例)やHIV(13例)が多く、自己免疫疾患は11例であった。
(自己免疫疾患に伴うPCPとHIV感染に伴うPCPの臨床像は異なるが、まとめて解析されている)
・ ROC解析結果では、β-D-グルカンの診断能が最も優れており、β-D-グルカン、LDHの至適カットオフ値は31.1 pg/ml、268 U/mlであり、このカットオフに基づく、それぞれの感度特異度は、92.3%、86.1%;86.1%、45.3%であった。PCP陰性でβ-D-グルカンが31.1 pg/mlであった症例(偽陽性)は14例で、うち7例は深在性アスペルギルス症、3例はCMV、2例は肺胞出血であった。
・ PCP陽性症例において、Oxygenation index (PaO2/FIO2: P/F Ratio(ピーエフ比)) とLDH、BAL中の好中球比率は負の相関を示した。β-D-グルカンとLDHは正の相関であるが、β-D-グルカンは診断マーカー、LDHは重症度のマーカーと位置づけられる。

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