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・野球ファンなら分かるでしょうが、偉大なアメリカの野球選手ルー・ゲーリックがかかった疾患が、ALS=筋委縮性側索硬化症です。有名な彼の名をとって、ルー・ゲーリック病とも言われています。ところが、このブログの標題の通り、ルー・ゲーリックはルー・ゲーリック病=ALSではなかったというお話。その報道が↓ (ニューヨーク・タイムズです)

 Study Says Brain Trauma Can Mimic A.L.S.

http://www.nytimes.com/2010/08/18/sports/18gehrig.html?_r=1

 

上の記事のきっかけになった(?)論文↓

TDP-43 Proteinopathy and Motor Neuron Disease
in Chronic Traumatic Encephalopathy

http://journals.lww.com/jneuropath/Documents/tdp-43%20proteinopathy%20and%20motor%20neuron%20disease%20in%20chronic%20traumatic%20encephalopathy.pdf

 

いっぱい脳、脊髄の病理の写真が載っていますが、私、神経の病理はさっぱり分かりません。(と言って、他の病理もわかりませんが)

それは、さておき、この論文には、ルー・ゲーリックの事は載っていません。ニューヨーク・タイムズが、論文の著者にインタビューして、ルー・ゲーリックの事を書いています。ただ、この論文読んでも、ワタシャ、なぜ、ルー・ゲーリックがALSでなかったといえるかさっぱり分かりませ。神経内科の先生教えてください。

 

以下日記

・昨日、本日と三重県の名張、赤目温泉で行われた「医療・福祉政策学校」という、超マイナーな研究会に行ってきました。その名の通り、医療・福祉系の研究者・現場の労働者、学生さん等参加して、研究の報告や活動の報告をするものです。元阪大医学部衛生学教室の野村拓先生の主催というか指導を受けています。今回の発表のテーマのみ挙げると

「貧困の世界史」(これは、野村先生のレクチャー、以下は、各参加者の発表)

「失業者と健康保険」

「ホームレスと貧困ビジネス」

「大阪市の生活保護現場から」

「移民、棄民、難民」

「障害者と雇用」

「路線バスとバリアフリー」

「介護保険制度ありきでよいか(介護保険制度までを振り返る)」

「社会保障としての国保」(これと、下は、学生さんの卒論の構想の発表)

「非労働という選択肢の創出」

 

この合宿(赤目合宿と言ってます)は、病院にいたら接しない人たちと、発表が聞けて面白いです。私も2回ばかり発表しましたが、腕の痛みでできていなかったので、そろそろ発表できるようにしたいと思っています。

・名張への行き帰りで、『異常とは何か』(小俣和一郎。講談社現代新書。2010年4月20日)という本を読みました。ここでいう以上は、主には、「精神の異常」すなわち「精神障害」ということになっています。かなり面白いし、ここから、もっと突っ込んで勉強したいと思いました。ちょっと、引用とコメント。

 

4-政治イデオロギーと異常

ナチスの安楽死作成ん

  今日では、ナチズム期に精神障害者が「安楽死」という名目のもので大量に殺害されていたという歴史の事実は、多くの人々によって共有された知識になっている。

・・・本当に「共有された知識になっている」のか、私は、疑問に思います。大学の精神科の講義で、こんなこと教えているのかな?研修医のDr.に聞いてみたいと思います。

うつ病の氾濫

(ICDやDSMの診断基準について述べた文章のあと)

・・・しかし、その一方で、うつ病は単なる症状の集まり(すなわち症候群)になってしまい、本来(あういは従来)うつ病の特徴と考えられてきた特徴的な病前性格や家族像、発病年齢、臨床経過、うつ病者の精神病理などがことごとく見過ごされ、うつ病の範囲は極度に拡散してしまった。・・・・・・・・・これが精神医学におけるうつ病概念の混乱をもたらしたことは、現在、うつ病という病名にさまざまの形容詞が用意されるようになった現実をみれば明らかである。いわゆる「新型うつ病」「現代型うつ病」から「非定型うつ病」「ジスチマア親和型うつ病」さらには「プチうつ病」「なんちゃってうつ病」・・・・ 

抗うつ剤のポリティクス

・・・

 いずれにしても、抗うつ剤の発表は、その国の新薬許認可行政と密接に結びついており、その背景には、その国の既存の薬物使用頻度や製薬企業との利害関係が伏在している。されにいえば、ある特定の薬剤が開発され発売に至る裏舞台で、その薬剤を「消費」するための疾患(すなわち適応症)が十分に存在することが不可欠の前提となっている。また、新薬が発売されると、その適応症が徐々に拡大されたり、適法症の数が増加することも指摘されている。これは製薬資本が新しい疾患を生みだす危険性をも意味し、近年で「需要誘導」として知られるようになった。

・・・御用医学者が製薬資本の手先になって、こんなことしてるかもしれません。臨床医は、こういうことに乗せられないようにしっかり勉強しないと。

 

上記引用は、ほとんど異常とは何かについてのところの議論の引用ではないですね。異常とは何か知りたい人は740円払ってこの本読むか、私から、借りてください。

 

・というような本を電車で読んで、名張から近鉄→JRでまず、岡山駅へもどってきました。そこで、輸入ビールとお惣菜を買って、17時40分ごろ帰宅しました。で、風呂上りにフランスのグローネンブルツというビールを飲んで、このブログ書いています。これから、洗濯物干します。(妻子は、「家出」していません。)

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