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リウマチ肺・リウマトイド結節・特発性肺線維症におけるシトルリン化蛋白質の同定:Citrullination in extra-articular manifestations of rheumatoid arthritis. Rheumatology 2007 46(1):70-75(メイヨークリニックのほかドイツ・オランダ・スウェーデン).
抗シトルリン化ペプチド抗体はRA発症前から検出されることが明らかにされている。しかし、シトルリン化現象とそれに引き続く免疫応答がリウマトイド滑膜炎の結果ではないかという議論はつきない。この論文でメイヨーの研究者は、関節リウマチの関節外症状(リウマトイド結節とリウマチ肺)およびIPFの生検組織中にシトルリン化蛋白が存在するか否か、Senshu抗体を用いた免疫組織学的実験により検討した。
要約
・肺生検結果:シトルリン化ペプチドはリウマチ肺組織の44%で検出されたが、特発性IP においても46%で検出された。一方、コントロールの肺組織では20%のサンプルにおいて細胞外にわずかに検出されたにすぎなかった。肺シトルリン化蛋白は、年齢、性別、喫煙、重症度、組織学所見、炎症の程度、ステロイド使用の有無などと関連しなかった。
リウマトイド結節:多くのサンプル(70%)でシトルリン化蛋白質が検出された。
(開胸肺生検サンプル:リウマチ肺(n = 18)特発性IP(n = 20)対照群(n = 10); リウマトイド結節:26人のRA患者)
・シトルリン化蛋白質は、RAの関節外症状の病変局所(IPや結節)に存在した。しかしながら、抗シトルリン化ペプチド抗体のRAにおける高い特異性とは対照的に、シトルリン化蛋白質はリウマチ肺のみならず、特発性IPでも検出された。この論文からはシトルリン化が関節リウマチの発症あるいは滑膜炎の遷延化に重要な役割を果たしているのか?あるいは単に滑膜炎の結果出現するのか?について明確にすることができなかった。
追記 2007.1.8
*肺生検サンプルはホルムアルデヒド・グルタルアルデホド固定後に。Naクエン酸で抗原賦活化が行われた(Baeten A&R 44;2255,2001 の用いた抗体は凍結切片のみしか無理なので、この論文では用いられなかったと記載されている)。免疫染色はIHCScore softwareでの定量化された。
*シトルリン抗原の局在(周辺アミノ酸に依存しないシトルリン残基)
(1) 肺生検サンプル:コントロールは細胞外に弱く染色されるのみ。RA-IP、IPFはともに細胞内が中心(RA-IPでは単核球の細胞内と記載されている:RA-IPでは胸膜下、一部肺胞間と記載されている)。
(2) リウマチ結節:細胞内31%、細胞外(壊死組織)のみ50%
(3) CIA(マウスの実験的コラーゲン関節炎)の肺組織には当然ながらシトルリン蛋白はなし。
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