・シスプラチンを始めとする抗がん剤投与中に嘔吐が起こったら、当然その副作用を第一に考えるでしょうが、それだけではダメですよというのが、下のレポート。SMA症候群のみでなく、mesenteric ischemia というのもあるそうで...(今回mesenteric ischemiaについては、ふれる余裕がありませんので、あしからず)
一応日本語で概略をかきますと:
上腸間膜動脈症候群(superior mesenteric artery syndrome:SMA症候群)を起こすリスクは、「内臓脂肪」がへること。熱心な読者なら、以前このブログで、神経性食不振症の合併症として、SMA症候群があるという記事を思い出されるでしょう。今回、癌/抗がん剤治療によるやせによってSMA症候群が起こったというもの。抗がん剤の副作用に吐気・嘔吐があるので、それを見間違えないように。もうひとつ、mesenteric ischemiaというのも考えないといけないようですが。
Superior mesenteric artery syndrome following initiation of
cisplatin-containing chemotherapy: a case report
Journal of Medical Case Reports 2012, 6:14
Abstract (provisional)
Introduction
Superior mesenteric artery syndrome is a rare cause of upper intestinal obstruction resulting from compression of the duodenum by the superior mesenteric artery and abdominal aorta.
Case presentation
We describe a case of superior mesenteric artery syndrome in a 61-year-old Japanese man with non-small cell lung cancer who had been treated with cisplatin-containing chemotherapy and had lost 7kg in weight. The diagnosis was confirmed by the typical findings of abdominal computed tomography showing distended stomach resulting from compression of the third portion of the duodenum and reduction of an aortomesenteric distance and aortomesenteric angle.
Conclusions
This case highlights the importance of considering the possibility of superior mesenteric artery syndrome in patients treated with chemotherapy, especially those presenting with a low body mass index and showing weight loss during chemotherapy.
以下日記
・ぺちゃんこになった家に向かって、女の子がしゃがみ込んで、「パパー、ママー」と叫んでいるTVの映像は、一生忘れることは出来ないでしょう。今日は、阪神大震災が起こって、17周年。あの頃の子供達も大きくなっているのでしょう。
・あの日、地震が起こった夕方緊急に医局に招集があり、何はともあれ支援に行かなければならないという話になりました。医者の候補は私ともう一人の若い医師。診療への影響を考えて、まず、若い医師が支援に行きました。その後私は、1ヶ月後に支援に行きました。もし、最初に行っていたら、人生観がかなり変わっていたのではないかと思います。1ヶ月後神戸に行ってみてまず思ったのは、敗戦時の日本とは、きっとこんなんであったろうなということ。私ともう一人支援に行った事務職員と駅からおりて支援先の病院へ歩いていると、若いお姉さんが「炊き出ししてますよ」と。支援にきたのですとは言えず、ただ、結構です。ありがとう。といった覚えがあります。若い人たちが、あちこちでボランティアで支援活動をしているのをみて、心強く思ったものです。(なんか、とってもオッサンくさー)今回の震災もたくさんボランティアの人が行っているでしょう。その善意が生かされていますように。
・今日も外来は忙しく、14時過ぎまで。今日午後からISOの内部監査でした。まず、管理部からだったのですが、私が行ったときはほとんど終わり。事務長さんと看護部長さんがきちっと対応してくれたみたいです。その後、感染対策委員会。その後回診。事務作業。夕方、入院(転院)相談にMSWさんが院長室に来て、話が終わった後、私が嘱託になってどうするつもりですかと訊かれました。まじめな顔で、倉敷市長選に出ますといったら、本当に信じちゃった。ちょっと、笑えました。まあ、したいことはあるのですが、最初に数カ月は、エネルギー充填です。120%充填されたら、「発射」ですね。で、その話終わってから、ふと考えたのですが、嘱託になって給料が減るわけですが、税金の事を考えていませんでした。嘱託の給料まるまるもらえると考えていた、バカな私。そう、ゆっくりも休めないなと思った次第。なんせ、金のかかる娘がまだ二人いますから。まあ、なんとかなるでしょうけどね。
・19時ころ帰宅。娘を塾に送ってから、入浴。夕食は、以前新大阪駅で買った『たむらのお肉が入ったカレー』(めちゃ辛)でした。最初、どんだけ辛いかなと思って恐る恐る食べましたが、まあ、私が食べれる範囲でした。その後、勉強しながら、三女の塾のお迎えの時間を待つのでした。
本日のBGMは、MozartのSERENADE for 8 Wind Instruments KV375&388でした。
コメント
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わかりきったことを杓子定規に記した仰山な書類 杓子定規な周知徹底手順 杓子定規な保管法・・・
小生の現役時代ですから かれこれ20年ほど前になりますが 勤務先だった(化学工場)研究室までもISO導入とかで わずらわしい書類と格闘したことがあります 柔軟な(突飛な?)脳みそを要求される研究員とはまったく相容れないシステムや! 文句たらたら同僚3人との打ち上げ会の結論は「ISOとはアメリカが日本の技術力抹殺を狙ってしかけた謀略だ!」でした
小生 いまでもISOほどほど論者です
>Bun様、コメントありがとうございます。
ISOについては、賛否両論があると思いますが、私は、賛成派です。ただし、ISO原理主義ではありません。ISOが失敗するのは、TOPの問題だと思っています。単にステイタスとして認証をうけよう、それもTOPが先頭に立たずに、ある部署もしくはコンサルタントにまる投げするといったような。また、ISOの精神の無理解もあると思います。ISO認証=マニュアル作りなんて「理解」(実は誤解)してたりして。
うちの生協のISO導入に私も一定かかわりましたので、ISOは役に立つものだと思っています。ただ、現場がどう感じているかが問題ですが。また、当然ISOのダークサイド(ex.各国の基準を国際標準にしようとするせめぎあい)も一定認識しているつもりです。
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