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“5月になったばかりで、一年の3分の2は残ってるじゃん!” と思われたのではないでしょうか。
そう、まだ5月になったばかりと言うのに、うちの手術の予約枠があと一つ。
今度、患者さんが両眼の白内障手術を希望されたら、来年の1月に予定を組むことになってしまいます。
鬼も腹を抱えて大笑いすることでしょう。
これでも昨年より手術件数は増えている(増やしている)のに、焼け石に水。
手術日をもう半日増やそうかとも検討しているけど・・・
分身の術をマスターしたい。
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診療所の再診料を下げて、病院の再診料を上げる方向で話を進めるらしいですね。
ちなみに現在、再診料は診療所710円、病院600円で診療所の方が高い。
なぜ、そんなことになってるか知ってますか?
厚労省の役人どもの発案で病院の再診料を下げた結果が今の再診料。決して診療所の再診料を上げたわけではありません。
じゃぁ、なんで病院の再診料が下げられたかと言うと、「大病院への患者集中を 抑制するため」なんだとか。
つまり、厚労省の役人どもは、「病院勤務医が患者さんを病院に通わせているから大病院集中になる、。再診料が低ければ勤務医のモチベーションが低下して、通院する患者さんを手放すだろう」、そんなふうに考えたそうだ。
プッ、アフォじゃないの!?
勤務医なんて、患者さんが増えて外来が忙しくなっても、給料にはびた一文たりとも反映されないんだよ。
それどころか、高度な手術を採用することで、どんどん手術件数が増えて多忙になっていったのに、公立病院に勤務しているというだけで、自治体公務員に連動して給与を下げられたくらいなんだから。
仕事が多くても少なくても給料が一緒なら、出来れば暇な方がいいと思うのは大多数の人間の性(さが)でしょ。
だから、勤務医が患者さんを自分たちの診療に誘導することなんてするわけがない。
それでも病院に患者さんが集中するのは、患者さんの方で病院を選択するから。
それをさらに安価にしたら、余計に診療所から病院への流れが出来るに決まってる。
役人って、そんな簡単なことも分からないウマシカなのか、分かっていて病院の再診料を下げる理由をこじつけた嘘つきなのか。
それなのに!
今回、診療所の再診料を下げるにあたって、再診料の病院・診療所間の格差が、あたかも医師会の圧力で “開業医優遇処置” として出来上がったみたいな報道がなされている。
嘘つき役人が報道機関にそう伝えたのか、怠慢メディアが調べもせずに思いつきで報道しているのか、はたまた官僚・メディアが結託して法螺吹いているのか。
その辺の本当のところは分からないけど、国の失策(病院の再診料を下げるという)を反省するどころか、責任転嫁を図る辺り、己を守るためには必死に無い知恵をしぼるものですなぁ、役人というものは。
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先月、初診の70歳代の女性。
生まれも育ちも中国で、日本語は全くダメ。
診察には、お孫さんでしょうか、若いきれいな女性が付き添って通訳してくれます。
その患者さん、翼状片があって手術が必要な状態。
問題は手術中、眼を右とか左とかに向けてもらわなくてはいけなくて、でも日本語が理解できないので意思の疎通が出来ません。
手術中に付き添いで来られる女性に通訳してもらえたらいいのですが、場末の開業医の手術室は狭いので、スタッフ以外の人員が入る余地はありません。
それよりなにより、見目麗しい姑娘(クーニャン)が傍らにいることで術者の気が散るのは困りものです。
そんなわけで近くの病院で手術してもらうよう話しましたが、すでにそちらの病院では断られたと。
どうしてもこちらで手術をとのことです。
ウ〜〜〜ムとうなっている私に、診察についていたスタッフが一言。
「執刀医が中国語を覚えればいいじゃん!」
まぁ、確かにそうなんだけど・・・
ということで、『上』、『下』、『右』、『左』、『動かないで』を中国語で覚えるはめになってしまいました。
でも、発音が分からない。
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気がつけば12月も半分以上が過ぎています。
2009年も残りわずか。
皆さんはどんなとき、“年の瀬” を実感しますか?
私の場合は・・・、
スタッフに冬のボーナスが払えるか、通帳の残高とにらめっこしてるとき?
ネット上で無料の年賀状の素材を探しているとき?
