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周術期のリウマチ治療薬(文献メモ)

tet / 2007.01.27 01:08 / 推薦数 : 24

関節リウマチ患者が手術を受ける時、リウマチ治療薬をどうするか?感染と創傷治癒遅延の懸念:Patients with Rheumatoid Arthritis Undergoing Surgery: How Should We Deal with Antirheumatic Treatment?Semin Arthritis Rheum. 2007 Jan 2
Pieringer H, Stuby U, Biesenbach G.
Section of Rheumatology, 2nd Department of Medicine, General Hospital Linz, Linz, Austria(オーストリア、総説).

周術期の抗リウマチ薬の継続可否については、リウマトレックスや生物学的製剤、ステロイドは他の総説でもよく目にするが、アラバ、イムランまで取り上げているレビューは少ないと思われる。著者の業績数はpubmedでは少ないので、所謂権威あるDrsの意見かどうかはわからないが、よくレビューされている。
印象としては一般的なプロトコールよりも少し慎重な対処となっている。

(1) MTXで問題になるのは局所感染local infection、 創傷治癒wound healingである。周術期に継続しても問題ないとする報告もあるが、彼らは合併症(腎障害、呼吸不全、肝機能障害)や高齢の場合は注意すべきと考えている。彼らは手術の週と次の週を休薬することを勧めている。

(2) TNFαも感染と創傷の治癒遅延が懸念される。TNFαを標的とした生物学的製剤については、日本のMRさん情報ではレミケードは前後1ヶ月、エンブレルは術前2週間・術後1週間と言われていたと記憶している。この論文では明確なエビデンスはないとしているが、フランスのCRI(club rheumatismes inflammation)の引用は実際的で興味深い。
(引用文献はないが、「短期間であれば、TNFα阻害薬を一時的に休薬しても以前考えられていたほど再燃は少ない」との記載も興味深い)
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CRI
術前
(a)"sterile environment"(例えば白内障手術)の待機手術
 レミケード : 1 month
 エンブレル: 1-2 weeks
 ヒュミラ: 3-4 weeks

(b)"septic environment"(例えば結腸憩室炎手術)や"septic risk"もある手術(例えば人工関節置換術)
 レミケード : 2 months
 エンブレル: 2-3 weeks
 ヒュミラ: 4-6 weeks

再開は、手術の傷が完全に治ってから
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(3)ステロイド
・健常人のストレス時のレスポンス:健常人の基礎分泌量は8-10 mg/日、マイナー手術で50 mg/日, 大手術で200 mg/日以上のステロイドが放出される。
・10日以内のステロイド使用、プレドニン5mg以下、ステロイド隔日投与なら副腎抑制されている可能性は低い。
・手術侵襲の度合いに応じてステロイドカバーを行う (有名なAnn Surgery 1994 219,416の引用と記載されている)。

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(a) 局所麻酔で1時間以内:ステロイドカバー不要
(b) マイナー手術(鼠径ヘルニアなど):手術日にハイドロコートン 25 mg
(c) 中等度手術(人工関節置換術・胆嚢摘出(開腹)・結腸部分切除など):手術日にハイドロコートン 50-75 mg,
1-2日で維持量に戻す。
(d) 大手術(心臓手術・膵十二指腸切除、食道胃全摘、直腸結腸切除など):手術日にハイドロコートン 100-150 mg,
2-3日で維持量に戻す。
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