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週末、宮部みゆきさんの”楽園”を読んでいました。模倣犯の後日談です。模倣犯は、グロテスクで、読んでいて、辛くてつらくて、吐きそうでした、、。それでも、宮部さんの新作がでると読みたくなるんですよね。
地元の図書館の予約では、400番台でしたが、職場の知人が貸してくれ、思いがけず早く読めました。
市原悦子のような、ふっくらした、平凡そうな中年の女性。この女性、敏子がなにかを探して歩いている出だしから、映画みたいで、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
人の強い思いが見えてしまう少年、ひとし、とその母敏子のお話。火事で焼けた民家の下から出てきた行方不明になったはずのその家の娘の遺体にまつわる話。新聞屋さんの向の怪しい家の話。これらが、どういうふうに交わるのか、、、と思っていると、一つ、一つ、パズルのピースがはまってきて、全体像が見えてくるのです。そして、大団円へ。一気読みでした。読むしかありません。
あとがきを読むと、 ”楽園”という題は、聖書からのようです。宮部さんは、無宗教な感じがするので、意外でした。楽園は、食べてはいけない、木の実を食べたばかりに、人々が、追われてしまった場所。人はみな、それぞれ、罪があり、楽園を追われています。この話のなかでも、みなそれぞれ、罪を持っています。大なり、小なり。
ただ一人、敏子は、理不尽な扱いをうけても、父親のわからない子を生んでも、その子を亡くしても、、、決して人の良さを失わず、ただ周囲の人に尽し、人を疑わず、人を恨まず、静かに、野の花のように生きている。過酷な話のなかで、敏子の存在が救いでした。無くして、亡くして、そして楽園に入るのでしょうか。あとがきを読んで、妙に、宗教的な気分になりました。。。
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