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「健康危機管理研修」という3日間の研修に参加しています。
今日の午後は、”石綿”についての講義があり、”診断と治療”と、”救済法”についての講義でした。 石綿といえば、平成17年、兵庫県の工場の近隣住民が中皮腫に罹患している公表されたときは、正直、私も衝撃を受けました。 内科の教科書にも、国家試験対策の参考書にも、「胸膜中皮腫」の危険因子として、「石綿(アスベスト)」というのは必ず載っていて、「昔、理科の実験で使っていた石綿金網も、飛び散ったものを吸い込み続けると、危ないものだったのね~」程度の認識(今、考えると、何て安易な・・・)でしたが、医学的にはよく知られた危険因子が、実は世の中に知られていないと言いますか、政策として活かされていない現実を認識した年でした。
アスベストに関連した健康被害の報告は古く・・・ 1898年、イギリスの工場監督官Deaneにより、アスベスト作業による健康被害の最初の報告 1906年、イギリスのMurrayが石綿肺の最初の報告 1930年代から、アスベストに伴う肺がんに関する報告が相次ぐ 1960年、南アフリカの病理学者Wagnerが、アスベスト暴露者に生じる中皮腫の報告 ・・・Wagnerの報告から、40年以上たって、日本では、ようやく政策として一応、軌道にのりましたが、発展途上国では、まだ規制も十分でないままなのだそうです。
発展途上国での規制が進むように祈り、あわせて、中皮腫を発症した方のために、アリムタ以上に強力な薬剤が開発されて治療法が進歩することも祈りつつ、喫煙のように、明らかな危険因子だとされながらも、なかなか対策が進まないものや、世の中で危険因子だと認識されていない、手つかずものが、実はまだまだあるのではないかと、石綿のことを考えるにつけ、背筋が寒くなるのです・・・。
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