2008.04.29 12:49 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  ピィ  | 推薦数 : 0

がんばれ、トン・チン・カン♪

私、名付け親になった患者さんのはなし。

といっても、赤ちゃんではありません。

18才の男の子、三人組です。

ちょうど春休みの時期でもあり、卒業旅行かな?

楽しそうでいいなぁ、なんて思いながら、

あれこれ、お手伝いします。


A くん:

保険の書類に、必要事項を日本語で、ご記入いただくようお願いしたところ、

『えっと、住所、日本語で書けないかも。。。』


B くん:

診察申込書のローマ字での、ご記入をお願いしたところ、

泣きそうな声で、

『生年月日もローマ字ですかぁ??』

アラビア数字でお願いいたします。


C 君:

3人とも同じ症状なのですが、彼が一番つらそうです。

待合室でお腹を抱えてうずくまっています。

腹痛の内服薬よりは、注射の方が即効性があるため、お勧めしたところ

ホンキで目に涙を浮かべて、

『注射だけは、ダメですぅ!!ダメなんですぅ!!』

仕方なく、便検査の指示と、内服薬の処方を医師に依頼し、整腸剤も出してもらいました。

薬の説明を、C 君はお腹を抱えて、聞いています。

最後に、ご質問はありませんか?と伺ったところ、

『整腸剤を飲んだら、背が伸びますか??だって、せいちょう剤。。。』


結構、元気じゃん。。。


この3人組を、心の中で、『トン吉・チン平・カン太』と名付けました。


頑張れ、トンチンカン♪

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2008.04.22 10:50 |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  ピィ  | 推薦数 : 0

馬車馬のように、子猫のように、

わたしの住む島には、馬車がたくさん走っています。


日本で『馬車馬』というと、飲まず食わず眠らず働く事の代名詞になりますが、こちらの馬車馬はのどかなモノです。

馬を操っているおじさんも、1日中、ボーッとしてます。

馬もおじさんと同じようにボーッとしてます。

でも、でっぷりとした白人を乗せて走っている時は、さすがに、ちょっと疲れたような感じです。

ホントに重そうです。

何て言ったって、とんでもなく暑い国ですから、日中はテンションは下がりっぱなしです。

おじさんのテンションが上がるのは、運賃の値段交渉の時ぐらいでしょう。

昨日も今日も明日も、変わる事なく、パカパカと馬車が通り過ぎます。

どんなに、車の流れを邪魔しても、動じずパカパカです。

ちょっとした事で、すぐにクラクションをならすこの国も人も、なぜか馬車には、じーーっと我慢です。

隙を見て、追い越して行くだけです。


『馬車馬』


ところ変われば、一つの言葉が、こんなにも違った意味を持つのだと、この島に来て、知りました。

日本で『馬車馬』のように、働いていました。

『馬車馬』のように働いて『馬車馬』のように死んでいくのだろうと、思っていました。

不思議と、つらくも悲しくもありませんでした。

睡眠不足が原因で、車での大事故を起こした時も、全くの無傷で、生きてる事が不思議でした。

まるで、誰かに『生きなさい』と言われているようでした。


そして、私は今、ここにいます。

暑く、眩しく、でも生きるパワー満杯の場所で、大きな木の下で、本を読みたくて。

そうは、問屋がおろしませんって。

今も、私は南の島で日本産『馬車馬』のように働いている、学習能力のない、おばかさんです。

ええっと、近所に子猫がいるのですが、すんごい可愛いんですけど、

2日間遊んであげないと、私の事、忘れます。

近寄ると、『知らない人にゃ〜〜〜〜!』ってな感じで、

脱兎じゃなくて脱猫(?)の如く、走って逃げます。

一昨日ですよ?遊んだの。


人にお腹みせてひっくり返って、『もっともっとお腹、こしょこしょしてにゃ〜〜♪』ってな感じで。

はい、2日で完全に忘れてくれます。


ふぅぅぅぅ〜〜〜、これぐらい忘れっぽかったら、生きるの楽だろうなぁ、とため息。

今日一日、私の耳に一番多く届くのは、自分のため息ばかりだったりします。

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2008.04.15 10:21 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  ピィ  | 推薦数 : 0

人が落ちて来た???

