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「最近、見にくくなった」とのことで、受診された患者さん。
糖尿病のため10年前に眼科にかかって以来、眼底検査はしてないとのことでした。
白内障もあり、そのための視力低下もありますが、残念ながら糖尿病網膜症もすでに最終段階。
増殖期のため、硝子体手術は免れない状態です。
とは言え、その前に網膜レーザー治療をしておかなくてはいけないので、初診当日に早速、第1回の治療を開始しました。
普段、定期的に通院している糖尿病の患者さん、数多くいらっしゃいます。
何度診ても、網膜症が発症してない方も少なくありません。
でも、今回のような患者さんを経験すると、定期的な診察は無駄ではないと再確認できます。
ところで、以前、ちらっと目を通した海外の論文。
あまりにも参考にならない内容だったのでうろ覚えなんだけど・・・
糖尿病があっても、全く眼底検査をしなかった場合、どうなるかを検討したものでした。
ある一定の割合で硝子体手術が必要になる症例が出てくるけど、全員、定期検診をして硝子体手術を防ぐより、医療費がかからないと言う結論でした。
糖尿病網膜症で硝子体手術が必要になるということは、中には最終的に良好な視力が確保できない患者さんが発生することを意味します。
たとえ医療費が多く必要になったとしても、患者さん個々の幸せを考えたら、放っておくのは良策とは思えないんですけどね。
海外の論文、EBMがしっかりしていると評価されるけど、目的がいかに医療費を削減するかが隠された目的の研究も少なくなくて。
そんな場合、EBMの『E』はevidenceじゃなくて、economyってことなんでしょうね。
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