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・5月13日付の厚労省の報道関係者への広報で、以下のようなものがありました。

 

「じん肺法におけるじん肺健康診断等に関する検討会」報告書について

~最新の医学的知見等を基に、じん肺健康診断のあり方についての報告書がまとまりました~

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006bik.html

 

上記アドレスは、広報の記事です。報告書自体は↓

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006bik-img/2r98520000006blp.pdf  

現在ある「じん肺法」に基づく「じん肺健康診断」の見直しを検討したものです。読んでみて、妥当だなと思うところ、表現が分かりにくいところ、コリャー問題だなと思うところ色々ありました。

  

妥当だと思うところ

・Vdot25を著しい肺機能障害の判定基準に用いないこと:まったく、その通り。実際じん肺の専門家は、こんなもので評価はしていないと思いますが、じん肺診療になれていないDr.はフローチャートをうのみにして、判定してしていたかもしれません。

・耳朶血は用いない:時代遅れでしょうというか、やってるところあるんですんかね?

・判定は「総合的に」:たしか、今のハンドブックも「総合的」とかいていたと思います。機械的に、基準の数値をあてはめないということですね。それこそ、医師の専門性の発揮するところ。

問題と思うところ

・肺胞気動脈血酸素分圧較差(AaDO2)の「限界値」が、「じん肺診査ハンドブック」の値をそのまま使っている:スパイログラフィーの判定基準は「限界値」というのを使用せず、%一秒量を使用することを提言しているので、まだ、「限界値」という言葉を使うのでしょうか?それは、さておき、この限界値の「表」(報告書見てくださいね)は、本当に妥当なのでしょうか?

・また、酸素分圧もPaO2 60Torr以下とありますが、これは、「厳しすぎるのでは」・・・この報告書作成委員の中に岸本卓巳Dr.(特に、石綿関連肺疾患の権威と言われている方)が入っておられますが、その方が書かれた論文(ファーストネームじゃないですが)には、PaO265Torr未満が妥当と書かれていましたが...(意見が変わったのかな?)↓

http://www.jsomt.jp/journal/pdf/054030106.pdf

  

一番問題と思うところ

報告書4ページに以下のような記述があります

胸部CT写真については、検査の普及が進んでおり、またじん肺にかかるCT写真の国際的なガイドラインが発刊されている一方、放射線被曝量が単純エックス線写真に比べて高いこと、事業者がじん肺健康診断の費用を負担すること、読影技術の普及が必要であることから、現時点において、胸部CT写真の検査をじん肺健康診断における検査として位置付け、全ての対象者に対し一律に検査を行うのは妥当ではない。また、上述の国際的なガイドラインは専門家により編集されたものであるが、国際労働機関(ILO)等において定められているものではない。しかしながら、じん肺の所見を的確に把握するためには、胸部CT写真の画像所見も有用であることや、現行においてじん肺の合併症の検査の一つとして位置付けており、一部のじん肺健康診断の受診者において、肺がんに関する検査として胸部CT検査が実施されていることも踏まえ、引き続き、じん肺の所見の有無は胸部エックス線写真により判断することを基本とし、既に撮影された胸部CT写真がある場合、じん肺にかかる診断の参考にとどめることが適当である。

 

上記記載のニュアンスは、なんでもかんでもルーチンでCTのじん肺健診はすべきでないということだと思います。私は、そういう意味なら賛成。何といっても、被爆の問題(コストの問題もあるけど)がありますからね。そして、最初の厚労省の報道関係者への「要約」では、

2.エックス線撮影検査及びエックス線写真の読影
・じん肺の所見の有無は胸部エックス線写真により判断することを基本とし、既に撮影された胸部CT写真がある場合、じん肺にかかる診断の参考にとどめる。

 

となっております。CTを参考にとどめるとはどういうことでしょうか?上記の記載を広く解釈すれば、胸部単純X線は基本だが、それで判定が難しい場合は、CTを参考にするととれますが、逆に、CTでじん肺所見があっても、単純写真で所見がなければ、じん肺としないという解釈になるのではないでしょうか。私は、単純写真でじん肺所見がなくても、CTであれば、じん肺とすべきと考えますし、たとえCTで所見がなくても、病理上じん肺の変化があれば、じん肺とすべきです。(ここの議論は、医学と言うより行政上の扱いのはなし。医学上は、私の言っていることが正しいと思いますが)実際、単純、CTともに所見がないor画像が非典型的だが、病理でじん肺の所見があった例を経験しています。

 

予言

・絶対肺機能の解釈で混乱が出ます。呼吸器の専門外のDr.はきっと一秒率と%一秒量の違いが分からず、混乱すると思います。 

 

以上とりあえず、本日報告書を読んで、すぐこの記事をかきました。補足や訂正があれば、また後日書きたいと思います。

 

以下日記

・本日朝がなかなか起きれませんでした。やはり昨日の「運動」がきいているのでしょう。体力の低下は著しく、今の状態だと9時から5時までの仕事をするのが精いっぱいという感じがします。

・本日午前中は病院に行って、書類・郵便物の処理をしてきました。今回、結構多くの職員さんと顔を合わせました。多くの方は、いろいろ気遣ってくれましたが、一部のひとは、何の挨拶もありませんでした。(ヤクザみたいなせりふ)うちの病院(組織として)の接遇の問題を感じた次第。

・夜は、家族四人で私の快気祝い。倉敷の中島というところにある娘娘(にゃんにゃん)というところで、中華料理を食べました。おいしかった、腹いっぱい。今日、退院して3回目のアルコール摂取でした。(娘娘というところは、ちょっと値が張りますが、お勧めですよ。私は特に「中華風鯛の刺身」が好きです。これは、あらかじめ予約がいるみたいですが)

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