地方眼科医
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 微 妙

地方眼科医 / 2009.07.23 22:31 / 推薦数 : 1

昨日、白内障手術を受けたNさん。

手術中、やたら力が入っていてやりにくかったので、「力を入れないでください」と言うと、「そんな無理なこと出来るかい!」。

手術があと少しで終わる頃には「イタイ!イタイ!」を連発。

手術が終わって帰り際、受付のスタッフに「こんな痛い手術、2度と受けん!」と怒鳴って帰られたそうです。

(両眼の手術をしても、2回しか受けられないんだけどね)

 

私自身、Nさんについてはあまり印象はなかったのですが、あとでスタッフに聞いたところでは、診察に来るたび、受付や検査スタッフに何かしら怒鳴り散らして文句を言うのが常だったとか。

誰もが知っている存在だったそうです。

 

力が入って手術がやりにくかっただけでなく、手術前の消毒中も「目の周りがベタベタする」と言いつつ手を持ってこようとするし、手術中、まぶたを閉じようとするので眼球が上を向いてしまって、やはり手術操作がやりにくかったり。

正直なところ、「手術は受けん」の一言にヤレヤレと言った心境でした。

 

さて、今日の診察前、机の上に来たNさんのカルテを確認すると、手術前の視力、昨日手術をした右眼が0.8、来週予定の左眼が0.9とかなり見えている。

これなら来週の手術をキャンセルしても全く問題ないと確認した上で、診察に呼びました。

 

診察室に入ってくるなり、早速「目の前に黒い粒が見えるようになった」と飛蚊症の症状を訴えられました。

でも、心無しか表情が晴れやか。

いつ、手術のキャンセルの話を切り出してよいものかタイミングを見計らっていても、一向にそんな空気にならない。

結局、来週の手術前の診察の予約をして帰っていかれました。

・・・来週の手術は予定通り?

 

今日、Nさんの視力検査を担当したスタッフによれば、いつになく上機嫌で検査を受けていたとか。

 

Nさんなりに満足されたことの現れなのかも知れないけれど、来週、また困難な手術をしなきゃいけない公算大なので、喜ばしいのか辛いのか、微妙な心境で。

 

 

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