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以前、勤務していた病院には、通常の診療棟とは別に、健診を扱う建物がありました。眼科領域の健診はよほど特殊な検査を要求されない限り、眼科外来の方に廻されることはなく健診部門でことは済んでいたのですが・・・
ある日、健診受診者が眼科外来に大挙してやってきました。健診項目を見ても眼科外来で担当しなくちゃいけない検査はない、受診者の人たちに聞いても、ただ眼科外来に行けと言われただけという。
通常の外来の忙しい最中、健診担当事務に連絡をとって確認したら、単なる手違いらしいとのこと。
さらに、なぜそんな手違いが急に発生したか、後日追及したところ、健診部門の担当事務員が替わったばかりで、健診の流れを把握していなかったことが原因だったと判明した。
だいたい、担当が交替するなら業務に滞りがないよう引き継ぎをしておかないことが問題ではあるけど、もう一つ問題なのは慣れた職員が移動で突然いなくなってしまうこと。
ちなみに、新たに配属された事務員は、お役所から移動でやってきた、結構、年齢を重ねたおじさん公務員。長く勤めているから、既に高給取りになっています。
公立病院は(全てではないかもしれないけれど)医療についてなんの知識も持たない素人さんが、移動で公立病院にやって来てしまいます。しかも、既に勤続年数が長いので仕事ができなくても人件費はかさみます。開業医の世界では考えられないことです。
さらに悪いことに、なぜか事務屋さん達、いろんなことに対して決定権を持っていたりします。現場の医師・看護師などスタッフの意見も聞かずに新しく設備を導入しちゃったりして、診療を混乱に陥れます。ある病院では、新病棟を建設するに当って、事務屋さんが設計と話を決めてしまったおかげで、ストレッチャーが曲がることが出来ない廊下があちこちにできてしまったそうです。
どうも、公務員さん達は情報を収集しないのか、情報を収集する方法を知らないのか、そもそも情報というものが存在することすら知らないのか、なにを根拠に決定したのか分からない摩訶不思議な動きをします。
公立病院に勤務すると机上の空論という言葉をしみじみと実感する機会に日常的に遭遇します。まぁ、先だって話題にした診療報酬改訂もこういった話の延長線上にあることなんでしょうけどね。
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コメント
コメント一覧
ただ視力検査が入っているから単純に眼科に行けば何とかなる、、、と思ったんでしょうね。
ところで、日本でも眼科医自ら視力検査をしなくてはいけない病院はさすがに稀ですが、所属していた大学病院はこの限りではありませんでした。
病院で事務屋さんが強いのは、結局のところ、それを許している院長が悪いと思うのですが、公立病院の院長は役所や議会の顔色ばかり伺って、保身に必死な方もいらっしゃいますので・・・
様々な意味で公立病院に未来はないと思います、現状のままでは。
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