いえいえ、そうではありません。
本来、季節性などないはずの緑内障、なのにこの時期になると次々紹介されてくる、眼圧が高い緑内障の初診の患者さん。
そして、そんな患者さんの緊急手術のスケジュールをやりくりをしてるとき、今年ももう少しで終わるんだなぁと実感します。
さて、そうは言っても昨日の緊急で今年の手術は打ち止め(今のところは)。
一年間、際立った事故も無く終わったことに感謝、感謝。
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先日、10人ほどの眼科医の集まりがありました。
私より1年ほど先に開業した一人が、
「今年に入って早々、白内障手術から撤退しました。」
と。
その眼科医、手術用顕微鏡と白内障手術装置、最高級品で揃えていて、3000万円はくだらないと思われる投資をしていたはずです。
どう考えても投資分の回収は出来ていないだろうし、中古として売却したんだろうかとか、いろいろ気にはなりましたが、失礼に当たると思い、根掘り葉掘り聞くのは遠慮しました。
最後にその眼科医がぽつりと漏らしていたのが、
「手術を止めてストレスが無くなり、気が楽になりました。」
なんだか、分かる気がします。
今時、白内障手術をしたら視力が良くなるのが当たり前と思われがちですが、手術手技そのものに問題が無くても、稀には失明するような合併症の可能性はありますし、実際にそんなことが起きたら、開業医としては致命的でしょう。
その割には手術の診療報酬は決して高くないので、現状で手術機器や手術室の投資に見合っているのか、はなはだ疑問。
それでも手術を続けている理由。
一番は緑内障手術を請け負ってくれる施設が近隣にはなく、自分の施設でやらざるを得ないから、手術室を維持する以上、白内障手術もやらざるを得ない。
白内障手術にしても、近くにやってる大病院はあるけど、本当に安心してお願いできる施設は、かなり遠方になってしまうし。
でも、これ以上、白内障手術の診療報酬が下がるようなら、赤字覚悟になるし、そうなったらうちの施設も手術から全面撤退せざるを得ないでしょう。
財務省の嘘つき官僚どもは「開業医はやたら儲けてる」とか「眼科の診療報酬は高過ぎ」とかわめいてるみたいですから。
とは言え、撤退になればなったで、今よりもストレスの少ない生活が待っているわけで、それはそれでよいのかもしれません。
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昨日の手術日、久しぶりに緑内障手術は無し。
白内障手術だけ8件でした。
開業当初は様子見ということで、1日の白内障手術は4件程度、その後少し増やして6件程度でした。
ところが、以前にもこのブログに書いたように、予約の待ちがかなり長くなったため、最近は最大8件で対応しています。
おかげで手術の予約待ちが1か月は短縮されました。
さて、4件の手術をやっていたころは、2件が終わった時点で、
「まだ半分しか終わってない。
あと2件も残っている・・・」
と思ったものでした。
ところが、8件の手術をやるようになって、残り2件の状態になると
「あと、たった2件で終わりだ。
さぁ、もうひと頑張りしよう!」
そんな気分になることに気付きました。
同じ『残り2件』でもまるで違った感覚を持つことが妙におかしく感じられて。
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以前、勤務していた病院で本格的に電子カルテが稼働し始めたとの噂を聞いた。
そのせいで、外来で診察できる患者さんの数を減らさざるを得ない状況らしく、私が勤めてた頃の50〜60%程度とのこと。
ただ、電子カルテを導入して診療の効率が落ちるのは別に珍しい話ではない。
私が所属する大学の関連病院(大学から医師を派遣している病院)でも次々と電子カルテに移行してきた。
電子カルテを導入する作業や、導入後の診療に嫌気がさすらしい。
電子カルテ導入とともに、あるいは導入を待たずして、勤務していた眼科医が、必ずと言っていいほど開業してしまう。
この現象から、眼科における “医療のIT化”とは
IT=Information Technology
ではなく
IT=Ishi Taisan=医師退散
と理解している。
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白内障手術の予約待ちが長くなりました。
スタッフとも相談して、一日の件数を1.5倍にアップ。
それに伴って、先々の予約の患者さんに連絡をとって、前倒し。
通常の診療以外の仕事で、ここ数週間バタバタしていました。
それでも現時点で半年先の予約しか取れない状態です。
「待たされる」と言えばプリウスの納車待ちも半年以上だそうで。
確かにプリウスの車としての出来が良いのも人気の原因かもしれませんが、エコカー減税の影響も少なからずあるんでしょう。
エコカー減税、テレビの報道番組(と称するバラエティー)での街頭インタビューでは「ありがたい」と評価する人もいるみたいですが、別に政治家や木っ端役人がポケットマネーで補助してくれるわけでなく、所詮、私たち国民から巻き上げた税金が、その財源に充てられるだけなんで、ありがたがる必要も無いんじゃないかと思います。
ところで、今の不景気、原因がなんであれ
の販売数が落ち込んでいるせいじゃないでしょうか。
で、エコカー減税にしろ、家電のエコポイントにしろ、人から巻き上げた税金で無理矢理《商品単価》の自己負担分を下げて《販売数》を底上げしようということ。
その一方で、医療費は自己負担分が増えてきた。
それでも需要があるので《販売数》は減るどころか、増え続け、医療従事者は忙しく働き続けている。
それなのに、どこかのおバカな新聞記者(ここ参考→その1、その2)は、他の業種が不景気だから、医療業界もそれに付き合えとほざいている。
他の業種が《販売数》の減少での不景気なのに、医療業界は《商品単価》である診療報酬を下げろなんて暴論を吐いたりしているわけで。
まぁ、やっってられんですわ。
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需要が落ち込んで自動車メーカーが赤字になったと聞いて、多額の税金を投入して、“エコカー減税” なるもので無理矢理にでも黒字にしようと政府は躍起になります。
新しい検査や治療が開発され、分からなかった病気や治せなかった病気が診断・治療できるようになり、そこへもってきて高齢化が進み、需要(=患者さんの数)がどんどん増え、その上、多くの医師が労働基準法無視の労働を、時間外手当も無しでこなしているのに、病院は赤字を出し続けます。
でも、政府や官僚は赤字を出している病院が悪いとほざきます。
そして、そんな状況にさらに追い討ちをかけるように、財政制度等審議会の無責任メンバーは社会保障費の伸びを2,200億円抑制し続けることを主張しているとのことです。
ところで、こんなろくでもない財政制度等審議会の面々にも、国民から巻き上げた税金から報酬が支払われているのでしょうか。
なんだか、やりきれない・・・
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しつこいようだが、レセプト・オンライン請求義務化の話題。
規制改革会議の委員の記者会見の一部を引用しよう。
エッ!!
質の向上が出来るか、メリットがあるのか、それすら分かってないのに、有意義だと主張していたの!?
自分たちがどれだけ愚かな発言をしているのか気付けない!?
そもそも規制改革会議の中心人物の馬鹿の一つ覚えみたいな持論が
なんでしょ?
オンライン請求が優れたものなら、自ずと採用する医療機関が増えていくんだよ。
もし、支持されないんなら、それは『劣った』システムってこと。
それくらい、理解できるよね・・・、やっぱ無理かな。
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