同じく ER の話ですが、こちらはちょっと笑える話。

かなり以前の話です。

ER に横付けされた車は一般車。

中には砂まみれの、海パンをはいた白人が横たわっています。

うちのDr. 達が処置を始める側で、たたずんでいる、現地の男性に気づきました。

どうやら、白人の患者を運んで来た人のようです。

私にむかって、微笑みかけます。

挨拶をかわすと、彼は私に、『僕はこの前も、日本人の患者を連れて来たんだよ。覚えてる?』

。。。。スミマセン、覚えてません。

で、今日はだうしたの?と尋ねると、

『ビーチを散歩してたらね、落ちて来たの。』


落ちて来た????

よくよく話を聞いてみると、パラシュートにぶらさがってボートにひっぱられるマリンスポーツがあるのですが(すみません、名前忘れました)、その際中に何らかのトラブルで、落下したらしいのです。

『でね、しばらく見てたんだけど、白人は動かないし、誰も回収にこないから、仕方がないから、連れて来た。』

お疲れさまです。。。。

文字通り、彼の車は砂だらけです。

私からも丁重にお礼を述べました。

人の良さそうな彼は、ず〜〜っと、ニコニコと笑っていました。

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2008.04.10 11:31 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  ピィ  | 推薦数 : 2

優しい国

先日、ER が急に騒がしくなり、少しのぞいてみると、ER 入り口にタクシーが横付けされました。

タクシーの中を覗いてみると、後部座席にはぐったりした血まみれの女性が、横たわっており、助手席にはご主人と思われる男性が、頭を抱え、泣き叫んでいます。

女性をER に運び込み、慎重に処置を始めます。


妊婦さんでした

ご夫婦でオートバイに乗っていたところ、事故にあわれたそうです。ご主人は膝を痛めているのみで、比較的軽症でしたが、女性のほうは、ほとんど問いかけにも応じません。

実は、このご夫婦は現地の方なので、私が担当する範囲ではないのですが、何かお手伝いできることはないかと、様子をみていたら、女性の耳から出血が。。。

耳鏡で中をチェックしようにも、次々と流れ出る血液に邪魔されます。

結局、このお二人はうちの救急車で、国立の総合病院に運ばれていきました。


この女性が、そしてお腹の中の赤ちゃんが、無事である事を、願ってやみません。

私のいる国では、救急車は有料です。

それも、現地の方の収入を考えると、かなりの高額になります。

私の勤務する病院は、外国人向けの設備を誇っているため、診察料もその他の費用も、他のローカル病院と比べると、段違いに高額であり、うちの救急車の出動費用は、普通の現地人の1ヶ月のお給料に相当します。

そのため、このようにタクシーで運ばれる患者さんも少なくはありません。

血まみれの女性を運んで来たタクシーの後部座席は、同じように血まみれになっていることでしょう。

そして、そのタクシーの運転手はあとでどこかで、嫌な顔ひとつせずに、怪我をした女性と赤ちゃんの無事を祈りながら、タクシーの後部座席を清掃し、次の勤務に向かうことでしょう。

他にも、道ばたで事故にあった日本人が、通りすがりの現地の人に助けられ、バイクや車やタクシーで運ばれて来たり、うちの救急車で他の病院に搬送する際、いつもは道をよけてくれない他の車が、今日はよけてくれるなぁ?と思ったら、運んで来てくれたバイクの男の子が、救急車の前を先導してくれたりした事もありました。

弱ってる人に、とても優しい国です。

ちょっと前の日本のようです。

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2008.04.09 18:49 |  仕事 / 職場  |  ピィ  | 推薦数 : 1

はじめまして。

はじめまして。

南の島のピィと申します。

わけあって、日本を離れ、 この南の島にたどり着いてから、 10年弱がたとうとしています。

主には、日本人の方のお世話がほとんどですが、 時には、日本人以外の方のお世話をすることもあります。

ここ、南の島で、驚いたこと、笑ったこと、 悲しかった事、苦しんだ事、 いろいろな事を、思い出してみたいと思います。

よろしく、お願いします

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