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まずは読売の記事から。

新型インフル簡易検査、感染でも3割が「陰性」と判定

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)かどうかの予備的な判定に多用されている簡易検査キットで、新型に感染しているにもかかわらず「陰性」と誤判定される例が3割前後もあることが、国立感染症研究所などの調査で明らかになった。

 発症からの時間経過によって体内のウイルス量が大きく変わるためで、量がピークになる発症翌日はほぼ問題ないが、発症当日、発症2日後の検査だと、4割前後がすり抜けていた。感染研は「陰性でも簡単に新型を否定すべきではない」と指摘。厚生労働省は時期を考慮して使うよう呼びかけている。キットは、鼻の奥などの粘液を綿棒で採取し、試験紙に染みこませる。10~15分後の色の変化で、A型、B型のウイルスの有無がわかる。

 医療機関や検疫所、保健所などで使われ、一般的にはキットでA陽性になった時だけ、遺伝子検査(PCR検査)で確認する。

 ところが感染研のチームが神戸市の確定患者のうち43人を調べると、20人(47%)は、キットでA陰性だったのに、PCR検査で新型と判明した。


 大阪府でも確定患者23人のうち7人(30%)はキットで陰性だった。誤判定の割合を時期別に見ると、発症翌日は8人中1人と少ないが、発症当日と2日後は7人中3人(43%)が誤判定だった。

 

(2009年5月24日03時06分  読売新聞)

 

検査結果を見るときは、常にその検査の『感度』と『特異度』を考慮します。

感度とは、例えばインフルエンザ検査の感度が70%といえば、インフルエンザ患者さんのうち、検査で検出できる確率が70%ということ、逆に30%はインフルエンザに感染していても検査でマイナスと出てしまうわけです。

特異度とは、例えばインフルエンザ検査で特異度が80%といえば、検査でプラスの結果が出たうち80%は実際にインフルエンザに感染しているけど、20%はインフルエンザに感染していないということになります。

感度・特異度が100%の検査なんて基本的にありえませんし、そんなことは現場の医師は百も承知ですけど。

 

この読売の記事のどこがウマシカかというと、『誤判定』の部分。

『誤判定』というのは、「検査結果は正しく出ていたのに、医者のやつが間違って解釈しやがった」ときに使うべきであるわけなんですね。

でも、実際は “検査そのものに限界がある” という話。

 

幸い、他のマスコミ各社は『誤判定』なんて『誤用』はしてないようですけどね。

 

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